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学生同士でチーム開発をするということ

はじめてのnote投稿ということで不慣れだけどポエムを書いていく!
本記事はKITアドベントカレンダー2018 9日目の記事です。

はじめに

私が所属している大学には有志で結成された開発サークルがある。規模は10人前後と少数であり、活動は週2日のミーティング+α(任意)である。主な活動内容としてはチーム開発を中心に勉強会など細々としたことだ。私はこのサークルに大学1年生のころから所属し、リーダーなど様々なことを経験させてもらった。今回は様々な失敗からリーダーとして学んだことのほんの一部を簡単に書いていこうと思う。(画像なかったら味気ないんで適当にいれる)

ミーティングとアジェンダ

私たちのサークルは週に2回のミーティングを行う。内容は特に決めずにその都度、思いつきで進捗確認や連絡などをしている。毎回内容を決めずにミーティングをしていると短い時は10分、長い時は3時間と時間にバラツキが出てしまう。短い分には良いが、長くなると疲れで全体の口数が減り地獄の時間と化す。地獄の時間は誰一人として幸せにはなれず、「自分がいなくても良いのでは?」と疑問すら抱かせた。私自身腐ったミーティングをしたいと思ってはいないが、結果としてそうなってしまった。

悩んでいた時にTeamGeekという本に出会い、ミーティングを開くときの5つの簡単なルールを学んだ。

1. 絶対に必要な人だけを呼ぶ。
2. アジェンダを作ってミーティング開始前に配布する。
3. ミーティングのゴールを達成したら時間前でも終了する。
4. ミーティングを順調に進める。
5. ミーティング開始時間を強制的に中断させる(お昼休み..)の前に行う。

5つのルールとはほぼ真逆のミーティングをしていたと反省し、以後必ずアジェンダの作成を行い、ミーティング前には必ずSlackで共有することを心掛けた。すると、アジェンダを見てミーティングをするまでに考える時間が生まれるため、今まで口数が少なかったメンバーが多く発言するようになった。また、ゴールの設定をすることによって何を決めれば良いかが明確になり、ミーティングはスムーズに進むことが多くなった。このことからミーティングをする際は、必ずアジェンダを作成し共有すること、ゴールを明確にすることが必要であると感じた。

優先順位を付ける(勉強 < アプリ開発?)

「学生の本分は勉強」であり、高い学費を払っているが故に留年などは許されない。テスト期間になるとチーム開発がストップすることが多々ある。理由は人それぞれだが、大半がテスト勉強という理由だ。テスト期間が終わるとチーム開発が再開されれば良いのだが、そう上手くはいかなかった。一部のメンバーはより開発を行い、その他のメンバーは与えられた1つのタスクすら満足にやってこなかった。理由を聞くと口を揃えて「勉強で忙しい」と言った。私も勉強が苦手なため言っていることは分かるが、タスクを与えられた以上はある程度の責任を持って欲しかった。

学生の本分は勉強であるためアプリ開発を強制することはできない。さらに物事の優先順位は個々によって違う。私がメンバーに対して怒り、無理やり開発をさせることも可能かもしれないが、それではお互いにフラストレーションが溜まり関係の悪化につながる。そこで、お互いの反省も兼ねて面談を行うことにした。面談を行なった上で「今何をするべきか分からない」という意見が多かった。最初は意味がわからなかったが、深掘りしていくと「勉強で忙しい」というのは本当はだが、真の要因は「時間がない」だった。学生である以上、様々な学校の課題を配慮した上でチーム開発を行はなければならない。常に課題の締め切りが迫ってくる中で、自分のタスクを二の次になることは分からなくもない。しかし、両立している人もいる。両立している人に話を聞くと、今やること常に意識しながら自然と優先順位を付けができていた。このことから、限られた時間の中でチーム開発を行う上で、やること・やらないことをはっきりした上で、その中から優先順位を付けて行動していかなければならないと感じた。

やる気スイッチは自分しか知らない

やる気モチベーションは個々によってばらつきがある。学生同士でチーム開発を行なっていると、お互いのやる気やモチベーションにギャップを感じることがある。そもそもサークルとは学校の課外活動の一環として「趣味」でやっているものである。そのため、「熱量」が様々である。本気でアプリ開発に取り組んでいる人もいれば、就活に有利だからやっているという人もいる。「みんな違ってみんないい」現実はそう甘くなかった。会社などとは違い、首などが存在ないため、いい意味でも悪い意味でもやる気の違いが顕著に現れる。例としては活動場所に来なくなる幽霊部員予備軍だ。どうにかやる気を出させるために一緒にご飯に行ったり、月末に面談を行なったりなど様々なことを行なったが無理だった。

やる気やモチベーションを管理することは難しい。個々によってばらつきがあり、浮き沈みが激しい。やる気を出させるために何かアクションを起こしても無理だと落ち込んでいるときに、エンジニア組織論への招待という本に出会った。ここで紹介されていたメンタリングとエンジニアリングの関係について読んだときに、「やる気を出さそう」ではなく「どんな悩みも聴く」ことが必要だと感じた。それからは雑談を交えながら、悩みを聴くことに特化した。悩みなんてないと言うメンバーもいたが、「悩みを認識していない」だけであった。悩みは人それぞれある。「自信がない」や「思い通りにならない」それらが溜まり、やる気がなくなるのだと感じた。

やる気を出すのは難しい。ましてや、自分以外の人のやる気を出させることなどもっと難しい。しかし、小さな悩みのタネを聴いていくことにより、やる気スイッチを探すヒントを与えられるのかもしれない。やる気の形は様々だが、「何をすれば良いか」を一緒に考えてあげる時間こそがやる気に繋がると私は信じている。

まとめ

学生同士でチーム開発をしていて私自身を含め人間は面倒臭いと感じた。また、人間関係は非常に難しい。コミュニケーションの効率化を行うために、チャットツールなどを導入するのも良いが、リアルがあってのチャットツールだと思う。会う機会が少ないとチャットは途切れ、やがてチャンネルは死んでいく。同じ大学の学生だからこそ会って話すことこそが本当に価値があり、チーム開発なのであると感じた。

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