菊池 遼真

下書き、というよりは書き損じの手紙

菊池 遼真

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最近の記事

太宰治『斜陽』によせて

太宰治著「斜陽」を7、8年ぶりに再読した。 以前読んだときはまだハタチそこそこ、太宰作品を好きになり始めた頃で、「太宰といえば人間失格の次は斜陽だよな」という感じで読んだ記憶がある。 その時も太宰治のその繊細なことば遣いと色彩のうつくしさに、しくじった。惚れちゃった。と思ったものですが、今回再読してみて、なんだかもう、ちょっと言葉にできないくらいの感動を覚えたので、この気持ちを忘れないようここに綴っておこうと思います。 まずこの「斜陽」が発表されたのは昭和22年。 戦

    • 日録

      泥臭く、土臭く、ひとつひとつ積み上げていくしか道はありません。 感動は生ものですから、どんなに美しかった記憶もやがて必ず色褪せます。 ぼんやりとした不安は消えることはありません。 どんなに素晴らしい夜を作ったって、次の日には必ず反省と不安に飲み込まれます。でも、だからペンを握ります。 生きていく意味なんて分からなくていいんだと思う。 ただ、生まれてきた意味はこれかもしれないなっていうものが、たったひとつでもいいから、あなたにも見つかったらいいな。 今日も、祈りを込

      • にんげんだもの

        ・「もう一度聞かせて。それ、曲にする」 ・「ん?天使の歌声が聞こえたな」 ・「ちょっとフラットしてたね。体調悪い?」 こんばんは。菊池です。 この度はてなブログからnoteに引っ越してきました。以後よろしくお願いいたします。 あ、冒頭のは恋人がおならしてしまったときに使えるフレーズ3選です。よろしければご活用ください。 どうですか皆さん、 恋人のおならやゲップ、許せますか? 俺はね、おならもゲップもこれみよがしなやつはイヤだ。ドーン!みたいな。ボーン!みたいなやつ。

      太宰治『斜陽』によせて