大学生よ、朝刊配達をしよう(2024.4)

金銭面に余裕がないけど、単純なバイトに抵抗がある大学生に贈ります。


朝刊配達とは

いわゆる新聞配達のこと。
だいたい朝3時から活動を開始し、平均2時間ほどの配達をするアルバイト。
原付で移動し、指定されたコース(団地、住宅街、またはその両方)に朝刊を配達する。

ここからは実体験をもとに、朝刊配達のメリット、デメリットを列挙していきます。

朝刊配達のメリット

メリット① 給料が良い

まず、私が働いていた配達所では、時給ではなく日給換算でした。
二時間で割ると、まぁそこらのアルバイトと対等、もしくはちょっと上の金額を頂いていました。しかしこれは2時間で割った時の話です。
基本働いているのは、私のような大学生より一回りも二回りも年上の方。その方が定めた2時間ほどのコースを、大学生のフィジカルで回るとどうなるか。
そう、絶対2時間以内に収まるのです。高校から帰宅部で、大学に入ってからろくに運動してない私で1時間30分になったりするのだから、少しでも運動したことがある人ならもっと時間を短縮する事さえ可能なのです。
そうすると、あら不思議。時給がだんだん高くなるではありませんか!

例えば日給3000円で1コースを回るとします。2時間かかるなら時給は1500円です。
でも、このコースを1時間30分で回ると、時給は3000÷1.5=2000円になります。この時点で時給500円アップです。コースを回るのに慣れてきて、頑張って1時間で配り終えたとしましょう。そのとき、時給は3000円になります。時給は1500円アップしていますね。
つまり、早ければ早いほど時給が上がる、かつ大学生のフィジカルと比較するとほぼ確実に時給がめちゃくちゃ高くなるのが、朝刊配達の利点です。


メリット② 一人で行動できる

アルバイトで困ることがあるとするならば、それは人間関係が大いに関わってくることと思います。
しかし、朝刊配達は基本一人でコースを回るため、その心配はありません。

厳密に言えば、コースに慣れるため、最初の数回は先輩と一緒に配ります。
しかし、人と一緒に配るということは、それだけ手間が省ける、ということです。先輩と一緒に配る場合、バイト時間は大幅に短縮されます。
巷では研修期間と呼ばれるものだと思うのですが、私の配達所では研修期間による給料の減少はありませんでした。当時は「え、1時間も働いてないのに日給丸々貰えるんですか!?」と驚き、喜んだものです。

そして、一人で作業ができることは、次のメリットにも繋がります。


メリット③ 深夜ラジオを聴きながら配達ができる

私が朝刊配達をするきっかけとなったのは、このメリットがあったからです。
中学から聴き続けている深夜ラジオを、金を稼ぎながら楽しむ方法があったなんて。しかも、リアタイで!
私が配達するときは、リアタイで楽しむならオールナイトニッポン0を、radikoのタイムフリーを利用するなら、オールナイトニッポンやAudee CONNECT、JUNKなんかを聴いていました。

これほど有意義に深夜ラジオを聴く方法は他にないでしょう。なんてったって、お金稼いでるんだから。

原付運転中にイヤホンを使用するのは警察に捕まる可能性があります。注意してください。(一度警察に訊いたことがあるのですが、片耳だったら大丈夫らしいので、私は片耳だけ挿して配達しています)

ここからは、配達のデメリットについて挙げていきます。




朝刊配達のデメリット

デメリット① 眠い

どんなに利点があっても、深夜に体を動かすことはきついです。
また、学業で忙しい大学生なら、丁度眠りについていたい時間帯に働くことになるため、身体的ダメージは計り知れないです。
私は配達所のご厚意により、週末のみ配達をしていましたが、やっぱり土曜(金曜深夜)の朝刊配達はしんどかったです。

ただしこれは3時まで起き続けてから配達に向かう場合の話です。例えば21時頃から入眠し、3時前に起床。配達の後、スーパー早起きモーニングルーティンから一日を始める、という生活リズムを作成可能な方は、とても配達に向いています。むしろ、あなたが朝刊配達をしないから朝刊配達業界の人手不足が深刻になっている、と言っても過言ではありません。


デメリット② 冬は寒すぎる、夏はやっぱり暑い

太陽の沈んでいる時間帯に作業するため、冬は死ぬほど寒いです。
私はウインドブレーカーや軍手で防寒をしていましたが、やはり原付は寒いです。2月,3月は、走行しているとペットボトルの水が凍っちゃった、なんてこともざらにあります。

でも、ならば夏は働きやすいんじゃないか?と言われるとそうでもないんです。
原付移動が多いとはいえ、主に体を動かす仕事ではあるため、汗はかきます。団地の階段移動を3棟終えれば、もうびっしょり。やっぱりある程度体力がないと、すぐ体調不良になってしまう環境ではあります。


デメリット③ 雨降れば最悪

新聞配達の一番のデメリットは「」です。
雨の日の新聞はビニールで包むため、商品の品質維持を考慮する必要はありません。それよりも大事なのは、己の身体です。
レインコートを着用しても、原付移動時の雨は、夏でも体温が奪われます。
そして団地の配達をしているうちに、徐々に熱くなる体。レインコート内はもうぐしょぐしょのびちゃびちゃです。
高校などで体育会系部活に勤しんだ方は慣れている感触の悪さかもしれませんが、私は長年帰宅部だったこともあり、あの感覚は最悪でした。

ここからは個人的な話ではありますが、私と天気はお互いに嫌いあう犬猿の仲です。突如降る豪雨に体を急激に冷やされたり、雨予報のため新聞をビニールに包んで配達したのに、結局一滴も濡れなかったりしました。
だから、私は天気ならびに天気予報が大嫌いです。もしかしたら、配達を始めたあなたも、天気が大嫌いになる可能性があります。おひさま大好きな天気の子は朝刊配達をせず、日が昇ったら起き、陽が沈んだら寝る生活を続けていてください。




結論:ラジオが好きなら朝刊配達をしよう


メリットやデメリットを色々と挙げ、傍から見たら(こいつ朝刊配達嫌いだっただろ)と感じるかもしれませんが、「ラジオを聴きながら働ける」という点が私にとっては一番大きかったです。非常に良いアルバイトでした。
大学生の長期休みは生活リズムが崩れ、夜更かしして朝に寝入る毎日を送っている方も多いかと思われます。その一か月だけでも、一度朝刊配達を行ってみてはいかがでしょうか。








追記:生活リズムは太陽に合わせた方が抜群に良い


こんな記事を先月書いていた。先月の、学生と社会人の狭間にある小さな無職期間を謳歌していたころに書き記していた。
そして社会人になり一か月が経った今。あの頃の私に何か言えるとしたら、こう言うつもりである。

「朝に起きて夜に寝れるの、最高だぞ~~~~??」

やっぱり太陽の効果は計り知れない。
休日、朝に目覚めることがなかった、なんてほんと嘘みたい。なんで朝に寝てんの?馬鹿なの?
深夜ラジオをリアタイで聴けることに素晴らしさを見出しているが、朝起きて、聴きながらゆったり朝飯食ったり、歯磨いたり、着替えたりすればいいのである。どうせリアルタイムで聴いてもメールなんて送らないのだから。面白いラジオを聴いて一日が終わり、翌日太陽が昇り切った時間帯に起き小さな自己嫌悪を積み重ねるより、朝起きてから面白いラジオを聴いて、楽しい気分で一日を始めた方が、格段に良い。


それでは、少々唐突ではあるが、ここまで読んでくれた方に、この言葉をもって締めとさせていただく。

夜更かしするなら早起きしなさい。



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