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短納期でご依頼されるお客様への対応は「特急料金いただきます」一択

※この記事は2017年7月13日に旧ブログにて書いた記事です。
未だにシェアされたりするので、noteに転載することにしました。
なお、4コマに書かれている特急料金は2017年当時のものなので、現在はもっと高いです。

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フリーランスに限らず
多くのイラストレーターやデザイナー、
製造業のみなさまが
“短納期のお客様”への対応に
悩んでいらっしゃるのではないかと思います。

わたしの所もまあ何年か前からあったのですが、ここ数カ月激増しております。

なぜか「3日」か「1週間」が多いんですよね。
おそらく一般のかたの間で
「3日もあればできるだろう」
「1週間もあれば余裕だろう」
という謎のイメージがついているのだと思われます。

今後お仕事はどんどん増えていくだろうし、
短納期のお客様もどんどん増える恐れがあるので、対応策として
特急料金を設けることにしました。

漫画の方が伝わるかと思い、4コマを描きました。お読みください。
 ↓

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※筆者注:再度言いますがこの記事に書かれている特急料金は2017年7月時点のもので、現在はもっと高いです。
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2コマ目の説明が分かりにくいかも知れませんが、時々
「依頼は1週間前だけど、印刷日数に5日とられ、作業日数は2日しかない」
というような事態が発生することもあります。

こういう場合は合計1万円加算しますよ、ということです。

「1万円も!?」と思われるかも知れませんが、そのくらい、特急仕事はやりたくありません。

1万円も支払いたくないという方は、余裕のある納期でご依頼して下さいね。

●クライアントはお金を支払い、クリエイターは技術を支払っている

最近あまり遭遇しませんが、以前は
「(仕事を)させてやってる・(お金を)払ってやってる」
というクライアントさんがいましたね。
二度と関わりたくないです。

勘違いしている方が多いようですが、クライアントは一方的に支払ってる訳ではないですよ。
クリエイターはお金と等価交換で自分の技術を支払っているのです。
技術と時間、とも言えるかも知れません。

対等の立場であるはずなのですが、どうも
“金を払った方が上”という価値観をお持ちの方が多いようです。
残念なことです。

クリエイターは、クライアントにお金を支払ってもらえなければ困ります。
しかしそれと同様に、クリエイターが技術を支払わなかった場合、
クライアントも“必要な何か”が完成できなくなり、困るはずです。

「他の奴に頼んだっていいんだぞ!」というようなクライアントは、さっさと他の人に頼んで下さい。

これクリエイター全員に言いたいのですが、
つらい仕事を投げ続けてくるクライアントとは、できるだけ早く縁を切った方がいいですよ。
縁を切ると、その空いた穴に“ちゃんとした仕事を頼んでくれるクライアント”が入ってきます。

わたしたちが「仕事(依頼主)を入れられる容れ物」には限界があり、
その容れ物がつらいクライアントでぎゅうぎゅうになってると、
いいクライアントは絶対に入ってきません。なぜかは分かりません。

「この仕事がなくなったら収入がなくなっちゃう…」
と思うかも知れませんが、遅かれ早かれ、その仕事はとんでもないタイミングでなくなったりします。(経験あり)

●“クリエイターを気遣えるクライアント”に得が回るべきだと思う

長くフリーランスやオーダーメイド品などを作っていると、大きく分けて2タイプのクライアントと出会います。

A: ものすごく納期に余裕を持って依頼をしてくれる。こちらを気遣ってくれる。
B: 突然仕事を振ってくる。納期はもちろん短い。催促が多い。最悪の場合、悪びれないし謝らない。


わたしは「 A」の方にできるだけ得が回って欲しいと思うのですね。
でも、一時期死ぬほどオーダーメイドアクセサリーを作っていた時は、
「まだですか?」「早くして下さい」「相手の誕生日1週間後なんでそれまでに下さい」
っていう方たちを優先しなければならない状態になっていました。

本当は、納期に余裕を持って依頼してくれて、
作り手のわたしを気遣ってくれる人たちを優先したかったし、
早く作って送って差し上げたかったです。
だけど、「まだですか?」の人たちを優先せざるを得なかった。

なんで“ちゃんとしてる人たち”が後回しにならなきゃいけないんだ、
文句言ったりワガママ言ったりしてる人たちが優先されるなんておかしいだろう、
とずっと思っていました。

それでオーダーメイドアクセサリーをおおっぴらに受け付けるのをやめたんですけど、
また今回、イラスト&デザイン業で同じことが起きそうになってるなあと。
(アクセサリー時代ほど傍若無人な方はいないですけどね)

だから今回、「特急料金」システムを思いついたのでした。
わたしの中では、短納期の人に料金を上乗せするっていうよりも、
“余裕を持って頼んでくださった方々に割引している”というイメージです。

ワガママだけ言ってお金は払わないって人もいらっしゃるので、今回の特急料金システムによって、そういう方はかなり減るでしょう。

そうしたらその分、きちんとした納期でご依頼くださる方が優先できるのです。
これはうれしいことです。

●“急ぐこと”にお金を支払うのは、フツーのこと

今までわたしは、「たかが納期の違いだけで請求金額を変えるのはなあ…」と思ってきました。

しかし、違います。

よく考えたらわたしがいつも頼んでいる印刷所にも、料金割増の「特急印刷」が存在します。

電車だって、「特急料金」があります。
郵便だって、普通郵便より「速達」の方が高いです。
Amazonだって、お急ぎ便はプライム(有料)会員でなければ選択できません。

急ぐこと・急がせることにその分お金を支払うのは、ごくフツーーーーーーーの事なのです。

ということで、短納期でヒイヒイ泣いているフリーランスの方は、特急料金を設定してみましょう。
「それなら仕事頼まねえよ!」というクライアントはさっさとサヨナラしてもらいましょう。

きちんと等価交換をしてくれるクライアントと、付き合っていった方がいいです。
自分のために。





しかし「金なら払うからやってよ!」という方があまりにも増えた場合、
それはそれで身体を壊すので、その時はまた対策を考えなければなりませんね。

心身の健康が一番大事ですよ。
クリエイターも、もちろん、クライアントもです。

ごきげんよう、さようなら。

※この記事を書いていた当時は自分がカウンセラーになるなんて想像すらしていませんでしたが、現在は「漫画家カウンセラー」として活動しています。

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