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京都アニメーションは何故愛されるのか

7/18

今日で、あの京アニ放火事件があった日から丁度2年になります。


皆さんは京アニがなぜあそこまでアニメファンに人気なのかご存知でしょうか?


この前同じ質問を友人にしたところ、以下の答えが返ってきました。

「絵が綺麗だから。」
「キャラが可愛いから。」

確かに間違ってはいないのですが、絵が綺麗でキャラが可愛い作品、アニメ制作会社なんて山ほど存在します。


そんなふわっとした理由ではなく、京アニには大勢から愛される明確な理由が存在するのです。


ここではその理由を、私の主観と客観的事実を交えて紹介したいと思います。

是非お付き合いください。


愛される京アニ

まずは簡単に、「本当に京アニって人気なの?」という疑問に答えるため、上記の記事を紹介しておきます。


好きなアニメ制作会社ランキング。これは他のサイトや動画でも度々上がる話題なのですが、京アニは大体一位か殿堂入りしていることが多い印象です。


アニメ好きの間でこの話題になると、「京アニは当たり前だからそれ以外でランキング考えよう」みたいな話になるくらい不動の地位を獲得しています。


ここからはそんな京アニの魅力を紹介していきます。


安定して良作を生み出す

公式の作品一覧

圧巻です。
一つもハズレ作品がない…。


京アニの魅力の一つ目は、安定して面白い作品を世に出してきたという点です。


勿論好き嫌いは人によってあるとは思います。

私が言いたいのは、駄作とよばれるような作品がないということです。


でもこれ、偶然ではないんですよ?

ましてやお金が沢山あるという理由でもありません。

安定して良作を生み出してきた理由については記事の後半に紹介しようと思います。


表情、仕草、髪

僕は京アニのキャラの凄さはここに集約されていると思っています。(個人の意見)

表情の多様さ
違和感なく、かつ魅せる仕草
髪の一本一本の動き

京アニはこれらのクオリティがとてつもなく高い印象です。


キャラクターの可愛さを決める要因としてキャラクターデザインはとても重要です。

そのためそこばかり目が行きがちなのですが、京アニは動きで魅せてきます。


一番分かりやすいのはヴァイオレットエヴァーガーデンでしょうか。

これだけ繊細で美しい作画は映画作品でも中々お目にかかれないでしょう。


背景と色彩

僕が初めて色彩に感動したアニメが京アニ作品でした。

どうやらその作品を見て色彩に心を掴まれた方は私だけではないようで、、

ネットで調べれば多くの人が同じ意見を持っていることが分かりました。


その作品がこちらです。

氷菓

公式の動画が見つからなかったのでここには載せられませんが、もし機会があれば是非見てほしい作品です。


個人的に注目してほしいのは空の色。

そして空間の色(色彩)です。


絶妙な淡くて懐かしい色味と、細かいところまで書き込まれた背景。


色彩だけでも一見の価値がある作品です。

そして、他の京アニ作品でも背景と色彩へのこだわりが伝わってきます。

是非そこにも注目してみてはいかがでしょうか。


学園祭

これは少し関係のない話かもしれませんが、京アニの描く学園祭は一級品です。

京アニ作品には学園ものが多く、それ故に校舎や教室の書き込みも物凄く忠実です。


そして、そんな学園ものを沢山描いてきた京アニの真骨頂が学園祭シーンだと私は思います。


見ているだけで自分も学園祭に来ている感覚に陥るような、あの独特な雰囲気を京アニはとても忠実に表現します。


学園祭シーン、注目です。


さて、ここからは何故そんな素晴らしい作品が次々と出てくるのかについてお話ししていきます。

手書き

京アニは手書きにこだわる制作会社として有名です。

手書きはCGより手間も人手も時間もかかるため、ビジネス観点で考えれば中々採用しずらい手法だったりします。


その点京アニは一線を画していて、目の前の売上や利益ではなく、クオリティの高い作品を目指して制作する会社という印象です。


勿論、背景など一部CGを使う箇所はありますが、ここぞという場面の作画は殆ど手書きで描かれています。


先程載せた動画のように

紙に

一枚一枚丁寧に…。


それもあって、あの放火事件のニュースを見た時はとても心が痛みました。

7月19日、京アニの八田英明社長は事件後に初めて現場となった建物を訪れた際、目の前の全ての情景に心が痛み、震えが止まらなかったと明かし、「何もかも目を開けてみることができない」と述べた。火は京アニのスタッフたちが長年にわたり蓄積してきたあらゆる原画や資料を焼き払い、パソコンも破壊した……

http://j.people.com.cn/n3/2019/0724/c94476-9599953-4.html


そして何より、京アニが世界中から愛される理由はにあります。


まずはこちらの記事をご覧ください。

入門レベルのアニメーターはフリーターであることが多い。監督があらすじを確定し、中間のアニメーターが各シーンの重要部分の原画を描き、入門レベルのアニメーターが各シーンの残りの原画を1枚ずつ描いていく。
原画1枚あたり平均1時間かかり、風景、食べ物、建物など細かい部分が多い場合は、4時間から5時間かかることもある。
またフリーターは日本では労働法により保護されないため、スタジオは経費節減のため、入門レベルのアニメーターを福利厚生の対象としていない。
http://j.people.com.cn/n3/2019/0724/c94476-9599953-2.html

これがアニメ業界の現状です。


そんな中、京アニは人を正規雇用し育成するということを早い段階から行なっていた会社なのです。

人を正規雇用し、しっかりと内部で育成してきたからこそ、京アニは素晴らしい作品を安定して沢山世に出してきました。


また、安定した職場環境であるために、女性スタッフが多いことも特徴的です。


京アニの繊細な作画や色彩は特に女性スタッフが居るからこそ実現できたと言っても過言ではありません。


いかがだったでしょうか?

これらの背景を知ったことで、なぜ世界中から京アニが愛されてきたのかが少しお分かりいただけたと思います。


勿論これを読んで、京アニの魅力はこんなもんじゃない!という方も沢山いらっしゃると思います。

そのような想いがある方は、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。

京都アニメーションの方々に心からの敬意と感謝を込めて。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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