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31歳の誕生日に「これまでの私」を振り返る

先日、誕生日を迎えた。
年々ひしひしとくる「年齢の重み」に堪えられなくなっている。

この「重み」はどっからきているのだろう?
この「重み」は私だけなのか?
どの人も通過(経験)するのか?

…と永遠と問いが続きそうなのでこの辺で。

風のたより

ちょうど良いタイミングで、Hanako Web から「読み物」が届いた。(カッコよく「風の便り」とか言いたいけど、現実はInstagramのストーリーから。笑)
それが年齢や過去のこと、自分自身を振り返る、もう一つのきっかけをくれた。
ここで書こうと思ったのも、同じような経験をしてきた方がいるから、私も何か残して10年後30代になる人に届いたらいいなと願っている。(今のZ世代はどう受け取るのだろうか?謎)

読み物の冒頭にあるように、20代後半から自分を含め、周りの友人や家族・親戚、ご近所、仕事関係、日本社会、世界など取り巻く環境や社会の常識、価値観が変わっていった。私自身も内面の変化を求め自分を置く環境を変えていった。

しかし、環境を変えても私の内面はそう簡単に変わらなかった。変わりきれない自分にずっとイラついている。

自己分析方法

まず、ウェブ上の自己分析診断を片っ端からやった。(転職を今すぐ考えていなくても診断ツールをやりたいために登録したり。)自分に当てはまるなーという部分とでもなんか違うなーという部分があり「参考まで」程度だった。

次に、数年前『メモの魔力』がベストセラーになった。私も気になったので書籍を手に取った。本文を読んだ後、巻末にある『自己分析1000問』をやった。それなら私自身が見えてくるかもと少し期待した。
さすがに1000問はキツかった。
特に、幼少期〜中・高校生の振り返り。家庭環境や自分が怒ったこと、悲しかったことなどを問われ、シャーペンを持つ手が止まった。
自分の頭と心と感情が苦しくなり、整理がつかなくなった。
結果的に、『1000問』中100問ぐらいしかレポート用紙が埋まっていない。

そして、ウェブの自己分析診断の中で「HSP診断」に出会った。それも片っ端から受けた。そのとき初めて自分が「HSP」の気質を持っているんだとしっくりきた。「いや、でもなんか違うなー。そこまで落ち込まないし」と「HSPの私」を否定した。別の診断ツールを何度かやったら、何度やっても「HSS型HSP」と診断結果が出た。(その時々によってHSSやHSPの割合が違う。私の場合平均すると70〜80%はHSS型の気質を持っている。)
おお、これは結構当てはまっている。「HSP」の時よりしっくりきた。
また、新聞の書籍広告欄に『傷つきやすいのに刺激を求める人たち』を見つけ、タイトルだけで「これは自分に当てはまりそうだな」と購入して読んだ。

ここまできて、「私はこういうところがある」と自分自身の気質を理解できた。
私が「私」を受け入れる「器」ができたようだ。

30歳を迎えた昨年は、転職活動をしていたので誕生日当日も1社オンライン面接が入っていた。(連休の狭間ということもあって平日は怒涛の面接ラッシュだった。苦笑)
そういう事情のため、私は自分の年齢を「見て見ぬフリ」をしていた。
なぜなら「(誕生日を迎える前の)20代のうちに転職する」と心のうちで決めていたが、そんな自分との約束は軽薄に破られた。思いのほか、転職活動は難航した。

ここでまたモヤモヤが発生した。そこで「これでは現状から抜け出せない」と POSIWILL CAREER で相談した。受講期間中のことについては下記を読んでほしい。

私は継続サポートを含め計9ヶ月お世話になった。これで何が起きても前を向いていけると思ったが、ある卒業生の感想レポートを読んでここからがスタートだと身が引き締まった。伴走なしで自分の問題を自分でどう扱うか?

今まで目を背けてきたもの

POSIWILL CAREER 受講中から私は自分の苦手に向き合ってきた。だが、いよいよ混迷を深めたのは「卒業後」だった。

仕事の環境が一歩前に進み、9ヶ月間のトレーニング中に見えてこなかった部分が露わになった。

・認識や期待値のズレ(言われたことに対して出来ていない)
・対話と思考(言葉をかわすラリーの頻度と速さ)

振り返ると「認識のズレ」は1社目で働いていたときも指摘を受けた(うる覚え)。例えば、夜中1時までに映像編集用素材を揃えなければならないと言われているのに、3ネタ目で編集の上がりが遅いから早朝4時までに全部揃えばいいかと判断してしまったり。(業界人しかわからない例えになってしまいごめんなさい。)こういう場合、重要な素材をディレクターに聞いて先にダビングして届けるとか。勤務年数を重ねると効率の良い動き方みたいなのが身につくようで。
つまり、自分にマイナスを作らない。少なくとも「思い込み」をやめて、自分自身が「他責せずに済む方法」を考えて動けば齟齬は減っていくではないかと思う。

思えば、認識や期待値のズレは無意識の内にある「素直さ」と関係あるのではないかと感じた。
私は中学生の時にからかわれて以来、人が言うことを素直に受け取れなくなった。前職の上司ともうまくいかなくなった原因の一つも、上司の指示に「グレて」言われたことをしなかったことにある。(当時はコロナ禍真っ只中で不安な気持ちがいっぱいだった。そりゃ、グレたくもなる。)
言葉の裏を探ったり、悲観的な視点で物事を見たりしていた。そんな状態が約18年続き、自分の中では「無意識化」してしまったのかもしれない。

31歳になるにあたり、素直になって「自分が抱えてきた問題」と向き合わなければ。どこに行っても、どんな仕事に就いても、直さなければ同じ結果になるだろう。
Hanako のウェブを開いて読んだとき、掟さんの気持ち(下記引用文より)に共感した。私はまだ35歳になるまでに約5年の期間がある。早めに気づいてむしろラッキーだと喜ぶことにする。

20代の延長でなんとなく騙し騙しやってきたけれど、うまくいかなくなってきていたんですね。(中略)35歳くらいになった頃、結果としてそれまでの日々を一旦リセットすることになりました。以降、自分の抱えてきた問題に向き合おうという気持ちに。その過程ではこれまで信じてきた価値観を否定するような心の動きもありました。言ってみれば「遅れてきた反抗期」みたいだったなと思っています。

掟雪恵さん(ライター)

掟さんは、自分の問題と向き合った期間を「遅れてきた反抗期」と称しているが、私は、素直に人の言うことを聞くことができなくった中学生の時から約18年の間が「反抗期」だ(まさしく!)。もっとわかりやすい反抗期だったら中高生の時に叱られて矯正できたのになーと思ってしまうが、家庭の事情でそれができなかったから今に至った。
しかし、30歳に突入してこの「反抗期」を周りの助けを借りながら自分の手で断とうとしている。

「反抗期」やめるからこそ、自分の苦手にちゃんと向き合えた。
始まったばかりで他の人と比べてできているとは言えないし、苦しい場面や力不足のことも多々ある。苦しい時や辛い時はこうやってnoteにその時の感情や気持ちを書き殴ればいい。

その時々の葛藤や戸惑いを言葉にして記録したことが、自分の人生を先に進めたような気がします。

掟雪恵さん(ライター)

掟さんも言うように、言葉に残したほうが自分の考えや気持ちが整理されやすく状況が好転されるのかもしれない。だったら、「苦手」を克服するまで、これからもnoteを書き続けるしかない。「経験」を棚卸して、「年齢の重み」も跳ね返すように。

31歳になった私は「20代よりキラキラ輝く35歳」を迎えられるよう
日々精進するばかりだ。

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