聖徳 通信 知覚・認知心理学Ⅰ レポート 第1課題① 評価B 記憶のメカニズムを概説したうえで、「忘れる」ことの日常的な具体例を複数挙げ、そのメカニズムを説明せよ。

設問:記憶のメカニズムを概説したうえで、「忘れる」ことの日常的な具体例を複数挙げ、そのメカニズムを説明せよ。
本文:
 本レポートでは、記憶のメカニズムを概説したうえで、「忘れる」ことの日常的な具体例を挙げて、そのメカニズムを説明する。
 記憶とは、ものを覚える過程(記銘)、覚えていること(保持)、覚えていることを検索して思い出すこと(想起)という3つの段階から成り立つ過程である。エビングハウス(Ebbinghaus,1885)は記憶の保持曲線で示したように、記憶が時間経過により失われるという記憶痕跡消衰説を唱えた。しかし、昔の事象を突然思い出したり、適切な手がかりによりよって思い出したりすることもあるため、必ずしも時間により忘却するわけではない。
 記憶は保持時間の違いにより感覚記憶、短期記憶、長期記憶に分類される。それぞれ保持時間、容量、役割が異なっている。なお、言語系の記憶は脳の海馬・大脳皮質が、身体系の記憶は小脳の働きが大きな役割を果たしている。

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