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変拍子の魔術師たちが帰ってきた!Watchtowerの衝撃的な再結成ライブ 〜 プログレッシブメタルのルーツを探る:『Control and Resistance』の深遠な世界

Watchtowerが再結成したのか、歳をとっても、まだ、ハイテンションな変拍子のスラッシュメタルを演奏しているYoutubeを見てしまったので、懐かしくて、このアルバムを掲載します。

1980年代のテキサス州オースティンで誕生したWatchtowerは、プログレッシブメタルシーンにおける先駆者としての地位を確立しました。スラッシュメタルとプログレッシブロックの融合により、彼らの音楽は高度に技巧的な演奏で知られるようになりました。1985年のデビューアルバム『Energetic Disassembly』リリース後、バンドはボーカリストとギタリストを変え、その変化が後のサウンドに大きな影響を与えました。

オリジナルボーカリストのJason McMasterの脱退後、Alan Tecchioが加入。ギタリストのBilly Whiteが脱退し、技術的で革新的なプレイを持つRon Jarzombekが加わりました。これらの変更は、バンドをよりテクニカルで複雑な方向へと導きました。

Alan Tecchio(ボーカル)、Ron Jarzombek(ギター)、Doug Keyser(ベース)、Rick Colaluca(ドラムス)の四人が、1989年にリリースしたセカンドアルバム『Control and Resistance』は、先駆的なテクニカルスラッシュメタルの作品です。スラッシュメタル、プログレッシブメタル、ジャズフュージョンの要素を見事に融合させた画期的な作品です。このアルバムはテクニカルスラッシュメタルジャンルにおける最も影響力のあるアルバムの一つとされ、新興のテクニカルデスメタルシーンにも大きな影響を与えました。

収録曲は、次の通り。

Instruments of Random Murder: アルバムを強烈に印象付ける曲で、繰り返しのないセクションと激しいリードリフが特徴です。この曲は、アルバム全体のトーンを設定し、アナーキーと感情的な不安定さを表現しています。
The Eldritch: 短く異質な曲で、不気味な雰囲気が特徴です。テクニオのボーカルが曲の流れに合わせて狂気を感じさせます。
Mayday in Kiev: ラッシュに影響を受けたベースラインが特徴で、キーサーのベースプレイは驚異的な複雑さを持っています。この曲は、技術的な要素が際立っています。
The Fall of Reason: 長大なエピック曲で、ゆっくりとした構造から構築され、途中で爆発するような展開を見せます。アルバム中のハイライトとも言える落ち着いたムーディーな瞬間が含まれています。
Control and Resistance: タイトルトラックであり、素晴らしいベースと激しいメカニカルなスラッシュワークが特徴です。社会の不適合と大衆の同調をテーマにした歌詞が印象的です。
Hidden Instincts: より実験的なリズムとパーカッションを特徴とし、当時のFates WarningやDream Theaterと比較しても一線を画す作品です。
Life Cycles: サイケデリックな雰囲気を持つクリーンなトーンが特徴で、ベースの嵐のような演奏と共に、スラッシュマスターピースへと進化します。
Dangerous Toy: アルバムの最後を締めくくる曲で、循環するリズムと不確定なベース・ギターの相互作用が特徴です。

複雑で技巧的な音楽を求めるリスナーにとって、『Control and Resistance』はまさに宝物のような作品です。プログレッシブメタルやテクニカルデスメタルファンはもちろん、ジャズフュージョンやスラッシュメタルにも興味のある方々にも、このアルバムの驚異的な演奏技術と音楽性の高さを是非体験してもらいたいと思います。『Control and Resistance』は、粗野な風貌に似合わず、その緻密さから何度聴いても新しい発見がある、聴き応えのあるアルバムです。

下に、1990年と2023年のライヴを貼りました!今でもこのテンションで演レてるところが、本当に信じられない。でも当人は楽しいでしょうね!

Watchtower - Control And Resistance (Live 1990)

Watchtower - live at Fitzgerald's Live Music Venue, San Antonio TX Sept. 8, 2023

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