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Art chair をつくってみた。毎日がもっと楽しくなるように。


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2021年は、ダンテ没後700年です!

 ここ数年来チャレンジしているダンテ『神曲』をテーマにした超大作第二弾-煉獄篇-の発表を昨年の5月に予定していたのですが、残念ながらイヴェント型の展示は、まだまだむずかしそうなのでしばらく延期にしました。今年(2021年)3月 25日Dantedi (ダンテが森の中に入っていったとされている日)には、何らかのオンライン・イヴェントをしたいと考えています。毎年この日にはイタリア中で『神曲』の朗読会が開かれるそうなので「私も朗読をしようかしら?」などと思ったりしていますが、がまだまだ未定です。録画にするのか?生配信にするか?みなさんは、なにがいいと思いますか?まだしばらくは、リアルなイヴェントは、厳しいと思っています。超大作の発表には、じゅうぶん時間をかけて企画したいと思っています。

この椅子に座ると愉快になったらいいな。

そんななか、 YUKI NINAGAWA Art chair がリリースれました!高精度インクジェットでダンテをテーマにした作品群をすばらしい職人さんが一つ一つ丁寧に制作してくださいます。オブジェの代わりにお部屋に置いて、毎日を愉快に過ごせたら素敵だと思って企画しました。

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ベアトリーチェはダンテの永遠の女性

ひとつ目の作品は、2017年に制作した『ベアトリーチェの不思議な薔薇』"Mysterious rose of Beatrice" を表面にあしらい、裏面はワインレッドの地にわたしのロゴを入れました。

みなさんもご存知のようにベアトリーチェはダンテの永遠の女性です。業火をさりげなく飛び越えることができる優しくも勇敢な女性です。それがダンテと彼女の大きな違いだと、ベアトリーデェは、ダンテを厳しく叱責します。そして永遠の愛とともに天国を案内してくれるのです。

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美しい海と明けの明星が輝く青い世界

ふたつめの作品は、やはり2017年に制作した『浄罪山の麓で』"Mount Purgatory" を表面にあしらい、裏面はネイビーブルーの地ににわたしのロゴが入っています。

ダンテは、古代の詩人ウィリギリウスの案内で生きながら地獄を旅します。恐ろしい9つの地獄のリンボを巡ったのち、地球の裏側にたどり着きます。そこは美しい海と明けの明星が輝く青い世界でした。そして、そこに聳え立つ険しい山を登ることで、七つの大罪を癒していくのです。ダンテは、煉獄の門で天使に七つの”P”の文字をつけられたのすが、旅をしていくうちにその文字が消えていくのです。驚くダンテに「苦しんで初めて癒える額のキズだ」とウィリギリウスはダンテに教えます。そうです。この山は、”浄罪山”と呼ばれる山なのです。ダンテは、苦しみながらも一つ一つの山を登っていくことで天国への道を見出していきます。

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感動的な最終章「天国篇」も楽しみにしてください。

感動的な最終章「天国篇」では、愛するベアトリーチェとともに空の上から惑星の運行を眺める所で終わります。それは、まだこれから描いていきます。それまでは、もう少し時間が必要なようです。
そんなダンテの物語に想いを馳せる愉しい椅子です。どうかな?気に入ってもらえるかな?
みなさんに超大作をご覧いただける日を夢見て、これからも心豊かに作品を制作していきたいと思っています。どうぞひきつづき応援してください。

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by YUKI NINAGWA  蜷川有紀 
撮影・HIROOMINAKAMURA 中村博臣

※椅子のお問い合わせは、以下のリンクの日経アートにお願いします。
https://art.nikkei-ps.co.jp/news/2020/10/08/3716/

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