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置かれた場所より、輝ける場所で咲きなさい

子どもの頃に好きだったアニメやゲームの影響は大人になってからも燦々と輝くもので、僕の場合「笑うせぇるすまん」というアニメ・マンガがそのうちの一つです。

「笑うせぇるすまん」は、主人公の喪黒福造(もぐろふくぞう)と彼がターゲットにするキャラを中心に、人間の妬みや羨望等を題材にするオムニバス形式の物語です。喪黒が助け舟を出したり便利グッズを出したりで、一時的にターゲットの悩みが解決するも、見栄や欲が原因で結局は破滅するー。というのが基本の流れです。

✅かいぶつかします

その中で「かいぶつかします」という話があります。
2mの大男がドラマのエキストラに参加。役に不相応だと監督に怒られマネージャーにも怒られる。ただ、この大男が無能かというとそうではなかった。
その後、喪黒が彼の適性に目をつけて、怪物の被り物を顔に被せてブレイクさせました。そして…。

この話は「適材適所」の教科書のような話です。

✅環境+戦略=成功

まずこの男性のスペックから、巨人を題材としたドラマでもない限り普通の役者としての成功は難しいですね。もしそんなドラマがあったとしてもそれに出てそれっきりに。
そして、漠然と「役者をやりたい」とだけしか思っておらず、努力すればいつか報われるーという考え方は尊いのですが、家庭を持つ身で来るか分からない「いつか」にすがるのは頼りないとも見て取れる状態でした。

それを喪黒は、まず「ドラマでないといけない」という固定観念から抜け出させました。役者としての成功には色んな道があることを示しました。巨体が浮く環境から、巨体が活きる環境へー。この時、本人がめざましい努力をしたかというと、そんなことありません。

本編ではお決まりの破滅ルートですが、この「巨体×被り物」の路線をさらに広げたり、同じような境遇のひとらで繋がって「かいぶつたち」みたいなユニットを作ったりなど、強みを活かした上での努力や創意工夫を重ねれば、また活躍してたことでしょう。

✅環境を軽視するなかれ

日本では努力が最上の美徳だと思われてます。もちろん各々の努力や思いを否定するつもりはありません。ただ、上記の「かいぶつかします」にあるように、戦略を立てて方向性を明確にして輝けるならそっちの方がよくないですか?
「努力していればいつかー」は、あてもなく大海原をさまよってるだけ。

もちろん努力で開ける道が圧倒的に多い。でも成功の理由は、努力の前に「環境と戦略」があったはず。そこをもっと語られる世の中になってほしいな。

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