それでも僕は潜り続けたい


 最近よく言葉を交わす友人がいる。
 昔からの知り合いな訳ではなく、ここ数ヶ月前ほどに知り合ったばかりだ。
 その友人に言われたことでハッとさせられたことがある。
 僕の言葉や、思想は深い海の底に潜っている擬似体験を聴いているような感覚だそうだ。
 そのことをゆわれてから自身のことを知ることができた。

 なんだか自分の中で腑に落ちた気がした。
 
 その友人とは現在、一緒にコンペを行なっているが、これからもコンペや共に活動を続けていきたいと今は思う。

 僕自身、独創性がつよい。個性的だ。変わっている。今まで散々言われてきたが、なんだか友人の言葉に救われたような気もしている。
 僕は良く悲観主義だと思われがちなのだが、自身ではその自覚は全くなく、考えもしたことがなかった。
そして、自分自身が変わっていると思ったこともなかった。どちらかというと適当な人間なのだ。

 その為、周りに言われたことをあまり気にしないし、よく空を見上げ、意識は何処かへ旅をしたまま、歩いていることが多い。そういう瞬間が一番好きだ。

 人は皆、何かを感じ、何かに感化され生きていると思う。

 僕の場合、それは自然であり、植物や、小さな世界である。それを職としたい建築といかに結びつけるかを常に考えていたい。
 日々に発見は多い。だから生きていて楽しいのだ。

 さて、話は戻り、皆さんは夜が好きだろうか。
 夜に溺れていくような感覚、
 これは今、夜の世界には私自身しかいないのではないかと錯覚するほどに気持ちがいい。

 それが友人の言葉を借りると潜っているということになるのだろう。
 夜に溺れると、僕の思想はより一層深まるような気がしている。静まり返った深夜、音楽と言の葉によって僕は深く深くへ落ちていける気がしている。

 だが、行きすぎると流石に怖くなる。

 適度なところで朝を迎える準備をしないと生きていけない。

 

 日々の変化や夜の静けさに浸りながら、
 僕は深海で今日も自身との想いを交わす。 
 その中で今日も作品を作っていければと思う。

 sono.

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