月輪観の応用2ー楽に住するー

幸せだから楽しいのか、楽しいから幸せなのか。
鶏が先か卵が先かですが、少なくても幸せなら楽しいわけでしょうから、「楽に住する」ことが出来れば「幸せである」ことができると思われます。

いろいろなレベルの「楽」があるでしょうし、色々な方法の楽を生じて受する方法があるでしょう。以下の説は一方法です。

①体を楽にして力を抜き、深呼吸する。
座り方、手の形など楽にしていいです。座っても寝ててもいいです。手もだらんとしてていいです。普通に結跏趺坐半跏趺坐で法界定印でもいいです。

②楽しかったことを思い出して、その時の体に出た「感じ」を感じる。
楽しかったことを思い出しましょう。むずむずしたりドキドキしたりしたその時の体の「感じ」を思い出します。その感じを感じて、しばらく体にすきに動くのを感じましょう。それを意識で捉えましょう。体のどこにあるのか、胸なら胸、それを感じて捉えます。

③その「感じ」を胸に持ってきて円い形にします。
その感じを胸に持ってきて、感じを円い形にします。〇は透明な水晶玉やガラス玉、または清らかな白い色がいいです。白でするとつまりその〇が月の象徴ということになります。『その白い円い月は貴方の感覚からできた玉ですから、あなたの意識そのものであり、意識の象徴でもあります。』

④呼吸に合わせてイメージで円を大きくしたり小さくしたりします。
その円い月をしばらく感じます。感じながら観ます。そのあと、吸う息吐く息どちらでもいいですが、仮に言えば吸うので月を小さくし、吐くので月を大きくします。大きくするとき、体を包む大きさで止めます。


⑤楽しい感じが体を包んでおり、その感じが体を包んでいる以上肉体全体に楽しく気持ちい感じが満ち満ちているのを感じる。
一番初めに種にした楽しい感じに全身が包まれて、全身が気持ちいいのを好きなだけ感じます。「楽に住する」ということです。

⑥これは自分の心から生じたことであるから、思い出せばいつでもこの楽を生じて住することができるということを、気持ちいいのを感じながら強く念じる。
これでいつもで念じればこの楽に安住した状態を顕現することができます。
普段の状態でもここで種子を薫習しましたから、「!」でここに戻ってこれます。

⑦今まで楽しい感じをコントロールしてここに来たわけですから、コントロールの延長線上で強くもできるはずなので、自分で好きなだけ倍々に楽を強めていきます。

⑧応用として、楽しい感じを心臓から血管にのせるイメージで全身に巡らせたり、尾てい骨から背骨を通して脳に上げて金色に光らせます。それはとても気持ちい。


⑨一肘の大きさに戻します。
感じを整えて月輪にもどし、胸に自然に収まる大きさに戻します。

⑩月を光輝かせて、光そのものにして、体に溶け込ませます。
イメージで月をどんどん光輝かせて、その光に月が溶けて、光が体に満ちて、体に溶け込むと感じます。

⑪体をゆすって意識を普段の状況に戻します。
体から力が抜けていると思いますので、少しずつでいいので体を動かして普段の意識の状況に戻します。

以上です。

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