ヒロシ

映画の戯れ言を少し、ほとんど内容には触れてません 【All work and no p…

ヒロシ

映画の戯れ言を少し、ほとんど内容には触れてません 【All work and no play makes Jack a dull boy】

最近の記事

(ドラマ)アンメット-ある脳外科医の日記-を観る

作品には、ほぼ触れず、ぐたぐたの雑文です 医療を扱ったドラマや映画は、けっこう好きで何となく見てしまう 若手アイドルが演じる天才外科医系や意味不明の謎解きサスペンス系など設定に無理があるものは挫折してしまうが、 少し古いがテレビドラマでは「JIN−仁−」が異色ではあったが、とても良く出来ていたと思う 映画では、相当古いが大森一樹監督「ピポクラテスたち」(監督、主要出演者の大半が既に亡くなってしまった) が印象に残っており、 「白い巨搭」(山本薩夫監督、田宮二郎)の殺伐とし

    • 映画「生きるLIVING」を観る

      PrimeVideoで観る いつもこの種の作品は、劇場に行くのを躊躇している間に公開が終わっている 結局、PrimeVideoやNetflixで観た後、劇場に行かなかったことを後悔する この作品、黒澤のリメイクとしてテーマ、ストーリー、エピソードはなぞっているものの、世界観が違うので比較するのは野暮でしょう とはいえ、黒澤作品を観たのは15年以上も前に数回観たけなので、詳細まで覚えていないが、 (キャバレーに連れて行くのは宮口精二とずっと思ってたが、今回調べたら伊藤雄之助

      • 映画「海街diary」の桜に思う

        作品にはほとんど触れてません 桜の季節は、いつも気付かないうちに終わっている 桜の散る間際の花びらと散ったあとに残る葉の色とのコントラストが好きだ 桜を効果的に見せる作品で思い浮かべたのが「海街diary」 すずと風太の自転車の2人乗りのシーン (自転車の2人乗りのシーンも鉄板演出ではあるが) この作品、映画化されると聞いて原作の読むべく、いい齢をしたおっさんがブックオフの少女マンガコーナーまで探しにいった 吉田秋生、この作家の世界・人物の作り方は他を抜きん出ていると

        • 映画「狂い咲きサンダーロード」

          「狂い咲きサンダーロード」 *1980年「Crazy Thunder Road」 監督 石井聰亙 同作品については、一切触れません、個人的なコトをぐたぐた書いてます 中高年(還暦間近)にもかかわらず、どうしてバイクに乗りたくなる 苛立ちや焦り、ましてや社会への反発でもなく、単なる興味と欲求、 さすがにこの年齢で「盗んだバイクで走り出す」わけにもいかず、バイク屋に中古を買いに行く 大型は無理だし、中型も免許取ってまで乗る気力も無く、だからといって原付きもどうかと思い、若い

        (ドラマ)アンメット-ある脳外科医の日記-を観る

          映画「沈黙のパレード」を観る

          Netflixで観る 作品については一切触れず、ただの雑文です まず、福山雅治 紅白でトリまで取るイイ男、クセはあるがキレイな年齢の重ね方をしている わたしのささやかな自慢は、彼のデビュー作「ほんの5g」を公開時に観ていること、更にWikipediaにも記載されている、いしかわじゅんの顔の書かれていない似顔絵が掲載された『フロムK』を読んでいること ただ、この作品の福山雅治や富田靖子の演技は全く覚えていない 唯一残っているのは布川敏和の棒読みのセリフ回し、しかしパチンコ

          映画「沈黙のパレード」を観る

          映画「正欲」を観る

          Netflixで観る この種の作品を観た後は、原作を読むべきかいつも悩む 文字として表現された人物の本質は、映像で描かれているのか と、この作品、 多様性という不透明なものを描こうとしているが、恥ずかしながら上映時間内にその不透明なものが何であるか理解出来なかった そのため上手く人物に寄り添えず、その世界の外側にいる冷静な傍観者になってしまった 個人の多様性については、私のような昭和世代は「抑制」することを社会の常識としてきたが、それが時代の流れの中で、個人の正統化する

          映画「正欲」を観る

          映画「死刑にいたる病」を観る

          Netflixで観る 明らかに重くなると思える映画を敢えて観る 日常では決して経験出来ない重さをリアリティとして味わうために と、タイトルとキャッチから勝手に想像して観たら、重さを感じる前に映画に置いてきぼりにされてしまった 心理描写で鋭くえぐる作品と思っていたが、グロテスクなシーンが随所に挿入され、その過剰さ故に逆に興ざめしてしまう、制作者はそのカットを撮りたいんだろうけど、それがこの作品にどれだけ効果的な演出になっているのか 主演や脇を固めるまだ若い役者も、鋭い目で

          映画「死刑にいたる病」を観る

          映画「母性」を観る

          全く予備知識なくNetflixで観る 恥ずかしながらエンドタイトルで原作が湊かなえと初めて知った そうなると、たくさんの人たちが色々なところで書評を書かれているので、私ごときが内容のコメントなど出来るはずがないが、 さすがと感じたのは、それぞれの人物の性格を感じて観ていると、転機となるシーンのセリフが想定している真逆のことを言う、観る側を見事に裏切り、またそれが伏線となり終盤で回収に繋げていく、見事である 老眼がきつく、ここ数年すっかり本から遠ざかっていたが、こういう作品観

          映画「母性」を観る

          映画「グッバイ・クルエル・ワールド 」を観てしまう

          Netflixで「グッド・ウィル・ハンティング」を観るつもりで検索していたら、何故か「グッバイ・クルエル・ワールド 」が出てきて、二度目にも関わらず、一気に最後まで観てしまった 前回の投稿(「最後まで行く」)で、ヤクザが絡む映画を揶揄したばかりなのに、典型的な内容の作品 裏金を巡る攻防、足を洗ったヤクザ、悪徳警官、冷めた若者、間抜けなチンピラ、身勝手な一般市民、素材を全て詰め込み、現実的離れしたドンパチ、火薬と血糊をたっぷり使っている 残念ながら全体的に少しこじんまり纏

          映画「グッバイ・クルエル・ワールド 」を観てしまう

          映画「最後まで行く」を最後まで観て

          またしてもNetflix 劇場となると色々リサーチしてから観てしまうが、Netflixならタイトルと監督・役者だけで選択、何の知識も無く観ることができる この作品も予備知識なく、勝手に正規のハードボイルドだと思い、襟を正し正座して見始めたが、あれれ、スラップスティックやん 何故か勝手にジャク・ニコルソンのチャイナウンの頭になってた ただただ慌ただしくドタバタと進んでいく、 面白い筋書きに、いい役者揃えてるのに、もったいないなぁ ヤクザの親玉が柄本明ってのもどうなんだろ

          映画「最後まで行く」を最後まで観て

          映画「ある男」を観る

          Netflixでようやく観る まず、どう考えても大当たりするはずのない内容を制作した松竹がスゴい (日本アカデミー受賞したから、それはそれでいいんだろうけど) テーマに真摯に向き合ってる映画っていいですね 何故か、作風は全く異なるけど今村昌平監督思い出しました この手の邦画は、その昔は、ハリウッドの大作が上映されてる大きな劇場に併設された小さな劇場でひっそり上映され、スプリングの壊れた椅子で尻が割れそうになるのを我慢しながら観ていた それが、映画好きのステータスだと思っ

          映画「ある男」を観る

          映画「ハイキュー!!」をオヤジ(59)が観る、果たして飛べるか

          中高生に混じってオヤジ(59)がひとり小さくなって劇場の隅で鑑賞する 「タッチ」や「キャプテン翼」掲載のサンデー、ジャンプを毎週読んでいたのは中高生の頃、それ以降、たくさんの漫画に触れたが、最終的にたどり着いたのは「ゴルゴ13」 いつからか、スポコンや青臭いモノが刺さらなくなった、これが老いというものかと自分を憂いたものだ それが、この歳でひとり劇場に行ったのである 短期間ではあるが舞台である仙台に赴任していたこと、そして過去ほんの少しだけバレーに触れたことのある者と

          映画「ハイキュー!!」をオヤジ(59)が観る、果たして飛べるか

          君たちはどう生きるのか、よくわからないが、

          率直な感想は、よくわからなかった 理解が追いつかないまま、どんどん進行していく しかし、慌てることなく、混乱することなく、退屈することなく 置いてきぼりにされた感はない 学生のときに「風の谷ナウシカ」を観て、こんな世界を作れるヒトがいるんだ、と驚愕 その後、新作のたびに新しい驚きと感動を与えてもらった ところが、作品を重ね「千と千尋」あたりから、理解が追い付かなくなるコトが増えてくる しかし、作品に対して嫌悪感は感じない それは、その作品のスクリーンの後ろにいる監督

          君たちはどう生きるのか、よくわからないが、

          ゴジラ -1 観戦記

          アカデミー視覚効果賞ノミネートと聞いて、ようやく観てきました いゃあ、おもしろかった シン・ゴジラの世界観が生理的にダメで ハリウッドの爬虫類型ゴジラやゴングとバトルする内容に辟易してたので これぞゴジラです 初代ゴジラへのオマージュも 伊福部昭のテーマ曲も 実にわざとらしく、それでいて嫌みなく挿入してくる とにかくめんどくさい伏線も無く、ひっくり返るようなどんでん返しも無い わかりやすく、思った通りに進行し それでいて子供向けに作っていない 正にこれこそ

          ゴジラ -1 観戦記

          チャンス(Being There) : 大統領とは

          混迷する政治に呆れる 政治家ってなんだろう        アメリカ大統領選の盛り上がりをみて思う 映画でも大統領を扱った作品は多く、しかも、どのジャンルでも抜群に面白い 大統領が稀有の存在であり、シンボルだからなのか、それぞれの作品の大統領の人物像に製作者の思い入れが強く入っているように感じる 個人的には、大統領ものでは、ウイットが効いて、それでいて少し緩いコメディが好きだ 「デーヴ(Dave)」(1993年)  監督アイヴァン・ライトマン よくある身代わりもの、秀作

          チャンス(Being There) : 大統領とは

          ランゲルハンス島で思う

          ノーベル文学賞 村上春樹を風物詩のように報じてほしくはないものだ デビュー時の短編の繊細な心象風景の捉えかた、描きかたは、衝撃的で、大きな影響を与えてくれた、 もっとも、わたしは創作活動などしたことはないが、 また、わたしは初期作品の愛読者であり、最近の作品はあまり読んでいないので、的確な書評はハルキストの方々をご参考頂きたい 午後になり雨が止み、久しぶりに夙川オアシスロードをランニングをした、 この辺りは「辺境・近境」でも触れられている場所である 御前浜の手前、葭

          ランゲルハンス島で思う