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ジェンダーレスを地域にも

"アメリカの国務省は10月27日、男性や女性のカテゴリーに分類されない性別「X」を選べるパスポートを発行したと発表した。オーストラリア、デンマーク、バングラデシュ、インド、ネパール、パキスタン、マルタ等でも「X」が選べるようになっている。日本でも、厚生労働省は2021年4月、新しい履歴書の様式例を発表し、性別の選択肢を削除し記入を任意とした。
一方、このジェンダーレスの波は細かいところまで行き届いていないことも多い。例えば、病院の問診票の性別欄は当事者から指摘されている点だ。身体的性別は医療行為に関わることだが、保険証や直接の確認で解決できる。
また、選挙の投票所で行われる本人確認にも課題がある。本人確認では、入場券に記載されている戸籍上の性別と容姿を見比べ、本人確認がされることが多い。記載と容姿が一致しない場合に口頭で確認された事例もあり、明らかに配慮が欠けている。
国レベルでは少しづつ前進している一方、地方では課題が残る。表面上だけ盲目的に性別欄の廃止をするのではなく、本当に性別の情報が必要か、必要な場合はどのような配慮がなされるべきか、という根本的な点から見直す必要があるだろう。"

nk

〈参考文献〉

   "Yahooニュース ""パスポートの性別欄の「X」記載、日本での可能性は"" 吉田広子 (最終アクセス2021.11.3)https://news.yahoo.co.jp/articles/43afa3d3b1013b1a0f4ee3a39a51abe0a252ca2a

HUFPOST ""履歴書の性別欄「男・女」の選択肢を削除へ 記入は任意に。 厚労省が様式例を公表"" 國崎万智 (最終アクセス 2021.11.3)https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_607918d9e4b0deb3d5b213a7

NHK政治マガジン ""投票に性別が必要ですか?
"" 平山真希 (最終アクセス 2021.11.3)https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/21119.html

声のチカラ ""選挙事務 性的少数者への配慮は?"" 牧野容光 (最終アクセス 2021.11.3)https://www.shinmai.co.jp/corporate/henshu/koechika/2021/10/01/senkyojimu-sexual-minority.html

ABEMAnews ""「この性別欄は何に使うの?」と戸惑ってしまう “男女欄”が消える日を願って"" 番組:ABEMAヒルズ (最終アクセス 2021.11.3)https://times.abema.tv/articles/-/8649952
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