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ミス「実現不可能」 - 気候変動対策抑制カード#12 COP28バージョン

気候変動対策推進の足を引っ張ろうとする人にも、いろんなタイプの人がいますよ。
彼らを12のタイプに分類し、よく持ち出される典型的な言い草と、それに対する反論や質問、それへの回答などを12枚のカードで紹介しています(カードに関する詳細は最下部にてご覧ください)。

カード#12はミス「実現不可能」です。
(なお、COP28前のバージョンは下記リンクからご覧いただけます)。

「人間の性質上、民主主義社会で現在の生活様式を変えることは不可能なんです。」
物事は現状のまま続き、それを変えることは不可能だというのがミッション・インポシブルだと語る彼らの言い分です。

なぜ気候危機に取り組み状況を変化させることが不可能なのか——社会規範、資本主義の強力な支配力、エリートの権力、テクノロジーの限界——これらのどれもが、それを妨げることの証拠だと彼らは考えているのです。

コロナ危機を思いだしましょう。世界で最も上手く危機に対応した国のひとつが台湾だったことを覚えていますか?
台湾の成功の秘訣は、市民を巻き込んだ包括的なプロセスにありました。

私たちは彼らから何を学ぶことができるでしょうか?
私たち自身も学んだはずです。相互扶助とコミュニティーこそがレジリエンスを築くと。

準備ができていようとできていまいと、変化はやってきます。それならばしっかり準備をして、変化のスピードを遅らせましょう。

私たちには、この先何が起こり、なぜそうなるのかを正しく伝える、一般市民への教育プログラムが必要です。

#12 CHANGE IS IMPOSSIBLE

11月30日から12月12日まで、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、アブダビ国営石油会社Adnocのスルタン・アル・ジャベールCEOを議長に、COP28(第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が開催されました。
それに併せて、以前に紹介した12枚の気候変動対策推進の足を引っ張っているさまざまな「主義カード」の裏面が更新されました。

今回新たに書かれたのは、彼らの典型的な主張に対するカウンターです。
Islington Climate Centreで10ポンドで販売されていますよ(いろんな主義を持った家族が集まるクリスマス用のギフトに最適ではないでしょうか? とのこと)。


日本語訳はイマイチなところも多々あるかと思います。
「この方が良くない?」というアイデアがあればぜひ教えてください。
Happy Collaboration!

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