見出し画像

【妄想】中國棒球國家隊成員2021

下記の偏見に溢れたツイートへの補完として、noteを書くことにした。

展望

オフェンス力が低下する一方、ディフェンス力が向上しているトレンドの中で、投デプスも一定の厚みがある布陣を敷くことが出来る。コンスタントに83〜86マイルをマーク出来るパワーはある上、変化球でカウントを整えることも苦にしない点は、国全体としての大きなストロングポイントだろう。ワンランク実力を下げた日本のアマ野球の様なこぢんまりさはあるものの、デプスの厚さは、ダイレクトにチーム力の高さを示す。

20と若い人材だが、95マイルをマークの上、カーブも良くキレる現役マイナープロスペクトの趙倫が中心になるだろう。厚みのあるデプスでも、実力はワンランク抜けたポジションにいる。彼にエースを任せながら、スキルが高い齐鑫唐政佳、全運會で溢れんばかりのポテンシャルを見せつけた王唯一で、十分に勝負が出来るローテーションを組むことが出来る。唐政佳のスポットはいくらか流動性を与えて、甘泉や冉松にもチャンスを回す形式でも良いかもしれない。

リリーフも、ソリッドなアウトピッチを持つ本格派を3人揃えることが出来る。鄭超群宮海成はパワーカーブ、楊燕勇はロケーション良くフォークを落とすことが出来、短いイニングを任せるに値するレパートリーがある。宮海成はエアポケット的にコマンドを失うシーンはあるものの、残る2人は経験値も高く、大崩れの不安は少ないタイプだ。92マイルをマークの宮海成を筆頭に、88マイルオーバーのストレートもある。

崔恩庭屠佳倫蘇長龍はワンポイントの様な立ち回りが期待出来る。特に左の2枚(屠佳倫蘇長龍)はチームでも随一のコマンドスキルがあり、コーナーの出し入れを上手く交えてくる。崔恩庭は抜けがちなシンカーが安定すれば、嫌らしいボールとして機能をしてくれるだろう。

全体として、ワールドクラスと比べてのスケールの無さ、との根本のネックはあれど、左右も入れてバランスは良いメンバーが組める土壌があると思う。欲を言えば、左で文句無しのスターター格を入れたいところだが、現状はMLB棒球發展中心も入れて難しいところ。近い未来に華但才讓が入ってくることを祈る。

元々王偉とのレジェンドがプレーした影響もあってか、1つのスポットを争う上では十分すぎるタレント量が現・新で揃っている。

17年WBCメンバーの李寧はいるものの、どちらかと言えばユーティリティとして回したい思いが大きく、レギュラーマスクは欒臣臣に任せたい。Cらしいフレームとパワーがあり、全運會ではディフェンスリーダーとしても存在感を増した姿を披露。このメンバーの中ではマイフェイバリットの1人だ。

李寧欒臣臣は現タレントだが、新からの刺客には強巴仁增を推したい。新タレントは李一凡凡德雨王洋と人材がひしめいているが、ポテンシャルの大きさ、米マイナーでのプレー歴も入れると、現在は強巴仁增がリーディングをしている構図になっている。実力上は欒臣臣と変わらない上、MLB棒球發展中心ではSS、RHPもプレーと、ポリバレントさも李寧と並んで高い。レギュラーで無くとも、腐ることはほとんど無いはずだ。

欒臣臣を中心に、ポリバレントさがある2人で脇を固める、バランスが良い布陣だ。

ここ数年で、北京大成學校やMLB棒球發展中心の尽力もあり、ディフェンス力は長足の進歩を辿っている。若きディフェンスリーダーの楊晉の中心に、元々SSをプレーしていた(が、その難易度の高さの前にコンバートを余儀無くされた)陳晨羅錦駿が周辺をカバーする。バックアップにもディフェンシブな張文韜を残すことで、終盤にも不安を残すことは無いだろう。

楊晉はアジア全体でも随一のディフェンス力がある一方で、スイングは大きめでハイレベルな攻めへの順応は難しいかもしれないイメージが拭えない。バッティングでは陳晨羅錦駿齐擇、もしくはOFのメンバーにカバーをしてもらう必要がある。陳晨はパンチ力重視で楊晉と近いが、対応力で上回るタイプ。羅錦駿齐擇はバットコントロールが良く、前者については亞洲錦標賽でのナイスパフォーマンスの実績もある。齐擇は元々OFで、ポリバレントさをキープ出来る点で選出。張賽とも悩んだが、この点で上回ったイメージだ。

内デプスの厚さの一方で、一定のディフェンス力をキープしようと思うと、外デプスは薄いイメージだ。ゆえに、本来であればエース兼レギュラーマスクの大役を任せたい孟偉強はここに専任して頂くことを妄想。要所でリリーフとして出てくる、Michael Lorenzenの様な起用が出来ればベストだ。

デプスは薄いが、選んだメンバーの実力は高い。日本の高校野球で揉まれた韓嘯は小技も効き使いやすく、パワーバットの那闖も全運會を見る限り、スラッガーとして成熟しつつある様なアプローチをしていた。ビルドアップしてパワーが付いた楊順意は個人的にはDHのレギュラー筆頭。リタイアからカムバックした高強もオフェンス・ディフェンスにバランサー役を全うしてくれるだろう。

オフェンス力を重んじての選出をしたが、全運會を見る限り、ディフェンスが壊滅しているタイプ自体は少なくなっている様にも思うため、バッティング側の向上によって、メンバーもたちまちに変わる可能性はある。王寧あたりは割と注目したいかも。

総評

マイナーデプスがほとんど無く、国内で大半のタレントをまかなう状況からすると、十分に良いデプス形成が出来ている様に、今回の妄想で思った。MLB棒球發展中心の立ち上げ等で多少海外もオープンになってきたとは言え、基本は省間のクローズドな戦いに明け暮れる形式であることを考えると、この成果はとても大きいだろう。国内にはよりマジョリティなスポーツに溢れている中で、との点も特記すべきだろう。

世界でハイレベルな位置にはいないが、バランスが良く、パワーが上がってくれば、、との期待感はある。このあたりはよくよく考えると、過去にnoteを長文で書いていたので、総評はこのあたりに止めておこう。

加油、中國隊!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?