「配当」を正しく理解していますか。
配当とはキャピタルゲインの先取りであって、その分株価は下がるもの。
よって配当が良いという理由のみで株を買う行為をお勧めしません。

高配当株と知られるキヤノンが、遂に減配となった模様をお送りします。

１．第２四半期（４−６月）決算概要

・売上：6,733億円（対前年25.7%減）
・営業利益：▲178億円　（上期累計では＋151億円）
・純利益：▲88億円

・オフィス：都市封鎖で商談・設置進まず対前年で30%の減収、営業赤字
・イメージングシステム：イベント中止や外出規制も黒字は確保
・メディカル：商談・設置が進まず減収も、経費管理で増益。
・産業機器その他：商談・設置が進まず営業赤字

詳細は省略しますが、祖業は振るわず、２０１６年に東芝から６６５５億円！？という高額買収した医療機器部門のみが良い感じという皮肉です。

２．配当信仰の終焉

配当は、まるで天から降ってきた様な誤った見方をする方が多いですが、これだけ覚えてください、「配当金貰った分だけ株価下がる！」。もう一つ、「happyとかflowerとかの文字がメアドに入っている女はやれる！」です。

以上は真理です。高配当会社は自社事業で有用な使い方がない（イノベーティブではない）会社が多いと感じます。
何だかお小遣いがもらえて嬉しいですが理論的にその分株価が下がります。

ただ、その様な低成長会社に現金を余計に持たせてムダ金を使われるよりも、配当金として事前に吐き出させた方が安心という考えもあります。
先日ある行事で、両親にお祝い金を貰ったその足で私は五反田の風俗に行きました。同様にポンコツ企業も、金があるとその様な行動に出るのです。

高配当株で有名なJT、日産、キヤノンのここ5年のチャートを並べます。5年という期間は少し恣意的ではありますが、株主は幸せではないでしょうね。

以上です。