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真冬の雪深いローカル線のとある駅。
私以外誰も居ないトンネル内の駅は全てが無機質で寂しかった。
そんな中で唯一、「誰か」の痕跡を感じられたのがベンチのテカリ。
沢山の人が座ったからこそのそれに、なぜだか少しホッとして、何かを少し期待して座ってみたけど、冬の寒さも加わって凍てついたベンチに思わず声が出る。
列車まであと20分。
もうしばらくウロウロしてようと思い、ベンチを立った。

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