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ミス「支持率が最重要」 - 気候変動対策抑制カード#7 COP28バージョン

気候変動対策推進の足を引っ張ろうとする人にも、いろんなタイプの人がいますね。
彼らを12のタイプに分類し、よく持ち出される典型的な言い草と、それに対する反論や質問、それへの回答などを12枚のカードで紹介しています(カードに関する詳細は最下部にてご覧ください)。

カード#7はミス「支持率が最重要」です。
(なお、COP28前のバージョンは下記リンクからご覧いただけます)。

「エネルギー利用やライフスタイル上の選択への規制や強制的な制限は不公平であり、実行すればすべての人の気持ちを逆なでします。
有効な政策は、支持的で自主的なものだけです。人びとが自由に選択できなければなりません。」

天性のポピュリストである彼らは、規制や金銭的な罰則は人びとを困らせるだけであり、大多数の勤勉な労働者を不当に苦しめるものだと考えています。
リシ・スナク英国首相のゴミ分別に関する嘘も、人びとの不安を煽ることを目的としたものだったのでしょう。

質問: なぜ英国では、いまだにすぐ川が氾濫する平原地域にセントラル・ガスヒーティングの家を建設しているのですか?
答え: 規制を設けると公平な競争条件が整ってしまい、産業界の急進的変化を後押ししてしまうからです。2007年の喫煙規制法がそれをよく示しています。

手遅れにならずかつ秩序を持ったエネルギー移行を目指すには、政府はあらゆる手段を最大限に活用しなければなりません。

質問: 彼らは、より公平な政策を実現するために、市民会議を開いたり、すべての利害関係者と政策を共同作成する方法があることを知らないのでしょうか?

#7 NO STICKS, JUST CARROTS

11月30日から12月12日まで、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、アブダビ国営石油会社Adnocのスルタン・アル・ジャベールCEOを議長に、COP28(第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が開催されました。
それに併せて、以前に紹介した12枚の気候変動対策推進の足を引っ張っているさまざまな「主義カード」の裏面が更新されました。

今回新たに書かれたのは、彼らの典型的な主張に対するカウンターです。
Islington Climate Centreで10ポンドで販売されていますよ(いろんな主義を持った家族が集まるクリスマス用のギフトに最適ではないでしょうか? とのこと)。


日本語訳はイマイチなところも多々あるかと思います。
「この方が良くない?」というアイデアがあればぜひ教えてください。
Happy Collaboration!


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