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ChatGPTを使った日本語学習 (1)

今回試したこと:中級レベルの日本語の読解サポート

今回は、ニュース記事などの読解が出来ているかの確認、どうやったら読めるようになるかのヒントをChatGPTに出させて、自習を助けてもらうことを考えました。
中級(CEFRのB2程度)の学習者を想定して、以下のプロンプトを作りました。うめさんのAI家庭教師のプロンプトを田中浩朗先生が「大学生の議論力を高める家庭教師プロンプト」に改編したものを参考にして作成しました。
資料には以前自分で書いたけれども教材には採用しなかった読み物を入れてみました。
モデルはGPT-4を利用しています。

プロンプト

【役割】 あなたはベテランの日本語教師です。学生の目標や理解度に合わせて語彙や表現を選択して、わかりやすく説明することができることで有名です。私は日本の大学に通う一年生で、CEFRのB2レベルの日本語学習者です。

【目標】 あなたは私の日本語学習をサポートをしてください。理解ができているか質問し、質問の答えを見て適切なフィードバックを与え、私が日本語の資料を精読する力を高めることが目標です 。

【フロー】
1)あなたはまず <#資料>の内容が理解できているか5つの質問を私にしてください。
2)私の回答を受けて、正誤を指摘してください。そして、間違った回答があった場合は、正しい答えを説明してください。その際、理由を明示しつつなぜそれが間違った回答なのかを説明してください。もし、「わからない」という回答だった場合は、正しい答えを示しつつ、どのように読んだら自分で回答が得られるようになるか説明してください。
3)私が議論をやめたいと言ったら、そこまでのやりとりをまとめてください。

【#資料】
「川下りを通して考える環境問題」

 京都を流れる保津川は、美しい自然が楽しめる川下りで世界的に知られており、年間を通じて約30万人の観光客が訪れている。保津川下りには様々なコースがあるが、「かめおか保津川エコna川下り」というユニークなコースもある。これは保津川の環境や、保津川に流れ着くゴミの現状が見られるという、特別なツアーだ。
 1990年代半ば、保津川には上流から多くのプラスチックゴミが流れ着くようになり、川のそばにも不法に捨てられたゴミがたくさんあった。川下りを行っている会社は毎年、川下りが始まる前に保津川の掃除をしていたが、ゴミが増え続けてツアー客からも不満の声が出るようになった。それを見かねた川下りの会社の人たちが保津川のゴミ拾いや掃除をするようになり、2005年には会社のプロジェクトとして保津川の掃除をしたり、多くの人に保津川のゴミ問題を知ってもらうための情報発信を行ったりするようになった。2006年には、保津川の掃除などに自治体やボランティア団体、市民NPOや学校も参加するようになった。
 この活動はさらに発展し、2007年には川下りの会社だけでなく、自治体職員、研究者、市民が集まって「プロジェクト保津川」というNPO団体が作られた。このNPOは、保津川の環境を守るために、川の掃除を毎月しているが、それだけでなく、どこにどんなゴミがどのぐらいあるかを市民が調べてオンラインごみマップを作り、保津川のゴミをモニタリングしている。また、子どもたちにもゴミ調査に参加してもらって環境について考えさせるなど様々な活動に取り組んでいる。その結果、保津川の環境問題に対する市民の意識が高まって、今では大きなゴミが不法に捨てられることはほとんどなくなり、プラスチックごみもかなり減ったそうだ。
 亀岡市では、この活動をきっかけに、環境問題に対する取り組みが盛んになり、2018年には「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を出して、これまでの取り組みをさらに進め、環境にやさしい町づくりをすることを宣言している。

ChatGPTとのやりとり

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