魂の衣替え
いつも歩くストリートの景色が、今日はなんだか違って見える。
いつも見ているはずの木や建物、
空の輝きさえも、
今日はなんだか全く違って見えるんだ。
まるで、私の瞳に何か説明のつかないパワーが宿ったかのよう。
見るもの全てが今までにない鮮明さを放っている。
そうなんだ。
私の魂の仕業だな。
今までずっと、僅かばかりの着心地の悪さを感じながらも、
気づかないふりしてまとい続けていた、
あの、古ぼけた衣を脱ぎ捨てたんだね。
君がたまに衣替えする度に、
私の瞳にまた新しいパワーが宿るんだよ。
君はそれを知っててやってるのかな?
ま、とにかく私は、君が衣替えする度に、
とめどない喜びと感謝を身に纏うんだ。