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喘息

喘息とは、呼吸が苦しくなって、気管や気管支からヒューヒューゼーゼーと行った喘鳴を伴う発作を繰り返す病気です。中医学では、胸中にある痰が気道を塞ぎ、何らかの外からの要因によって発作が誘発されている状態と考えます。

西洋医学での治療は、アレルゲンに対しての脱感作を重視してますが、効果は一面的です。またステロイドや気管支拡張剤の多用も問題です。これらは一時的な発作を抑えるだけで根本的な治療にはなりません。そればかりか、免疫機能の一つである痰の発生を抑えてしまうことにもなりますし、中医学的には病変をより深いものにしてしまうことになります。

中医学での対策では、根本的な病変の改善によって痰を除き、また痰の産出を防止し、気道を開くとともに、外的要因に対して抵抗力を高めることを目的とします。

中医学的 喘息の要因

1 風、寒さ、乾燥、熱などにやられたもの
2 体内に貯まった余分な水分
3 過度な感情
4 暴飲暴食、冷たいものの過食
5 呼吸器系の弱り
6 呼吸器系の乾燥
7 病気が長期に及んだことによる体力の消耗

と考えます。

1−4は実証といって、不要なものをへらす対策をします。
5−7は虚証といって、弱っている部分を補強して対策します。


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