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時代を超えた叫び:スコーピオンズ「Virgin Killer」のレガシー

1976年にリリースされたスコーピオンズの4作目Virgin Killer、邦題「狂熱の蠍団」です。

 収録曲は、1.Pictured Life,2.Catch Your Train,3.In Your Park,4.Backstage Queen,5.Virgin Killer,6.Hell Cat,7.Crying Days,8.Polar Nights,9.Yellow Raven。メンバーは、Klaus Meine (Vocals)、Rudolf Schenker (Guitars)、Uli Jon Roth (Guitars)、Rudy Lenners (Drums)、Francis Buchholz (Bass)です。

発禁ジャケットの裏側

 このアルバムは、この発禁ジャケットを載せるか輸入盤仕様の両面裏写真ジャケットにするか迷ったのですが、70年代を過ごした人たちには、輸入盤仕様のジャケは違和感ありまくりなんですよね。javascriptが使えれば画像を切り替えたりできるのですが、そういう仕様ではないので、やむなく、顔だけタイトルに入れることにしました。このアルバムに限ったことではないのですが、初期のスコーピオンズのアルバムはジャケットが問題視されがちでしたね。

最近の微妙なジャケット

 そんな中、彼らの最高傑作アルバムは、誰が何と言おうと、このヴァージン・キラーでキマリです。70年代のハードロックアルバムを3選に入るかも・・・って選ぶのは私なんですけどね^^;

 「狂熱の蠍団」という蠍団尽くしの連続邦題はまだまだ先のアルバムまで続きます。できれば、ヒューマニティ・アワーあたりも往年の蠍団ファンとしては何とかの蠍団で統一して欲しかったような気がします。

最近の微妙なジャケットの裏側

 さて収録曲ですが、これは、完璧に典型的な70年代中期のハードロックです。前作のクラウスマイネのボーカルとバックバンドのような微妙なバランスの演歌的爺メタ臭さは後退し、バンド全体の音のバランスがよりロック的に収斂されています。ジミヘン・フリークのウリさんのファンキーさがバンドに十分に溶け込んだってことなんでしょうかね。

 実は、個人的には、このアルバムが初スコピ体験でした。収録時間の都合か最初の2曲をカットしてIn Your ParkからYellow Ravenまでを流したFM放送がありまして、それを日立パディスコ(>6ウエイマイクとかが付いていた、ラジカセブーム真っ只中のキワモノ)でエアチェック(>もう死語かなぁ)しましてテープで聴きまくりました。このためか、In Your Parkを聴くとすごく懐かしいんですよ~。

 その後、いい音で聴きたくてLPを買いに行ったのですが、流石にこのジャケットをレジに出すのはガキのころなので勇気要りましたね~。

 ヘルキャットからのサイドBを特に聴きまくりました。ウリさんのヘタウマなヴォーカルがロックしてて意外と好きなんですよ。なので、ファンキーなヘルキャットとウリさん独り舞台のポーラー・ナイトは外せません。それから、クライング・デイズ。この曲は強力ですね。べた~っと貼りつく様に粘りっこい泣きのギターと哀愁たっぷりのボーカルライン。短い曲ながら起承転結のしっかりした展開で、最後にyou and meのところでバッキングがアルペジオになるあたりがツボです!終曲イエロー・レイヴンなんかは、波の音で始まるイントロを聴いた瞬間にパッと情景が目の前に広がるような視覚的な曲ですよね~。泣けます!

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