『不思議の国のアリス』と『フランケンシュタイン』を混ぜたようなゴシック・リヴァイバル映画、『哀れなるものたち』を観た。
胎児の脳を移植され蘇生したモンスターみたいな少女が冒険の旅に出る。数々の性体験をして、次第に清らかで知的な女性に成長していく姿をエマ・ストーンが激演。
冒頭部分は、かなりグロテスクだったけれど、旅のシーンがとてもチャーミング。映画のなかに映し出されたあの異形なる生き物たちが私たち自身なのだ。哀れで愛しく可笑しくもある。
監督のヨルゴス・ランティモスには、今後も注目。
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※ゴシック・リヴァイヴァルは、19世紀に急速に発展する資本主義や産業革命への反発…そして闇の世界へ惹かれる人間の心理に依って生み出された一つの社会現象。それは、建築にとどまらず絵画、小説、ファッションにまでも伝播していく。
『哀れなるものたち』
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