羽栗明日

羽栗明日です。小説家です。 職業は医師をしながら小説を書いています。 小説にできないア…

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羽栗明日です。小説家です。 職業は医師をしながら小説を書いています。 小説にできないアイデアをこちらに書いていきます。 とりあえず毎日更新で1000字程度の記事を書いていきたいと思います。 小説家になろう https://mypage.syosetu.com/292052/

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  • 「理」シリーズ

    正しさとはなんなのか。「理」について考えました

  • 魔法使いになりたかっただけ

    魔法使いになりたかっただけ 本編まとめです

  • 特撮トーク

    羽栗明日が書いた特撮関連記事まとめです!

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なぜ私はTwitterが恐ろしいのか

 第94回アカデミー賞の授賞式で妻を侮辱されたと感じたウィル・スミスが壇上のコメディアンを平手打ちした、というニュースは世間を駆け巡り、「ドライブ・マイ・カー」が国際長編賞を受賞したのがかき消されてしまった。ウィル・スミスはその後謝罪して自身の行いをわびたらしいが。  SNSでも連日この話題で賑わっていて、妻の尊厳を守るために立ち上がった男として称賛されたり、自身の憤りを暴力として発散した男として糾弾されたりなど、様々な意見が飛び交っている。さらにはウィル・スミスの行いを正

    • SNSはなんのための場なのか。交流の場なのか、発信の場なのか。私は常に後者だったが、世間的には前者の場が多いのだろうか。

      • なぜ私は伊達巻を食べたのか「山上蒲鉾店 手焼き伊達巻」編

         ここ最近記事を書いていなかった、と言うのは今後話すとして。  みなさま、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。  さて、お正月といえばおせち料理。田作り、栗きんとん、昆布巻などなど様々なものがありますが、やっぱりみんなが一番好きなのは”伊達巻”。私も伊達巻は大好きなので、せっかくならいろいろな伊達巻を食べていこうと思った次第だ。 第一弾は、山上蒲鉾店さんの「手巻き伊達巻ハーフ」 1,188円(税込価格) https://yamajoukam

        • みなさまあけましておめでとうございます。 さて、伊達巻の季節がやってきましたね。

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        なぜ私はTwitterが恐ろしいのか

        • SNSはなんのための場なのか。交流の場なのか、発信の場なのか。私は常に後者だったが、世間的には前者の場が多いのだろうか。

        • なぜ私は伊達巻を食べたのか「山上蒲鉾店 手焼き伊達巻」編

        • みなさまあけましておめでとうございます。 さて、伊達巻の季節がやってきましたね。

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          湧いてきた沸いてきた 「理」について更新していこうと思います。土日にアップしていきます

          湧いてきた沸いてきた 「理」について更新していこうと思います。土日にアップしていきます

          ここ二日間、投稿できなかった。少し書ける内容の吟味をしていきたいので一週間程度休もうと思います。 次回からも週二回程度の更新でできればなと思っています。

          ここ二日間、投稿できなかった。少し書ける内容の吟味をしていきたいので一週間程度休もうと思います。 次回からも週二回程度の更新でできればなと思っています。

          【連載】お人好しのキツネ その10【短編童話】

           続いて夜空に一本の虹が輝き、水面に反射しました。 「わあ、これが『逆さ虹』なんだね」  キツネは嬉しそうにそう言いました。  それから冬が明けた頃。  リスのいたずらはまだ続いていました。しかしそれは誰かを傷つけたり騙したりというものではなくて、みんなが心のそこから笑いあえるようなものでした。  そしてキツネはまだお人好しでした。  でもそんな彼を周りのみんな、特にリスがよく手伝ってくれるようになりました。  次にまた『逆さ虹』がかかるのはいつでしょうか。

          【連載】お人好しのキツネ その10【短編童話】

          【連載】お人好しのキツネ その9【短編童話】

          「まったく。君は本当にお人好しだな」  周りのみんなは口をそろえてキツネに言いました。  キツネは少し笑いながら、どんぐりを池に投げ込みました。 「お願いします。リスくんが今年も問題なく冬を越せるようにしてください」  キツネはそう言いましたが、湖に変化は起こりません。  みんなは口々にどうしてだろうと言いました。  そこへ、フクロウに連れられてリスがやってきました。 「みんなリスくんが やってきたぞ。さっきからそこで隠れておったんじゃ」  実はリスはずっとそ

          【連載】お人好しのキツネ その9【短編童話】

          なぜ私は「理」を考えるのか 集団編①

          個人で定義をしてきた「理」 「理」とは「正しさ」の最小単位であることは何度か述べてきたが、いずれもそれは個人でで捉えた事象だったり、個人での感情をピックアップしたりしてきた。その中で最初に浮かんできた感情には「理」が存在するので、それは「正しく」、捉えられる感情は「人生経験(という概念)」に基いて感じられる。  さて、これは個人の中での話である。 「正しさ」がぶつかり合う集団 集団とは、個の集まりと定義する。まずは集団をイメージしてほしい。なんでもいい。学校のクラスだろう

          なぜ私は「理」を考えるのか 集団編①

          【連載】お人好しのキツネ その8【短編童話】

          「そういえばキツネくん。最後はどんな願いを叶えるつもりだい?」  ヘビがキツネに尋ねました。 「最後はね、リスくんの願いを叶えようと思うんだ。冬眠の準備ができてないというから」 「「「リスだって!?」」」  みんなはいっせいに驚きました。 「僕、あいつにコマドリさんの卵を食べていいって言われたから食べたんだよ」  ヘビがそう言います。 「まあ、ひどい。そんなことだとは思わなかったわ」  コマドリは憤慨しました。 「僕だってそうだ。リスくんが、アライグマくんに

          【連載】お人好しのキツネ その8【短編童話】

          【連載】お人好しのキツネ その7【短編童話】

           しばらくすると、フクロウがコマドリとヘビとアライグマとクマを連れてきました。  コマドリはまだ泣いていました。アライグマは足の根っこが強く絡まっていたので、まだ怒っていました。  ヘビとクマは、バツの悪そうな顔をしています。 「さあ、みんな揃ったぞ。早く願いを叶えなさい」 「うん、わかった」  キツネはそう言って、どんぐりを一つ池に投げ込みました。  すると不思議なことに池が虹色に輝きました。 「お願いします。コマドリさんの声をもとに戻してください」  キツ

          【連載】お人好しのキツネ その7【短編童話】

          なぜ私はnoteを続けているのか

          はじめのきっかけは脳内のアウトプット ここまで四か月くらいnoteを続けてきた。これまで140くらいの記事を書いてきたが、だいたいは世の中の考察が多かった。考察をしながら自身がどう目の前の事象を処理しているかを把握し、なにかきっかけが掴めたのならそれをアウトプットしてきた。 まず大事だった小説 同時に小説もアップしてきた。半分くらいは以前登校していたものの焼き直しだったりしたが、何人かの方に実際に読んでいただいたりして本当に感謝している。もちろん新作もあるし、まだまだストッ

          なぜ私はnoteを続けているのか

          【連載】お人好しのキツネ その6【短編童話】

          「そうかい」  もの知りのフクロウはなんでも知っています。  リスの冬眠の準備が終わっていることも、そのせいで森中のどんぐりがないことも。リスがヘビにコマドリの卵を食べるように言ったのも、リスがクマをそそのかしてアライグマに話しかけるようにけしかけたことも。  それでも一つだけ知らないことがありました。 「キツネくん。君は一体何をお願いするつもりだったのかな? そんなどんぐりを三つも持って」  そう言われてキツネは照れくさそうな顔をしました。 「うん。僕はね、本当

          【連載】お人好しのキツネ その6【短編童話】

          【連載】お人好しのキツネ その5【短編童話】

           どんぐり池はとてもにごっていました。牛乳みたいなくすんだ色の水面には、顔が反射がしないほどにごっているので、そこの水を飲もうと思うやつはいませんでした。  到着したキツネは、さっそくお願いを叶えようとどんぐりを池に投げ込もうとしました。 「キツネよ。こんなところで何をしようとしているんだね」  後ろから声をかけられたキツネが振り向くと、そこにはフクロウがいました。 「ものしりのフクロウさん、こんばんは。僕はこのどんぐりの池にどんぐりを投げ入れてお願いをかなえてもらお

          【連載】お人好しのキツネ その5【短編童話】

          【連載】お人好しのキツネ その4【短編童話】

           キツネがねっこ広場に到着すると、頭から湯気を立てているアライグマがいました。 「ぷんぷん。ぷんぷん。まったくクマのやつ。許さないぞ」 「アライグマくん。どうしたんだい」  キツネがアライグマに尋ねます。 「どうしたもこうしたも、これを見てくれよ」  アライグマはそう言って自分の足元を指さしました。  見るとアライグマの右後ろ足に木の根っこが絡まっています。 「なにがあったんだい」 「俺は朝、寝起きが悪いことに怒ってたんだ。それであのおくびょうもののクマのやつ

          【連載】お人好しのキツネ その4【短編童話】

          【連載】お人好しのキツネ その3【短編童話】

           キツネが池に向かっていると、再びリスがあらわれました。 「キツネくん。そんなに急いでどうしたんだい」 「ああ、リスくん。今はコマドリさんと僕のお願いを叶えにどんぐり池に向かっているところなんだ」 「へえ、そうかい」  リスはかんしんしたように頷きましたが、一転むずかしい顔をしました 「じつは僕はさっきアライグマくんがとても困っているのを見つけたんだがね。あいにく僕はまだまだ冬眠のじゅんびがいそがしいんだ。誰かアライグマくんを助けられるやつがいないかなあ」  リス

          【連載】お人好しのキツネ その3【短編童話】