ルービック
AさんとBさんとCさんの会話。全6話
会話劇多め。コントみたいなものだと思っていただいて。
僕と男の少しおかしな日常
日記の週版。有益な情報は何一つないです。(2022年に終了済)
金銭面に余裕がないけど、単純なバイトに抵抗がある大学生に贈ります。 朝刊配達とは いわゆる新聞配達のこと。 だいたい朝3時から活動を開始し、平均2時間ほどの配達をするアルバイト。 原付で移動し、指定されたコース(団地、住宅街、またはその両方)に朝刊を配達する。 ここからは実体験をもとに、朝刊配達のメリット、デメリットを列挙していきます。 朝刊配達のメリットメリット① 給料が良い まず、私が働いていた配達所では、時給ではなく日給換算でした。 二時間で割ると、まぁそこら
三月に入り、色々なイベントがあった。 卒業研究の発表会があったり、卒業式があったり、卒業旅行に行ったり。起こったイベントのほぼすべてに「学生生活最後の」や「卒業」という枕詞がついていた。こうも学生生活の終わりを示唆されると、それまでは社会人生活が学生生活の延長線上にあると思っていた私の考えも半ば洗脳されていき、3月と4月の間に大きな区切りが見えるようになってきた。 つい最近まで、「新社会人への意気込みは?」や「今後の人生の展望は?」などといった未来への質問には「なにもわから
浪人・留年せず大学生活を送ってきたのであれば、私と同い年の人間はもうすぐ卒業し、新社会人として生活するか、フリーターとして自分の夢に向かって、もしくはその夢を探すために生活を送る。 素晴らしいことに、私と親交が深い人物は全員、この四月から全員学生を終える。 人と比べると私の友人数は少ないが、中には高卒で会社員の者や、高卒後会社員を経てフリーターになった者、など様々な経歴の人がいる。 我々大学生は、そんな彼らと、やっと肩を並べて社会と向き合うことができる。 中でも、最低数か
日常会話では、「他愛もない会話」が多くの割合を占める。 天気の話、最近のネットニュース、最近観た面白い映画、etc. 上記はある程度全員が切り出せる話題だ。他の例を挙げればキリがないし、私が挙げられる例にも限界がある。人が変わり、関係性や距離感が変われば、内容も大きく変わる。それが会話というものだ。私はそう認識している。 大学の友人に、面白い奴がいる。 ただ、ここの「面白い」には、「可笑しい」という意味が多く含まれている。まあ、変な奴、ということだ。 この「変な奴」という定
年の初めは、何か目標を掲げがち。 そして年の終わりに振り返ってみて、「そういえばそんな目標掲げてたわ、結局全然かなわなかったけど」ってなりがち。 振り返ると2021年から、毎年1月に何かを思い立っていた。 2021年は「映画を100本観る」という目標を立てた。大丈夫、週に平均2本観るだけでいいのだから。しかしこれは叶わなかった。その年は結局、30本くらいしか観てなかったと記憶している。 2022年は「毎日1枚アルバムを聴く」。昨年と違い毎日ノルマがあるため、難易度は高く
1.今 B「Cさん...そうだったの?」 A「お前は罪な女だよ。俺とCが好きになる位だから、もしかしたらそれ以上に好かれてるんだろうな」 B「なんか、申し訳ないな。私も、もうCさんと会えないの?」 A「おそらくそうだろうな。会えて、あと一回だ」 B「え、どういうこと?」 2.一週間前 C「なんだよ、お前のけじめって」 A「二年前。Cが俺のことを好きだって、お前が教えてくれた日のことだよ」 C「なんだか懐かしいな。まだお前に、別の彼女がいたときのことか」 A「あの日に借りた一
1.九か月前 C「聞いたよ。Bから」 A「ああ、そう。付き合ったんだよ」 C「やっぱ両想いだったんだな。よかったよかった」 A「そういえば、聞きたいことがあるんだ」 C「何?プレゼントの相談か?」 A「残念ながらそういうんじゃない。俺の元カノの話だ」 C「ああ、それか」 A「なんであんな嘘ついたんだ?」 C「嘘?」 A「俺の彼女、ラブホテルなんて行ったことないって言ってたんだよ」 C「でも、浮気はしてたんだろ?」 A「それもちょっと違う。俺、『他に好きな人ができた』って言って
1.四年前 A「そういえば、お前の彼女って」 C「地方大、受かったらしい」 A「ってことは、遠距離になるってことか」 C「いや、別れた方が良いんじゃないか、って話はした」 A「そうなの?なんで?」 C「俺と付き合ってることを言い訳にして、もっといい相手を見逃してほしくないんだよ」 A「そんなこと言っても、高一から付き合ってきたんだろ。なんだよ、飽きちゃったのか?」 C「そんなわけない。俺はこれまでもずっと好きだし、あいつにはこれからも幸せになってほしいと思ってる」 A「そうか
1.二年前 B「やっぱり、Aさんっておしゃべりな人ですよね。バイト先でももっと喋ったらいいのに」 A「いやいや。それは無理だよ。俺は内弁慶を文字通り生きてきた人間だからね。外交的な人間になるのは、重力がひっくり返っても無理だろうね」 B「そうなんですか。もったいないな」 A「そんなこと言ったらBだって。バイト先でも今日みたいにもっと笑ったらいいのに」 B「だってバイトのメンバー面白い人いないんですもん。前にいたCさんくらいですよ、面白かったの」 A「Cねぇ。あ、そういえば、B
1.二か月前 A「先週昼飯にラーメン食べに行ったら、久しぶりにCに会ってさ」 B「ああ、駅前にできた店?」 A「そうそう。そこで聞いたんだけどさ」 B「何?」 A「B今、浮気してるんだって?」 B「え?」 2.二か月一週間前 C「俺見たんだよ。男と一緒にパチンコ屋入っていったの」 A「いつ?」 C「昨日」 A「嘘だ。あいつギャンブル嫌いって言ってたのに」 C「いや本当だよ。俺わざわざ後つけて店内入ったんだから。二人仲良くエヴァ打ってたわ」 A「負けてた?」 C「多分勝ってた
1.今 A「八千円貸してくれないか?」 B「どうして?」 A「この間二千円貸しただろ?」 B「ああ。でもそれもう返したよね?」 A「でも俺、Cに一万円借りてたんだよ。二年前に」 B「随分昔の借りだね。え、Cさんってそんなにケチな人だったっけ?」 A「色々あったんだよ」 B「何、色々って?」 A「色々は色々だよ。それで、この前二千円返してくれただろ?だから」 B「残りの八千円を貸してほしいってこと?」 A「そう」 B「え、本当に社会人?」 A「そうだよ。でも、ATMは、ほら」
俺は今日、5万円のスパチャを送る。 相手は、身代キントというVTuberだ。 デビューは一昨年の10月。現在のチャンネル登録者数は約3,900人。デビュー日から配信を欠かさず、やむを得ない配信休止日には切り抜き動画やShorts動画を投稿している。その背景を知った上で改めて登録者数に目をやると、この数は2年間の継続が力となった、とも言える。 配信内容は、雑談か歌ってみた、のみ。その点から考察すると、配信者の能力として突出した何か、知名度を上げられる決定力が乏しい、とも言える
僕はいつもの喫茶店でコーヒーを飲んでいる。先週までの、アイスコーヒーが体に合う気候だった世界が嘘だったかのようだ。 からんからんと店のドアが開く。現れたのは、茶色いスーツに紺のネクタイを締めた男だ。 男は店の奥に座る僕と目が合うと、目に少し光が灯ったようになり、はにかんだ。 店員に声をかけることもなく、こちらへと歩いてくる。 「光が灯っている、とはなんだい」 男はそう言って、僕の向かいの席に腰掛けた。 「言っておくが、さっき目が合ったとき、私は瞳に光が灯ったようにはなっていな
交通ルールを1から教えてもらう必要がある人生を送っています
芸歴16年以上の猛者たちの戦い。THE SECOND。 決勝を拝見しました。 最高の大会。漫才に人生を注いできた人間たちの結晶は、とても美しいものでした。ありがとうございました。 金属バット つい最近のM-1グランプリにて、準決勝にワイルドカード進出。お笑いが好きな人間がこぞって決勝進出を望んでいたコンビ。大きなMを背景に、二人が乳繰り合う姿は残念ながら拝めなかったが、代わりに大きなⅡを後ろに漫才をする二人の姿は格好良かった。4分→6分の延長も、ゆったりとした空気を形成する
阪神淡路大震災からもう28年が経ったらしい。私が今20歳だから、当時はまだこの世に形すらない。 以前父から、母と出会ったきっかけは震災だった、という言葉を聞いた。その事実を知ってからはじめての1月17日。やはり思慮の浅いネット民の中には「平和ボケ」などと抜かす者もいるわけだが、私は今までよりも、より一層震災を近く感じている。 現在の私は考えすぎから来るバッド状態に入っており(人によってはこれをうつ、と言う人もいるかもしれない)、だいぶ参ってしまっている。孤独感に苛まれてい