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なぜ私はオオアバレンオーにときめくのか

 2003年2月16日から2004年2月8日まで、テレビ朝日系列で放送されていた特撮番組「爆竜戦隊アバレンジャー」。その名の通り、「アバレ」が全開の戦隊で、爆竜とともに戦った27番目のスーパー戦隊である。そのアバレンジャーの終盤に一度だけ登場した巨大戦力「オオアバレンオー」について語りたい。

 アバレンジャーにも戦隊モノの御多分に漏れず、巨大な敵に対する巨大戦力やロボが存在する。その中で、いわゆる初期ロボと呼ばれるのが三体の爆竜が合体したアバレンオーだ。左腕に大きなドリルがついているのは、男の子のロマンだ。そしてそのアバレンオーに爆竜スピノゴールドとランフォゴールド、爆竜トップゲイラーとステゴスライドンが合体したのが「オオアバレンオー」である。それまで敵対していたアバレキラーとの共闘、五人でのコックピットでの操縦など特撮ファンとしては熱くなる展開で登場したのだ。

 私は「オオアバレンオー」というネーミングにときめきを感じる。アバレンオーに色々追加要素があったということは、簡単にいえばスーパーアバレンオーである。もちろんマックスとかハイパーとかでもいいし、横文字がつくことで”すごい”アバレンオーとイメージさせることができる。

 だが、そこは”オオ”アバレンオーなのである。

 ”オオ”とつくのは動物や昆虫に多い。オオグソクムシとか、オオクワガタとかオオサンショウウオなど、”オオ”+”生物名”と名付ける。基本的には”大きい”の”オオ”だろう。当然、かっこよくはない。

 だが、アバレンオーに”オオ”がつくことによって、かっこよさは失われるが、一つの”生物”であるという印象がつく。”オオ”がつくことによって、アバレンオーはロボではなく、ともにアバレンジャーとともに戦う”生物”であると定義されたのだ。まさに「アバレ」なネーミングと言えるだろう。

 キラーオーと合体したからキラーアバレンオーなどとメカメカしいネーミングからの「オオアバレンオー」には脱帽せざるを得ない。強くて野性味あふれる印象を十分与えることができるだろう。

 

 ちなみにアバレンオーから爆竜プテラノドンを除いた「アバレンオージ」も存在する。

 こちらも非常にときめくぜ。

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