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2022.09.28

日記をつけてみる。文章を書くリハビリが必要だ。形式についてもこだわらなくててもいい(長さ、構成など)し、手書きでノートに書いているものを元に少し膨らませる程度でいい。とにかく書いて書いて出してみることをやってみる。淡々と。



いつも先々の予定を詰めたり、想像したりすることでしか満足感が得られないのかもしれない。「〜になったらやりたいこと」「…に行ったらしたいこと」などを考えているが、その環境になってみると、やらない。したいことを考えるという構想を積むのは、一時の快楽に近いく、これまで長らく「その瞬間の居心地のよさ」ばかりを意識してきたことの弊害なのかもしれない。目標と言われても特に浮かばず、かといって本当に叶えたいことなどないと言い切ってしまうのも気持ちが悪い。



東京で人とご飯に行ったり、誘ったりして話す時の違和感が拭えなくなってしまった。立ち話をする5分間で「最近はどうですか」などを聞き合っても特に発展はしないし、自分が伝えたいこともなければ、相手に伝えたいこともない。そんな状態で「挨拶だけする」などというのは、今振り返れば失礼な行為だったのかもしれない。あのときに言った「話すことがない」と思うのは、相手のために紡ぐ言葉がひとつもないといっているようなものだったのだろうか。相手のことを本当に想うというのは、難しい。だって1番一緒にいるのは自分なんだから、たった1時間しかいない人を同等に想うことはできない。お互いにとってメリットで重なるものがあるならば、一緒にいる意味もあるというもの。そういう話を名和でよくする。

テーブルを挟んで、飲み物を飲みながら話をするということの不自由さとはなんたることだろうか。鳥取にいれば「運転しながらふと出てきた言葉」「火を見ながらふと出てきた言葉」「一緒に何かを作りながらふと出てきた言葉」があり、そのほうがよっぽど、間を埋めようとすることよりも健康的でいい。



自分のしたいことを語るときに「相手のため」という皮を被せてしまう幼稚さは30歳になったので捨てたいと思う。それは相手に対しても、失礼な話だ、そして自分に対しても。相手がもしちょっとバカで、そう思って喜んでいる時に実は引いてみれば相手のことなど見えておらず、自身の欲を叶えているだけなんて、嘘をついているのと変わらない。だったら最初から「私はあなたのことなど関係なくやりたいのです」と言ったほうがせいせいしてい気持ちがいい。皮を被せることは大事な人にはしちゃだめだ、と同時に私は「大事な人」と「そうでない人」の境を分けて、対応を変えるといったコントロールなどできないのだから、それならばどの人に対しても、一貫していたいと思う。自分の欲求を正しく把握すること、そしてそれをまっすぐに説明して伝えること、それが誠実さ。すぐにはダメだったとしても、お互いにとっての「利」を根気よく探せる人がおそらく大事な人だ。



性のことをマンネリにさせないような前向きな努力をしている。TENGAを試してもらってみた時に思った、我々は自然と毎度会うたびに新しい試みをしている。「性のことを表通りに」というTENGAの会社のビジョンに共感している、性のことは精神的なことと繋がっているし、セックスは相手との関係を繋ぐための大事な指標だ。いつだか宗教、占い、など少し精神的に救いがありそうなことに手を出してみたし、今でもちょっといつもハマりそうになる。「肌のことは代替可能か」と鳥取に行ってから問うていたけれども、6ヶ月経った今のところ代替可能ではないっぽい。色々試してみて今は抜き差しにこだわるものでもなくなってきていて、そういうふうに自然と変化していることを互いに自然と共有できている事実が、いつも嬉しい。



東京との距離感をあらためている。無理矢理立ち寄る演劇博物館よりも、公園でふと開いた漫画の続きを読むことを優先する、そういう距離感。2ヶ月に一度立ち寄るたびに、ちょっとずつ見える風景が変わっている。今回も、また欲望させられてしまう都市の構造にちょっとうんざりした。「田舎がよい」「都会が悪い」(あるいは逆)というように2つにパキッと割れるわけではないけれども、周りに2つのどちらもを同時に体感している人が少なく、だいたいは片側からでの視点でしか話をしないうちに飲み込まれて見えなくなってしまう。「都会は」「田舎は」みたいな語り方で、客観的情報を語ることは難しい。あと、「どう鳥取は?」と聞かれる質問がめっちゃむずい。「うん、虫が多い」とばっかり言ってる気がする。



あと、お金のことはようやく頭をチラつき始めた。自分の懐事情の把握にあまりにパッパラパーかつ非常に楽天的なので、貯金を食い潰しながら生きており、このままだと来年の1月には底をつくことが判明する。ウェブで応募したヨガのバイトの電話はかかってこずおそらく不採用なので、次はラブホに応募をする所存。不道徳でもなく、性的な身体も使わずに、頭脳を使ってお金を稼ぐ人たちは凄いと思うよ、本当に。

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