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パラスパレスの ヒト モノ コト #1

店頭にてお渡ししている冊子〝シーズンブック〟は、季節のコレクションをご紹介している年4回発刊のフリーペーパーです。この2024年春号から、新連載がはじまりました。

その名も、「パラスパレスの ヒト モノ コト」
パラスパレスで働くスタッフ達が綴る、それぞれの人となりや暮らしぶりが見える、気軽にお喋りしているようなページです。

第一回目は、「 毛糸のお寿司 」

それでは、はじまり、はじまり。



骨董市や、蚤の市を見て回るのが好きです。

見たことのないきれいな日用品や、古い、味わいのあるもの。

青空の下のんびり歩きながら掘り出す楽しさがたまりません。


使い方がわからない昔の道具を見つけては、
「これは、どう使うのでしょう。」と店主に尋ねるのも楽しいやりとりです。

先日行った骨董市で手にしたのが、毛糸で編まれたお寿司のセットです。

毛糸でお寿司ですか?!と二度見をしたものです。

まぐろ、たまご、助六、ガリなどが、スーパーのパック寿司の容器にぎゅっと詰まっていました。

店主に話を聞くと、古いものではなく、自身が店を空けるときに店番をお願いしているおばあちゃんが手作りしたものだそう。
その話を聞いて、なんだかいてもたってもいられなくなり、購入を決めました。

価格はワンコイン。

お金を手渡すと、
「ばあちゃん喜ぶわあ!こづかいになるよ!」と、良い笑顔。

こちらも思わずにっこりしてしまいました。


今、我が家のリビングには毛糸のお寿司があります。

それを買って、何に使うの、何の役に立つの、と言われればそれまでなのですが。

実際なににも役には立ちません。ただ、あることが嬉しい存在なのです。

そんな生活の「余白」を探しに出かける、休日のひとこまでした。


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パラスパレス企画 小島

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