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Oze Nature Interpreter 10年ほど尾瀬に関わる中で感じた「人間だけが楽しい登山」への疑問。できることなら「植物や動物にも優しい登山」へ変えていきたい!ということで情報発信を始めました。山小屋さんなどで「尾瀬のお話会」やイベントを行なっていきます。尾瀬高卒業生

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尾瀬の魅力

尾瀬に住んでいたわたしが感じる尾瀬の魅力 -1- 尾瀬の魅力。 みなさんはなんだと思いますか? わたしはこの質問をされるといつも答えに困ってしまいます。 だって全てが好きだから。 そこにある自然、そこにすむ生き物たち、そこに関わる人々。 そしてあの素晴らしい景色と流れる時間。 「尾瀬って平坦でつまらないよね」 と言われることも結構あります。 でもわたしにとってはそれがいい。 ただ、ゆっくり歩いて尾瀬を感じるのが好きでたまらないから。 尾瀬の魅力の一つ、夕方の静

    • 尾瀬好きが奄美に行って深く感じたこと-①海の危機-

      世界自然遺産に登録されている 奄美大島へ行ってきました。 日本で34番目の 国立公園の一つでもあるこの島。 (ちなみに尾瀬国立公園は29番目の国立公園です) わたしがこの島に 訪れたかった理由は二つあります。 一つは 長年尾瀬で ガイドを務めていた方が 「すっごくいい場所で、いずれは移住したい」 と言っていたのを聞いて ずっと気になっていたこと。 もう一つはNHKの特集で 奄美のサーファーに フォーカスした番組が 放送されていて その中で奄美の人たちの 自然と共に生きる姿

      • 2024年4月21日 尾瀬・山ノ鼻〜鳩待峠の残雪状況

        山ノ鼻地区から下山する時に撮影したため 山ノ鼻側から掲載しています・・・ ご了承ください! 今回わたしは・・・ ちなみに・・・ 踏み抜きの跡がいっぱいあります! 朝早い時間は雪が固く締まっていますが、 昼間は気温が上がって雪が溶け、 ”踏み抜く”ことがとっても多いです! 特に木道付近、 沢付近は雪の下が空洞になっていることがあります。 気をつけましょう!!! 鳩待峠(1591m)〜山ノ鼻(1400m)は下り 山ノ鼻〜鳩待峠は上りです。 どちらも余裕を持って、 2時間程

        • 2024年 尾瀬の情報まとめ(4/17現在)-随時更新していきます-地名解説付き

          さぁさぁ今年も続々と今シーズンの尾瀬の情報が 公開され始めましたね! ここでは今シーズンの尾瀬の情報を どんどん更新していきたいと思います。 情報が公開され次第、随時更新していきますので ぜひ、尾瀬へ行かれる際の参考にされてください! ※ここでは尾瀬ヶ原・至仏山の情報を掲載しています 2024年の交通情報尾瀬ヶ原・至仏山へ行かれる方向け 〈2024年交通規制情報〉 〈戸倉~鳩待峠乗合バス〉 尾瀬ヶ原や至仏山に向かうためには バスや乗合タクシーに乗る必要があります。

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        尾瀬の魅力

          わたしが尾瀬や自然の中で過ごす時に気をつけていること-尾瀬から受け取った大切なメッセージ-

          3月も終わりに近づく今日この頃。 山のシーズンが本格的になる4月を前に 今シーズンはどこの山に行こうか、と いろいろな山に思いを巡らせている方も いらっしゃるのではないでしょうか? そのリストの中に わたしの大好きな「尾瀬」があってくれたらとても嬉しいです。 ここではわたしが尾瀬や自然の中で過ごす時に 気をつけていることを書かせていただきたいと思います。 そしてみなさんが尾瀬に行く前にこれを読んで 参考にしてくれたら幸いです。 そしてもし、 「あ、わたしには合わない

          わたしが尾瀬や自然の中で過ごす時に気をつけていること-尾瀬から受け取った大切なメッセージ-

          尾瀬に関わって53年 -全盛期の尾瀬を知る笹原さん-

          尾瀬にはたくさんのレジェンドと呼ぶに相応しい人たちがいる。 尾瀬はその自然や景色が有名だけれど このレジェンドたちに焦点が当てられることはあまりない。 しかし、この人たちがいなければ今の尾瀬はなかった。 ここで紹介する、わたしのお父さん的存在の ”笹原さん”もその中の一人。 尾瀬に関わって53年が経つという彼は今年73歳になる。 わたしはそのうちの10年しか笹原さんとは関わっていないけれど 彼を見ていると 「あぁこういう人が山で生きてきた男の人なんだな」 と、ITやテ

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          とある日のおにぎり弁当の記憶

          −尾瀬から学んだこと− 「これ、食べなかったから捨てといて!」 とお客さんから手渡されたのは 〇〇小屋とわたしがアルバイトをしていた山小屋の 名前が書いてある包紙に包まれたおにぎりのお弁当。 ”え?食べなかったの?” そう、思いながらお客さんに視線を移すと 「他の山小屋さんでお昼食べたら食べられなくなっちゃって」 とその人は笑った。 ”え?待って、それだったら最初から注文しなければ良いのに・・・” と心の中でつぶやきながらわたしは泣きそうになった。 だって、その

          とある日のおにぎり弁当の記憶

          働き始めてから10年経った今振り返る  尾瀬の変化 -入山者数と山小屋-

          尾瀬で初めて働いてから約10年が経ちました。 月日が経つのは本当に早いですね。 最近、【尾瀬と鬼怒沼/著者:武田久吉】を読んでいるのですが 明治38年頃の片品村の様子や尾瀬の様子が書いてある。 そこから比べたらわずかな変化なのだけれど この10年思い起こしてみると 様々な変化がありました。 もちろん、尾瀬高生時代から比べてみても変化はあるのですが あんまり興味がなかったからか 木道が湿原に沈んで水浸しだったことと、 当時講師を勤めて下さっていた 尾瀬のレジェンドとも

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          Oze Nature Interpreter-自己紹介-

          Oze Nature Interpreterって一体何? 怪しいな と思った方もいるのではないでしょうか? 私自身、正直この肩書きを付けて活動して行って良いのか 戸惑っている日々。 今回はなぜこの肩書きを付けたのか、 そのお話をしたいと思います。 ”自然”に興味をもったきっかけ遡ること約20年前・・・ 小学生だったわたしは夏休みにみなかみのとある川に遊びに来ていました。 わたしは群馬県出身で毎年夏休みには みなかみで川遊びをするのが恒例でした。 その日、川遊びの支度

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