見出し画像

【第2回:「いい道具」にはご用心】

本日の一品:
【道具は惜しみなく使えるものを!】

鍋やフライパンについては、最初のお道具は、「そこそこ」のもので揃えると良いと思います。
あまりに安すぎるものは、軽すぎて五徳(ごとく)の上で安定しなかったり、悪いものになると取っ手の重みで傾いてしまったりします。
が、あまり「良すぎる」お道具も、最初から使うのはあまりおすすめしません。
良い道具というのは、当然お値段が張ります。粗悪な道具も料理はしづらいものですが、良いものでもおっかなびっくり使っていては、いつまでも料理の腕は上達しません。それに良い道具は、洗ったりメンテナンスをするにあたっても、要注意な事項が多々あります。

ル・クルーゼやストウブのような鋳物にホーローのコーティングをしているお鍋は、強火厳禁です。鋳物なので、空焚きや急激な熱の変化を与えたり、なにかに強くぶつけたり、落としたりすると割れます。

鉄のフライパンは、使い始める前に強火で何十分も空焚きし、防錆塗料を焼き切った後に油をなじませ、くず野菜を炒めてあげて、使い終わったらすぐに洗って空焚きし、また油をなじませてあげなければなりません。
また、トマト等の酸の強い食材には向きません。

文字で書くとさしたる手間ではないように感じるかもしれませんが、出来上がった料理を温かいうちにすぐ出して、自分もすぐ食べたいと思うと、この「洗って・空焚きして・油をなじませる」という手間は、地味にストレスになります。
もちろん、それを補って余りあるメリットとクッキングプレジャー(多分僕の造語)はあるのですが、あれもこれも気を配らなきゃならないとなると、肝心の料理に集中できなくなってしまいます。

でも、ある程度慣れてきたら、是非自分なりの「一生モノ」を持って欲しいとも思うんです。
やっぱり、長く使えるお鍋やフライパンは、使えば使うほど、手入れをすればするほどどんどん手に馴染み、使う人の「相棒」のような存在になっていきます。
いつか道具と、そんな関係を築いてもらえたら、と思います。

それでは、いただきま〜す♪


サポート頂けましたら、泣いて喜んで、あなたの住まう方角へ、1日3回の礼拝を行います!