配偶者ビザ申請の実は知らなかった話

よく日本人と日本人でない方で国際結婚すると、配偶者ビザや永住ビザが自動的にもらえると思われているけど、それは違う。死ぬほどめんどくさい手続きを踏んで申請しないことにはずっともらえない。


結論


死ぬほど面倒なのと、何回も許可が降りなくてやり直して変な記録が残る、ということはしたくなかったので、自力でもできるらしいが委託。
行政書士に委託すると費用は10万円から

*オプションとして、必要書類をどこまで代理入手・記入してくれるか、翻訳を依頼するかなどで費用は異なってくる。大体英語・韓国語・中国語以外はどこも翻訳してくれないので自分でどうにかする必要あり。

所要期間:
書類作成・回収 2週間程度
申請から許可まで 2−3ヶ月程度
その他の費用 諸々の証明書取得とレターパック代、3000円程度+ビザ受け取りの際の印紙代4000円

ほとんどのケースが、ビザ許可されても最初は1年しか降りないとのこと。
その後更新しても1年。その後から、3年→5年と延び、取得後3年経った頃から永住ビザも取りやすくなるそうなので切り替える方も多いのだとか。

申請書類

基本はこちら、出入国在留管理庁のウェブサイトに記載されているものを集める。
*海外からこの配偶者ビザで呼び寄せる手続きと、すでに別のビザで入国しているので配偶者ビザに切り替えるという手続きが存在する

一番迷ったのは税金の書類。その年の1月1日に住んでいた都市の役所で過去1年分ください、というと2種類600円ほどで請求可能。引っ越してしまっていると取りにいくの大変。(役所によってはデジタルやコンビニ請求ができるらしい)

次に面倒だったのは質問書。「そんなの覚えてねーよ」という出会った経緯を日付と住所も含め事細かに書かされる。家族の住所、結婚式のサイズなどまで。ビザ取得予定があれば、最初から記録を取っておき、あえて写真も撮っておくと良いということを身に沁みて実感・・。途中で携帯電話を変えたりすると、チャットや電話履歴が消えてしまうことも。

この「出会った経緯」もどうやら長くダラダラ感情を込めて書くといいそうで(私が審判するなら絶対ダラダラ長く書くやつは落としたいけども)行政書士の方が編集したバージョンは元々の2倍の長さになってて笑った。

写真やチャット・電話履歴は多いほどいい、ということでもないらしいです。

*書類は請求してから3ヶ月有効。実は、「あとこれが足りないんだけど他の書類が古くなっちゃうな」という時には、先に揃っているものから提出すると受け取ってもらえるそうです。なんなら、最初に受理してから時間が空くほど、保留のままで早く処理したいと思ってもらえるんだとか・・。

その後(アップデート)

提出から1ヶ月ほどで業者より「審査が完了した」との連絡があり。
大まかには「審査が完了した。在留カードの更新に残りの書類の提出が必要、出せないなら理由書を提出せよ」とのこと。

「まだ提出できていない書類については確認するけど、審査完了の結果は何ですか」と問い合わせたところ

「それは言えません」

・・????

そして、保留中の書類は相手国政府が発行するものなので、状況についていちいち教えてくれないだろうが、、審査結果は言えないけど相手国には「理由書」って、日本の入国管理局の方が偉いのか?

結局、5年の人文技術ビザを持っていたのに、1年の配偶者ビザが出てきた。がっかりだけど3年までにいくのに2年かかる。
最初は1年で更新しながら頑張れよというところだと思うけど…いまの日本そんな余裕ある

正直なところ

日本という国の魅力がダダ下がりしており、ここまでして日本に留まりたいかというと微妙と思う人もいるのではないかと思う。これからもどの程度の人が申請するのか・・。(夫も正直あと数年が限界と言っている)

さらには、日本人と結婚しない場合はもっと条件が厳しくなる。仕事とビザを得ても家族を連れてくることができないとか、連れて来れてもかなり待たなくてはいけないとか、人権もない。行政書士の方は「今入国管理局がこれまでになく忙しい」と言っていたが、絶対にコロナで一度暇になって、その後回復してきたのにいまだに効率が悪いからだと思う。

しかも、日本人との結婚による配偶者ビザだと、偽装結婚を疑われた前提で全ての書類を用意することになる。
もう日本にしばらく住んで働いているし、なんなら平均以上の税金を納めている。私が国ならむしろ「手続きを簡易化するからもっと滞在してください」と言いたい。こうして日本は鎖国してしまうのだろうか。と思う。


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