見出し画像

サザンオールスターズ

はじめての投稿ということで、私が敬愛するサザンオールスターズ、私がサザンファンになった経緯を書こうと思う。

私がはじめてサザンオールスターズを聴いたのが小学5年生の9月。当時の体育教師の趣味で運動会のマスゲームの曲になったからだった。

曲目は『希望の轍』『チャコの海岸物語』『明日晴れるかな』『TSUNAMI』『Ya Ya(あの時代を忘れない)』。※『明日晴れるかな』は桑田さんソロ曲

マスゲームの練習に入る前にこれら5曲を通しで聴いた。希望の轍のイントロの衝撃。今思えばあの時からもう既にサザンにハマっていたのだろう。帰り道は『遠くぅ遠くぅ離れぇゆくエーボシラインオーマーイッ』意味も理解せずに口ずさんでいた。

家に帰って両親や祖父母にサザンのことを聞いた。インタビュアーばりに。特に両親はベストテン、夜ヒット世代だったから、あの「目立ちたがり屋の芸人でーす!」やシンドバッドの衝撃、コミックバンドのような扱いをされていたこと、そこから一転エリーのギャップ、桑田さんと原さんのご結婚、ふぞろいの林檎たちタイアップなどなど、リアルタイム世代にしかわからない話、空気感を聞かせてくれた。帰省した叔母にも“インタビュー”した。その時に叔母がポロッと言った「私はね、本当の天才っていうのは桑田佳祐のことだと思うの。」の言葉が今でも胸に残っている。ちなみにそんな叔母の好きな曲は『松田の子守唄』と『BAN BAN BAN』。どうやらハ長調の曲が好きらしい。

そしてその年の冬、真夏の大感謝祭のDVDを買った。A面B面、アルバム曲、そんな概念すらなかったパープー少年はDisc1の『YOU』から『ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜』、Disc2の『涙のキッス』から『Ya Ya (あの時代を忘れない)』までとにかく聴き漁った。乱読ならぬ乱聴という言葉が当てはまるだろう。そこからはCDを買ったり借りたり、まだ現在ほど普及しておらず著作権管理も緩かった某動画サイトでライブの動画を見たりと、サザンにドップリとハマっていった。

サザンは幕の内弁当だ。万人受けするポップスからロック、歌謡曲、バラード、ジャズ、GS、ラテン、R&B、ブギ、ブルース、ウエストコースト、モータウン、ア・カペラ、スパニッシュ、テクノ、社会風刺、エロetc…幅広いジャンルの曲がある。それはもちろん桑田さんの才能による部分が大きいのだろうが、メンバーの演奏もそれを支える、また刺激する大きなピースである。

桑田さんのボーカル。巧い。桑田さんは普通に歌っておられるが、いざカラオケで桑田さんの曲を歌うとこれまた非常に難しい。音程をとるのに一苦労だ。夜遊びでの生歌やAAAを見るとわかるが、他人の曲を桑田さんが歌うとまるで桑田さんが作った曲かのように、“桑田さんの歌”になる。スライドギターの名手。

関口さんのベース。ルートを外すなんて当たり前。「えっ、そこそう弾く!?」しかしそれがしっくりくる。カッチリハマる。筆舌に尽くし難いベース。


ヒロシさんのドラムの安心感。ヒロシさんのあの手数の多いフィルインに慣れてしまうと他の人のドラムが物足りなく感じてしまうほどだ。どんなジャンルの曲でも“サザンの音”にしてしまう、リズムの魔術師。


原さんのキーボードは私自身鍵盤を弾くこともあってその凄さが身をもってわかる。メロディを邪魔せず、且つ引き立たせるカウンター。言うは易し行うは難し。“ロック好きの女性”が頻繁に顔を出す。その度にニヤニヤしてしまう。

毛ガニさんのパーカッション。 ラテン系、歌謡曲系の曲はもちろんバラードでも曲のリズムを支える、音に厚みをもたせる最強の飛び道具だ。

サザンはメンバー全員がメインボーカルをとれる。そしてコーラスが綺麗だ。上手い。バンド形態のグループでは日本で一番コーラスが上手いグループではないだろうか。字ハモもウーアーも日本一だと思う。ボーカル且つ唯一無二の声、歌い方ということもあって桑田さんだけに目が耳がいきがちだが、各メンバーも相当な手練なのだ。

それなのにサザンのメンバーは居丈高にならない。偉そうな振る舞いをしない。デビュー当時コミックバンドのような扱いだったことが関係しているのかもしれないが、決して高尚にならない。そうならないように意識されているのかもしれない。あれだけの大御所なのにハゲヅラを被ってマンピーを歌う。かと思えば真夏の果実で泣かせる。前述の通りジャンルの幅が広い。様々な顔がある。他のグループにないサザンの魅力といえばそこではないだろうか。

「サザンオールスターズの一番の凄さは?」サザンファンひとりひとりに違った意見があるのだろうが、私が思うサザンオールスターズの一番の凄さは“現在進行形であること”だ。

キャリアを重ねるとどうしても昔のヒット曲を歌って新曲は二の次三の次、懐メロ歌手化してしまうことは仕方がないことなのかもしれないが、サザンは41周年を迎えた2019年現在も新曲で勝負している。そして若い世代と同じ土俵で勝負し、売れている。基本的に新曲のプロモーションでなければテレビに出ないし、逆にサザンがテレビに出るときは新曲を歌うときだ。これは桑田さんソロでも同じことが言える。


と長々と能書きを垂れてきたが、兎にも角にもサザンオールスターズをリアルタイムで見れていることに感謝し、これからもサザンの活動を楽しみに、そしてメンバーの皆さまが健康でいられることを願って筆を置こうと思う。

WE ARE SAS FAMILY!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?