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生きるために愛するということ 〜みとさん編 エピソード④〜


2019.3.11

もうすぐ新卒で入社したこの会社に来て3年が経つ。石の上にも3年、ついに退職金がもらえるボーダーラインを超える。そのこともあって、私はこのとんでもなくストレスフルで忙しい会社をやめる決断をし、この日、初めて直属の上司に相談した。

1年以上前から悩んで考えてきたことだ。
何とか今日まで頑張って来れたけれど、
どうしてももう耐えれそうになかった。
退職後はワーキングホリデーを利用して海外留学に行こうと考えていた。

しかし上司との45分の電話で
私は泣く泣く考えを正された。
泣く泣くという表現をしたが、
最後に決めたのは私だ。
覚悟をしたのも私だ。
でも拭えぬ絶望感があった。
それはこの先の未来に多大な不安があり
それに耐えれる自分を想像できなかったから。

でも、今はこうするしかない、
私はきっともっとこの会社で人間として成長することができると、自分でもそう思ったから。前々からそれは思っていたことでもある。
ここでやめても何も残らない気がした。
私には超えなければいけない壁がある気がした。自分にはたくさんの課題がまだあると思った。2年間ずっとそばで面倒見てくれた尊敬する上司に言われたまっすぐな言葉が、痛いほどに胸に響いた。
仕事の内容云々ではなく、私はこの会社でまだまだ自己成長できると、本気で私のことを思って言ってるその言葉に、私自身も思っていたことをズバッと当てられた気がして、納得せざるを得なかった。

夜中に当然泣く日々も
朝起きるのが死ぬほど辛い日々も
今日まで何とか乗り越えて、仕事中は笑っていられたのも、元気でいられたのも、
(時々耐えきれず大号泣したりもしたけど)
ここまで来れたのは私を支えてくれたたくさんの人がいるおかげだ。
彼らのおかげで私は感情を溜め込まずに辛い時は思いっきり泣かせてもらったり、気の済むまで話を聞いてもらったおかげで、翌日にはケロッと笑顔で仕事をすることができている。
感情がとてつもなく忙しく
情緒は全く安定しないタイプだけれど、
そんな私をそばで支えてくれたのが
元彼であったり、
"ナオ"であったり、
そして今は"みとさん"なんだなって。


みとさんが、これから先、
私に待ち受ける未来において
ほぼ24時間365日支えてくれる人になると言っても過言ではない。


私は自分が弱い人間だと自覚してる。
だから助けてもらうために渾身の愛を捧ぐ。
生きるために人を愛するんだって。
強く強く深く深く愛してしまうのは
たぶん全部自分のため。
そんな人間が私なんだなぁって自覚してる。


この日も、
21時半から23時半まで、
私の家でセックスした。

私は彼に身体だけでなく
心も許し切っていた。
彼にだけは何でも話せた。
何を話しても、自分の全てを見せても、
彼は優しく受け止めて包み込んでくれる。
底はかとない安心感。
あったかい。とてもとてもあったかい。

泣いたり、笑ったり、怒ったり、
その全てをありのまま、自分らしく、
みとさんの前では曝け出せた。

何も気を張らない、何も作らなくてもいい。
それがどんなにラクなことか。
私にとっての"愛"は、いつもここから始まる。

自己を解放できる大切な場所。

私たちはこの日もセックスしたし、
翌日もセックスした。

17日の日曜日は4時間電話し、
翌週の19日もセックスした。


そしてその頻度は、週3、4…と、
どんどん多くなっていく。
毎日LINEや電話もしてるのに加え、
週3、4でセックスをする日々。



4月、辞令が出ることが確定したのは
まもなくのこと。
私は新たな土地で新たな人間関係を構築し、
そのリーダーとして着任することになった。

その職場は、人間関係がこじれていて、売上も低迷、客離れが甚だしくすぐにでも立て直しが必要なお店だった。
この話にはまたおいおい触れるとして、

そんな状況で、みとさんがいなかったら
きっと私は死んでたと思う。笑
笑い事じゃなく。。
(この時期に生き霊3体、計9体の霊に取り憑かれていて、お祓いしてもらったこともちょっとは関係あるかも。笑)



みとさんとのエピソードを書くには
どうしても仕事の話が不可欠になる。

私はみとさんを心底、
精神的な支えとして必要としていた。

それを自覚するのに
そう時間はかからなかった。







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