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今回はお題企画から

おはようございます、こんにちわ、こんばんわ

一応、曲がりなりにも機械系エンジニアをやっていますので、今回はお題企画 #エンジニアでよかった を使って実際にエンジニアで良かったことを書いていきたいと思います。

私は幼少のころから「何かを作ること」がスキな子供でした

積み木、ブロック、粘土は大好きな遊びでしたし、小学校の夏休みは自由研究or工作でしたので、毎年工作してました。いまだに自作した棚は家で使っていたりします。

中学では技術の先生から声をかけていただき、友人たちとロボットコンテストに参加しました。
その時の課題は『頭と胴体に分かれた傘地蔵を合体させて自陣に並べる』というもので、頭の回収、胴体の回収、合体の仕方、自陣への輸送方法などをチームで考えてロボットを作り、操縦するというものでした。
”課題に対して、0から考え、形にする”
今思えば設計の原点ともいえる経験がそこで出来たと思います。地方大会では初戦敗退と結果は散々でしたが、そこで見た機構やアイデアを帰ってすぐに自機に反映し、その後、校内で行われたコンテストでは優勝するというなんとも「それでいいのか?」なことをしたのを覚えています。
そのころから、電子工作も含め、『ものづくり』のやりがいや楽しさを感じていたと思います。

高校は工業高校の機械科へ進学。在学中は授業での実習だけなく、部活動でライントレースカー(マイコンカー)の製作や二足歩行ロボットのキットを使って、電子工作や基盤製作、さらにプログラミングの経験もしました。そういった経験をしていく中で、複合的なモノづくりをしたいと思い、ロボティクスの道を目指して大学にも入りました。が、その道は挫折しました。

しばらくSGでフリーター生活を送りましたが、「車が好き、何か車に関わることがしたい」と一念発起して関東へ移住。エンジニア系の派遣会社に入社しました。入社に際して最初の2か月ほど、機械基礎やCADなどの研修を受けさせていただきました。元々、高校でも2DCADの授業がありましたし、大学でも2D/3DCADの講義を取っていたので、復習の様に研修を受けることができましたし、その研修でハイエンドCADと呼ばれるNXやCATIAに触れる機会を得られたのはとても助かりました。その後、紆余曲折ありましたが、自動車ハーネスメーカーへ配属され、本格的に機械系エンジニアとしてのキャリアが始まりました。

実際にエンジニアとして働き始めてから

実際に自動車系の配属先に当時の仕事では、自動車ハーネスの保護パーツとなるプロテクターと呼ばれる樹脂部品やエンジンルームやリアゲート、ドアからボディ側にハーネスを通す穴に付けるグロメットと呼ばれるゴム部品の設計を行っていました。

3DCADを使って設計、解析を行い、試作したパーツの検品や実際の評価試験、組立作業性の検討など、広く開発・設計のプロセスを経験することができました。

私の場合は自動車という分かりやすく「形ある製品」に直接使用される部品を設計していたこともあり、『あの車、自分の設計した部品が付いてるんですよ』って言えるのはとてもやりがいでした。

ハーネスメーカーでは設計のLT短縮や新規アイデアの熟成の為、3Dプリンタを活用していました。そんな縁もあり、地元に戻ってキシテックに入社し、現在は3Dプリンタ担当として日々業務にあたっています。

機械系エンジニアと一口に言っても、企画・デザイン、開発・設計、製作、検査という各プロセスに携わる人々全てが機械系エンジニアと言えるでしょう。私は開発側でエンジニアを行っていますので、CADの知識は有りますが、加工機や検査機器の知識はありません。そのため、(こんな形のものがあればいいな)という思いをデータにすることは出来ますが、実際に自分で製造することは難しいです。ですが、3Dプリンタはデータさえあればその形を作り出すことが出来るため、製造にかかわる技術的なハードルはかなり下がります。そのため、社内で使うちょっとしたものも思いついたままに作ることが出来ます。

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こちらは私が使っているノートPCを立てるスタンドが欲しくてさくっとモデリングしてプリントしました。

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ノートPCのキーパッドよりもちゃんとしたキーボードの方が好きなので、PCを立てることで、スペースを確保しています。

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普段、マルチモニターで仕事をしているので、要塞のようなデスクで業務を行っています。この写真だけみても「なんかエンジニア感ある」と思われる方もいるかもしれませんね(笑)

逆にエンジニアで困ったこと

良かったことを書く前に逆に困ったことも上げましょうかね(笑)

人によると思いますが、私の場合は「目線」ですかね。
例えば、家具を見ていて、(コレどうやって加工してるんだろう…)や(ココつくるの手間かかってるなぁ…)など、商品全体よりも部分に目がいってしまうことがしばしば…。プラスチック製品の細かなバリやチリ合わせなども気になりがちですし、これはちょっと…な場合は自分で削ったりします。

また、アニメや漫画などでも背景や登場する機械・構造物などの作り込み具合や機構部分に目が行くので、ストーリーや登場キャラクターを差し置いて、「この作品のこういう作り込みが素晴らしい」といった目線で見てしまうことがあり、純粋に楽しめよと苦言を呈されたこともあります(苦笑)

エンジニアで良かったと思えること

そんな困ったことなんかもありますが、やっぱり良かったことは

自分が関わった製品が誰かの役に立っている

これは間違いなくやりがいであり、歓びです。

今の私の業務は、3Dプリンタ関連の仕事に加え、SNSや会社HPの運営・管理などの広報や営業的なことから、備品調達などの庶務的な業務などマルチタスクをこなしています。そのため、『バリバリのエンジニア』とは違うかもしれません。

それでも、販売している商品で「役に立ったよ」という声を聴くと作って良かったと思いますし、次の商品の企画にも意欲が湧きます。

また、機械系エンジニアというと、中々「表に出ることのない仕事」ですが、SNSなどの広報活動や展示会対応での営業活動などの「表にに出る仕事」も対応する様になって、お客様との打ち合わせやSNSからの質問に対して、エンジニアの目線からも話が出来るので、その場でより具体的な質疑応答が出来るのは良かったと思えます。


技術大国ニッポンと言われたのはちょっと昔かもしれません。
ですが、今も高い技術力を持ったエンジニアが日本に沢山います。

そんな技術者『エンジニア』の一端として日々技術・知識・経験を積み上げながら、広報・営業的な活動にも生かしていくことで、エンジニアのイメージ向上やエンジニア人口の増加に微力でも貢献していくことが出来たらと思います。

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