見出し画像

冬の会津西街道


私事だが、今月から期間限定で他部署に異動している。
仕事内容は極めて神経を使うもので、日々なんとか喰らい付いている状況。
となると、もちろん心身共に疲弊していく訳であり、とある休日、ふと思い立って、ペンタックスはK-3 MarkⅢを携えて冬の会津西街道へ赴いた。

人間、疲れるとなぜ雪景色を見たくなるのだろうか。
少なくとも私はそうである。

鬼怒川温泉を過ぎた辺りから急に雪が積もりだし、程なくして吹雪になった。
湯西川温泉駅で下車し、上にある道の駅(鉄道の駅はトンネルの中!)へ。
ここは温泉施設も併設されており、車でもよく立ち寄るお気に入りスポットだ。

てんぷら蕎麦と、今日は電車なので生ビールにありつく。
ど平日の静かな道の駅にコンコンと響くストーブの音が心地よい。
雪見酒でほろ酔いになったところで、仕上げに2階にある温泉へ。
硫黄臭いまろやかなお湯が最高のお風呂。

しっかり温まったら、休憩スペースで昼寝。
受付のおじちゃんと地元のおばちゃんの世間話を子守唄にしばし眠る。

15時30分。
外はまだ雪。

うん、そうしよう。

おもむろに道の駅を出てカメラを構える。
乗るはずだった特急列車が静かに鉄橋を渡ってきた。

自販機でホットコーヒーを買い、帰宅が1時間遅くなる旨を妻に連絡した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?