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100歳以上人口を国際比較してみよか/海外の百寿者勢力図

100歳以上の方って2023年9月1日現在で92,139人いてはるらしい。

これは日本国内のはなしで、海外ではどうなんやろ?


人口比較

国際比較に使用するデータソースとして国連の統計を使用。

World Population Prospects 2022のデータは、以後WPP2022と略。

データ概観

WPP2022では、世界全体でみた2023年の100歳以上人口を677,514人と推計。うち140,069人が日本人。

冒頭の92,139人という厚労省データは住民基本台帳にもとづいてるらしく、1.5倍の差があるけどまぁだいたいあってるってことにしとこ。

以後、すべてWPP2022データに基づきます。というわけで、2023年の国際比較。人口比を面積比で表示したツリーマップがこちら。

世界最大の百寿者人口を誇る日本

100歳以上人口で日本がトップ。アメリカが続き、中国、インド、タイが絶賛拡大中。

ちなみに右下の線グラフは世界での100歳以上人口総数推移(1950-2100)で、2023年がグレーの縦線部分なので、今後激増(~2,000万人)が見込まれてます。

歴史

百寿者(100歳以上の人)人口で日本がトップに立つまでの10年ごと略歴。

なお、色合いは年ごとの変化率を示すものの、図ごとに目盛がちがってて単純比較はできひん仕様なので悪しからず。

第二次世界大戦後すぐ。ヨーロッパとアメリカ合衆国。目立たぬアジア。


急拡大したロシア、ウクライナのソビエト連邦圏。アメリカとの覇権を競う。


アメリカの躍進。


さらなるアメリカの躍進と日本の急拡大。ソ連崩壊を1991年に控え、相対的に縮小するロシア。


アメリカの相対的地位低下と、アジア時代到来の予兆。


日本がトップに。


日本を追うように、インド、中国、タイ、韓国のアジア各国が増進。緑色が深まる欧州各国は1920年頃にベビーブームを経験?

未来

どうなる百寿者の未来?

どこもかしこも緑がかって、年々100歳を迎える人が増える模様。ただしこれは今後控える激増期の端緒にすぎひん模様(右下グラフ参照)。


アジア内のパワーバランスが変化しはじめ…。


1950年頃、アジア各国がベビーブームを経験したことに伴い、2050年ごろに100歳を迎えだす。特に中国が伸びてトップに。


地位が低下する日本。一時的な人口調整期に当たり赤みがかる中国。一定の地位を維持し続けるアメリカ、欧州各国。総人口が伸びまくるアフリカは百寿者人口で全然存在感なし。


一人っ子政策が1979年かららしく、ということは人口増大が急激に進んだのは1970年代か。それが100年後の中国の状況をつくると。


さらにアジア圏が伸び、欧米は相対的に割合低下(絶対数は増加)。


トレンド継続(WPP2022の性質上、遠い未来は単純な推計になるため)。


さらにトレンドが継続するも、アメリカ&カナダとラテンアメリカの位置取りに変化。

アジア躍進を牽引した日本も、まだまだ存在感を示すようで。

おわりに

100歳はめずらしいという認識は今後どんどん改められ、そこかしこに大勢いることになるはず。日本でも、海外でも。

これに伴って世界最高齢がどこまで伸びるのかとか、医療の高度化が長寿化にどう影響するのかとか、社会制度が維持できるのかとか、疑問は尽きひんけれども。

気づいたことなどあればコメントでおしえてください。

動画でもどうぞ。


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