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もるぴーの今期覇権予想 -2021年秋アニメ編- 中間報告

どうも、もるぴーです。今期も半分が過ぎましたが、皆さんアニメの視聴進捗はいかがでしょうか。

今回の記事では、今期も半クール経ったということで前回の記事、及び前々回の記事にてB+評価以上になった作品に限定して、今期の覇権アニメはどの作品になるか予想していきます。

尚、今回からは下記の定義を設け、どの作品が覇権アニメになるか予想します。

覇権アニメの定義:BD・DVD1巻の売上数が最も多い作品

今回の評価では、「世界観」、「ストーリー展開」、「キャラクター」、「演出」、「作画」の5項目で星0から星5まで評価し、その総合点が最も高い作品を今期で最も覇権アニメになる可能性が高い作品とします。

また、各作品の評価と併せて評価理由の一部や私の感想も述べますので、この人はこう思ってるんだな〜くらいの気構えで読んで頂けると幸いです。それでは評価結果に移りましょう。

※少しでもネタバレされたくないという方はブラウザバックでお願いいたします。あとメガトン級ムサシはまだ完全に追えてませんので今回未評価です...。

逆転世界ノ電池少女

世界観:★★★★☆
ストーリー展開:★★★☆☆
キャラクター:★★★★★
演出:★★★★☆
作画:★★★★☆
総合点:20点

キャラクター:
本作品はなんといってもヒロインが最高に萌える。ここが一番でかい。最新話までで登場する電池少女「赤城りん」、「蒼葉夕紀」はいずれも大変魅力的。中でも個人的に赤城りんがお気に入りで、ハネっ毛、元気っ娘、僕っ娘と昔ながらの萌え要素がてんこ盛り。コロコロと変わる表情の中に時折見せる少女の顔がとんでもなく好き。あと、ザバーンコスがいちいちえっち。ファイルーズあいさん一生ついていきます。

また、モブを含めたその他のキャラクターも非常に個性豊かで、どのシーンを切り取っても面白いという点が非常に高ポイント。謎にハイテンションのバルザック山田、厳つい姿なのにアホみたいなミッションを完遂する鵜飼とアラハバキメンバー、文化遺産級の化石みたいなアイドルオタクなどなど登場するキャラが本当に濃い。

メインからモブまで、全キャラ個性持ちというところが本作品の一番面白い点ではないだろうか。

ストーリー展開:
本作は電池少女となるヒロイン3名の各ストーリーを2話構成で消化していく形をとっており、7話以降は主人公である久導細道の過去を掘り下げながら真誅軍との戦いを描いていくと予想される。

展開自体は先が見えやすいものとなっておりそれが良い部分でもあるが、逆につまらないと感じる人もいるかもしれない。

総合:
6話までに登場した全キャラクターが個性的で、演技や作画も申し分ない。コンセプトは1話から変わらず古き良きアニメの集大成といったもので昔からアニメを追っていた人は必見。一方、このコンセプトがオタク歴が浅い人に対して魅力的なのかは疑問であり、懸念点。



サクガン

世界観:★★★★★
ストーリー展開:★★★★★
キャラクター:★★★★★
演出:★★★★★
作画:★★★★☆
総合点:24点

ストーリー展開:
激動の1話に続き、2話以降の安定感が凄まじく、ストーリー展開で腑に落ちなかった点は6話時点で一つも無い。

また、本作ではメメンプーとガガンバーがサテライトを旅する中で様々な人と出会い、事件を解決していくのだがそのテンポの良さに感嘆する。1話につき1事件という構成で話が進められるが、爽快感を覚える程に各話での起承転結がしっかりしている。また、その中でガガンバーの過去についても伏線を張るので文句の付け所が無い。

キャラクター:
メメンプーとガガンバーというキャラクターが兎に角反則。親子同士の冗談まじりの快活なやり取りに二人の強い絆を感じられるところが非常にグッド。親子の絆がここまでダイレクトに感じられる作品は意外とないような気がする。

また、普段ちゃらんぽらんなガガンバーが時折見せる大人な部分が非常に堪らなく、この大人としての一面がストーリー内で良いスパイスになる場面も。ガガンバーのかつての相方や妻との間で何があったのか、非常に気になるところだ。

総合:

本作品だが、正直非の打ち所がない。評価の通り全ての項目において他の作品よりも優れている点が多く、特にストーリー展開という点では他の作品の追随を許さない。

メメンプーとガガンバーが今後どのような旅路を送るのか、またその途中でどのような選択を迫られていくのか、そしてどのような決断を下すのか、今後を想像するだけで大変ワクワクする。

また、男女の比率も半々程でストーリーも大きな癖が無いのでライト層にも受け入れられやすい作品と感じられる。あまりアニメを見ていない人に私が最新作でオススメを聞かれたら迷わずサクガンと答える。それ程誰が見ても受け入れられやすい作品だと感じる。

以上のように、本作品が覇権を取るポテンシャルは十二分にある。しかし、ある作品の存在により正直今期覇権は難しいのではと感じている。



白い砂のアクアトープ

世界観:★★★★★
ストーリー展開:★★☆☆☆
キャラクター:★★★★★
演出:★★★★☆
作画:★★★★☆
総合点:20点

世界観:
本作品の大きな魅力がその世界観。異世界人は襲ってこないし、SF要素もあるわけでもないし、舞台は水族館と至って平凡。しかし、作品舞台、登場人物、その関係性などを通して、作品全体が清涼感に包まれたような独特な世界観になっている。この点が本作品の大きな魅力の一つだろう。

キャラクター:
端的に言ってしまえばこの作品は水族館で働く人達の物語なのだが、登場人物一人一人の背景がしっかり語られるため、回を追う毎に「白い砂のアクアトープ」という作品の世界観に深みが増していく。

好きな事が出来ない事の悔しさに苛まれる人、好きな事をしているからこそ葛藤する人、好きな事がない事へ焦りを感じる人、本作品では水族館を舞台に現実的な悩みを抱えたキャラクターが多々登場するが、そのような境遇に共感を感じる視聴者も多いのではないだろうか。

そして、それらのしがらみに対して真正面に向き合う各キャラクターの姿に少なくとも私は小さな勇気と元気をもらっている。

総合:
1話から現在まで、その美しい作画から描かれる舞台と各キャラの心情に焦点を当てた展開は変わらない。ドロドロとした関係抜きで各登場人物とその関係性を描き続けるスタイルは作品コンセプトに沿っている。

海を思わせるような清涼感に満ちた世界観と細かな心理描写に裏打ちされたキャラクターストーリーがこの作品の大きな魅力であり、この魅力に惹かれる視聴者は多くいるだろう。

しかし、登場人物が女性に偏っており、展開のギャップが少ないことを考えると比較的ライトなアニメファンまで取り込めるのかは少し疑問が残る。この点が影響し、総合点は20点。覇権になる可能性は低いだろう。



SELECTION PROJECT

世界観:★★★★☆
ストーリー展開:★★★★★
キャラクター:★★★★★
演出:★★★★★
作画:★★★★★
総合点:24点

ストーリー展開:
結論から言うと7話がとんでもない。6話までは大きく話が動くことはなかったが7話目でまさかの展開。トンデモ展開などではなく、純粋にいい話だと思える展開を見せつけてくれた。

振り返ってみれば7話の展開に繋がる要素はそれまでに散りばめられてはいたが私は全く気付かず、青天の霹靂だった。ネタバレになるので詳しくは述べないが、7話の話のおかげで8話以降も必ず良いストーリーになると確信できた。

キャラクター:
キャラデザに関しては、キービジュアルの時点で他の作品よりも飛び抜けていた。アイドルアニメが好きな人なら必ず一目を引くデザインである。

一方性格や境遇については、6話までにある程度深ぼられたが、正直それらに対して強く入れ込むことはなかった。

しかし7話で全てがひっくり返った。美山鈴音を中心に9人全てが一つになった。こうなるともう最大評価をつけるしかない。詳細を書けないのが本当に悔やまれる。

総合:
本作は7話からが本番といっても過言ではない。正直言うと6話までの本作品の印象は作画がかなり良い高クオリティなアイドルアニメ止まりだった。各キャラクターは決して没個性ではないが、アイドルマスターシリーズのアニメと比較すると突出したキャラクター性がある訳ではないため、上記のような印象でどうしても止まっていた。

それを覆したのが7話だ。ここにきてキャラデザ良し、作画良し、ストーリー良しの最高峰のアイドルアニメになる可能性がグンと高まってきた。

コンテンツカテゴリがアイドル系ということもあり、他の作品よりも話題性という面では非常に有利であり、ライブのシリアルコードや円盤特典の存在により円盤の売れ行きは間違いなく他の作品を圧倒するだろう。

サクガンが高いポテンシャルを秘めているにも関わらず覇権アニメになれない可能性が高いのは、この作品の存在が大きい。

作品のクオリティも高く、コンテンツ的に大きなアドバンテージを持つSELECTION PROJECTがやはり今期覇権の筆頭であろう。



takt op.Destiny

世界観:★★★★★
ストーリー展開:★★★★☆
キャラクター:★★★★★
演出:★★★★★
作画:★★★★★
総合点:24点

演出:
本作品はバトル演出が群を抜いている。アニメーターではないので断言は出来ないが、恐らくCGはほぼ使っておらず、全戦闘シーンが手書きで作られている。それにも関わらず一つ一つの戦闘シーンに全くチープさは感じられず、非常に動きに富んだ出来栄えになっている。

また、剣を形成する際のエフェクトや走行する瞬間の砂埃、投擲物の軌跡や回収動作などなど細かな部分も過不足無くしっかり描かれており、これらも戦闘シーンの凄みに拍車をかけている。

迫力のある戦闘シーンといえば、Fateシリーズや進撃の巨人といった作品が挙がるが、本作はBORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONSの65話に近い迫力がある。

takt op.Destinyという作品は、戦闘シーンだけで見ても視聴の価値があると言っても過言ではないだろう。

世界観:
ムジカートやD2といったtakt op.Destinyならでは独特の要素が散りばめられた世界観と並んで、禁止されてもなお音楽に情熱を傾ける人々も本作の大きな魅力の一つだろう。

ジャンルは違えど音楽が大好きで、音楽が生活の一部になっている身としては、音楽に生きる人々に焦点を置いた6話は特に感慨深いものがあった。

総合:
本作品もサクガンと並んで世界観、ストーリー展開などどれを取っても一級品。中でも戦闘シーンには目を見張るものがあり、非常に見応えがある。

しかしやはり、SELECTION PROJECTが最大の敵であり、この作品を抜いてtakt op.Destinyが覇権アニメになることは恐らくないだろう。



大正オトメ御伽話

世界観:★★★★☆
ストーリー展開:★★★☆☆
キャラクター:★★★★★
演出:★★★☆☆
作画:★★★★☆
総合点:19点

キャラクター:
本作品の最大の魅力の一つは各キャラクターとその関係性だろう。珠彦と夕月の関係性は1話から大きく変わらないがその深さは回を追う毎に着々と増している。その過程が何とも慎ましく、少し見ているのも恥ずかしくなるのがまた良い。

夕月の献身ぶりやそれに不器用ながらも応えようとする珠彦の思いやりは、日々の社会生活に揉まれている間にどこかへ置いてきてしまった良心を思い出させる。たかがアニメ、されどアニメ。暖かい心を思い出せるきっかけになるなら何だっていいじゃない。

世界観:
珠彦と夕月の心暖まるやり取りを支えるのがその世界観。男女共に貞操観念が非常に強い大正という時代だからこそ二人のやり取りは成り立っており、身体での関係ではなく、心と心の関係あってこその本作である。現代では考えられない究極の純愛、それが本作の本懐なのではないか。

総合:
率直に言うと他の4作品と比較すれば円盤の売上数という点では劣るだろう。

しかし、そんなことはどうでもいい。

大正オトメ御伽話には珠彦と夕月がいて、その間には究極の純愛があって、それにつき動かれた人々の歩みがある。

薄汚いビジネスの話など何処か遠くへ投げ出し、本作の本懐に浸ろうではないか。


結び

評価は以上となります。各作品の総合点は以下の通りです。

逆転世界ノ電池少女:20点
サクガン:24点
白い砂のアクアトープ:20点
SELECTION PROJECT:24点
takt op.Destiny:24点
大正オトメ御伽話:19点

サクガン、SELECTION PROJECT、takt op.Destinyが並ぶ結果となりましたが、コンテンツカテゴリのアドバンテージで恐らく今期の覇権はSELECTION PROJECTになるでしょう。ここまでの安定感を考えれば十中八九大ゴケの可能性もないでしょう。

ここまで色々と評価をしてきて何ですが、今回挙げた作品はどれも素晴らしいです。今回は円盤売上数と私的な観点でSELECTION PROJECTを覇権アニメと予想していますが、その作品が覇権かどうかなんて各々の価値観によって判断は様々です。推しの作品に低評価をつけていてしまったら大変申し訳ない。

話はまだまだ折り返し地点。それぞれの推しの作品を楽しみ、良きオタクライフを送っていきましょう。それでは〜。


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