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プログレッシブ・ロックの極点:イエス『究極』

イエスのgoing for the one 、邦題「究極」です。収録曲は5曲。通しでもよく聴くのですが、中でもTurn of the centuryとAwakenは圧巻です。

このアルバムは最初は、冒頭のスティーブ・ハウのスライドギターに馴染めずあまり聴かなかったのですが、何度か回しているうちにAwakenのメロディーが自然に分かってきまして、以降、深淵な世界にハマり込んでしまいました。

Awakenの演奏はスタジオバージョンが一番です。フルサークル・ツアーのライヴは生で見ましたし、各種ライヴ音源を聴きましたが、まずライヴではリック・ウエイクマンのイントロが冗長で、続くスティーヴハウのリズム感が致命的で、そして何よりイントロのギターの音がか細すぎてアンサンブルのバランスを崩しています。せめて機材で音を重ねて厚くすればいいのに。ライヴで音が安定するのはリック・ウエイクマンのキーボードが曲を支配する中盤以降です。散々悪態をつきましたが、それに引き換えスタジオ盤のアレンジのバランスは完璧です!中盤静寂のパートから次第にチャーチオルガンが重奏的に響き渡る大団円まで息もつかせないほどの緊張感!特に4分の3拍子でスネアのアクセントの位置をずらせながら盛り上がるちょっと数学的な演出の凝り様がたまりません♪アラン・ホワイトのドラムもこれを聴くとかなりプログレですよね!

ヒプノシスの3面開きジャケットもいい感じ。
ロジャー・ディーンじゃなくなって、ちょっとがっかりもしましたが、
これはこれで、趣があるかな♪

Turn of the centuryは、スティーヴ・ハウのギターがいいですね。当時は若かったからかな。晩期のハウ爺は、マエストロ的な妙な間をとってギターを弾くので全くロックっぽくないんですよ。当時はそれがないところが素晴らしすぎます!楚々としたメロディーもいいですし、リック・ウエイクマンのキーボードのパートを経て、最後のギターの終わり方もいいですね。(いいですねの連発で語彙不足が著しいですが)とにかくいいのです!
トリビュートものでアニー・ハズラムともやってますが、圧倒的にオリジナルですね。

内ジャケの写真は、スティーヴ・ハウなんですね。
カメラが好きだったんだ!

ちょっと前まではピクチャー盤なども持っていましたが、この邦盤LPだけ残しています。

・・・ということで、スタジオ盤の音源を貼りました!

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