Twitterには今日も自称マッチングアプリ芸人が溢れている。

そもそもマッチングアプリ芸人とは、何を基準に言っているのだろうか。

かくいう私もマッチングアプリ歴5年（放置しているだけ）、pairs累計いいね数20,000越えの私も、傍から見たら立派な芸人なのかもしれない。（今は仕様が変わって累計数を見れなくなってしまった）

累計数を言うと会った人数も相当だと思われがちなのだが、pairsとtinderを合わせても恐らく100人もあっていないだろう。
この数が多いか少ないかはさておき、一番来る質問が

「それだけ人に会ってるとヤバい人とかいなかったの？」

そんなのあるに決まってるだろ！！！！！！！

今日は私がマッチングアプリで一番ヤバかった出会いについてお話します。

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それはまだ私が26歳、恐らく婚活市場で最も需要のある年齢の時。
私が当時笑いものにしていた5歳上の痛々しい女性が、

「こんなにたくさんいいね貰っちゃった～」（いいね欄のスクショドヤァアアア）

こんな感じのクソLINEを私の友達にしているという情報を得て、性格の悪い私は

「お前どうせfacebookにようあげとる詐欺写つかったんやろ、探し当ててスクショ晒したるわ！！！！！」

そう意気込み早速彼女が登録していたpairsに登録。
そして開始3分で気がつく。

同性のプロフィールは検索できないことに（お茶目かよ）

まぁシステムから言えばそんなの当たり前体操なのに、IQ3の私は気がつかなったわけです。
でもこれも何かの縁、せっかく登録したし試しにやってみることに。

順調にいいね数を増やし、そのうちの一人と会うことになった。
彼の基本情報は何も覚えていない。
そう、行動がヤバすぎて。

4月上旬の土曜、18時新宿駅待ち合わせ。
駅から予約してもらっていたレストランまで徒歩。
何を喋ったかは覚えていない。
そう、行動がヤバすぎて。

その後無事入店。
店内は薄暗く大きくて深いソファーに横並びで座るタイプ。
入店後、メニューを見ながら何を話したかは覚えていない。
そう、行動がヤバすぎて。

とりあえずすぐに出てきそうなシーザーサラダと、軽いつまみを注文。
予想通りサラダがすぐに出てきた。

そのお店のシーザーサラダは、ぶつ切りどころか、確実に野菜をそのまま重ねておいただけ状態の物に、バカでかい生ハムが1枚ドカンとのっており、それをナイフとフォークで切り分けて食べるスタイルだった。

果たしてこれをサラダというジャンルに入れていいのか甚だ疑問だが、ここはスルーである。

上品なのか野蛮なのかようわからんサラダを目の前に、若干動揺する私。
彼は気を使って、丁寧に野菜を切り分け取り皿に盛りつけてくれた。
「あら、優しい」と思ったのは確かだ。これは覚えている。

人参、ほうれん草、ロメインレタス、そして得体の知れない葉野菜達。
彼の手テクで見事姿を変えた野菜たちは、小皿の上で澄ましている。

「さぁ頂こう」

そう思った時ふと気がつく。

「あれ？生ハムは？」

重ねられていた野菜達を、包むこむかのようにのせられていたあの生ハム。それが私の小皿には無い。

しかし折角取り分けていただいたのに、指摘するのも気まずいので、自分で取り分けようと皿に目を向けた瞬間だった。

彼はそのバカでかい生ハムを全て自分の小皿に入れ、その勢いで一口で平らげてしまったのだ。

いや、ベロリンガかよ！！！！！！！

生ハムの色と食べっぷりが合わさって、脳内のお笑い芸人が思わずツッコんだ。勿論声には出していない。

意味が分からなかった。私は生ハムアレルギーとは一言も言っていない。なんなら生ハムは好物だ。
それなのに、彼はまるでそうめんを啜るように生ハムを口に入れてしまったのだ。

以降の会話は全く覚えていない。
もう彼のことがベロリンガにしか見えなくなってしまったからだ。
世界で一番無駄な土曜日を過ごしてしまったと思う。

無事解散し、後日2回目のお誘いが来た。
1度は無視したのだが、2回3回と誘いが来たので、彼氏が出来たていで丁重にお断りをした。

その返事が

「それは残念！だけど今見たらまだアプリ退会していないね！ダメだよ、ちゃんと退会しなきゃ☆」

うるせーベロリンガ！！！！！！！！！！！！

思わず部屋で叫び、普段滅多に使わないLINEのブロック機能を使った。

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「それだけ人に会ってるとヤバい人とかいなかったの？」

この質問が来る度、この話をするんですけど、その感想が大体「えっ、100人会って一番ヤバいのがそれ？平和過ぎない？」って言われます。えっ、もしかしてみんなもっとヤバい奴に会ってるんですか？話を聞きたいので我こそはという方、コメントやTwitterのリプライお待ちしております。

ちなみに私はこの後あった男性ほぼ全員にこの話をし、「それは残念だったね、今日はたくさん生ハム食べていいからね」と、たくさんの人に生ハムをご馳走してもらったので結果オーライです。