櫻井大典

ゆるゆる漢方家。著書:amzn.to/2XKS4sy 誰でも始めて続けられるゆるい養生…

櫻井大典

ゆるゆる漢方家。著書:amzn.to/2XKS4sy 誰でも始めて続けられるゆるい養生法や漢方対策をお伝えします。HP: https://yurukampo.jp/  ご相談はこちらのサイトからご予約ください https://reserva.be/tamari

メンバーシップに加入する

ここは、僕の頭の中を晒す場です。 僕が相談時にどういうふうに症状と体調と不調を見ているか。 どう判断してどう説明するかなどを詳らかにする場所です。 中医学だけでなく、心理学や僕の人生経験から得た知識などもお伝えします。 そしてSNSをどう駆使して集客してるかや本の話などもお話してます。 皆様は、僕の頭の中にあるものをできる限り引き出してください。 質問、リクエスト、大歓迎です。わかるまで説明します😊

  • スタンダード

    ¥500 / 月

最近の記事

陰虚の話

陰虚は体内の潤いである陰が不足した状態です。 陰は体内の潤い成分や血、そして体そのものなど物質を統括しています。陰虚は、血、津液(しんえき/体液)の減少、そして慢性的な組織障害のことを指しています。陰虚の状態は、慢性疾患のせいで体力が低下したり、加齢にともなって弱ったり、元来の虚弱などから引き起こされます。一般的に陰虚というと腎陰虚(じんいんきょ)のことをさし、程度が軽いものを腎陰不足(じんいんぶそく)といいます。 陰虚になると、冷ます力が低下するので、のぼせやほてり、渇

    • 肝火上炎と肝陽上亢 火と熱の中医学的違いについて

      この記事はメンバーシップに加入すると読めます

      • 疲労の中医学

        「昔はこんなことなかったのにな、、、」と言うものの一つに、寝ても取れない疲れがあります。えぇ、私だけではないはずです。寝たら回復できてたのに、最近では疲れが取れない。なんなら日々疲れてる。。なんてことも。 もちろん私の場合夜ふかしがその大きな要因の一つですが、中医学からみた、「疲れやすいタイプ」は大きく分けて7つあります。 ①気虚(ききょ/虚弱) ②陽虚(ようきょ/冷え) ③気血不足(きけつぶそく/気虚+血・栄養の不足) ④気陰両虚(きいんりょうきょ/気虚+体液不足)

        • シミと漢方

          美しい肌は誰もが憧れるものですよね。携帯カメラの性能も日々向上しており、隠すことが難しくなってきていますね(笑)。まあ、AIで加工する手もありますが、、、やはり本物の輝きには勝てません。 ただ、残念ながら、衰えは誰にでも訪れる残酷な現実です。気がつけばシミができていた、、、なんてことも、ある程度の年齢になればよくあることです。そして、できてしまったシミは自然に薄くなることはなく、放置すればまた新たなシミができてしまいます。ただし、シミが多い人とそうでない人の差もありますよね

          有料
          500

        メンバーシップ

        • 雑談、質問スレ

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 休日のSNS

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 病気の捉え方

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 新刊とXのスペース

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 雑談、質問スレ

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 休日のSNS

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 病気の捉え方

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 新刊とXのスペース

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります

        メンバー特典記事

          陰虚の話

          「スタンダード」に参加すると最後まで読めます

          陰虚は体内の潤いである陰が不足した状態です。 陰は体内の潤い成分や血、そして体そのものなど物質を統括しています。陰虚は、血、津液(しんえき/体液)の減少、そして慢性的な組織障害のことを指しています。陰虚の状態は、慢性疾患のせいで体力が低下したり、加齢にともなって弱ったり、元来の虚弱などから引き起こされます。一般的に陰虚というと腎陰虚(じんいんきょ)のことをさし、程度が軽いものを腎陰不足(じんいんぶそく)といいます。 陰虚になると、冷ます力が低下するので、のぼせやほてり、渇

          肝火上炎と肝陽上亢 火と熱の中医学的違いについて

          「スタンダード」に参加すると最後まで読めます

          肝火上炎と肝陽上亢 火と熱の中医学的違いについて

          疲労の中医学

          「スタンダード」に参加すると最後まで読めます

          「昔はこんなことなかったのにな、、、」と言うものの一つに、寝ても取れない疲れがあります。えぇ、私だけではないはずです。寝たら回復できてたのに、最近では疲れが取れない。なんなら日々疲れてる。。なんてことも。 もちろん私の場合夜ふかしがその大きな要因の一つですが、中医学からみた、「疲れやすいタイプ」は大きく分けて7つあります。 ①気虚(ききょ/虚弱) ②陽虚(ようきょ/冷え) ③気血不足(きけつぶそく/気虚+血・栄養の不足) ④気陰両虚(きいんりょうきょ/気虚+体液不足)

          疲労の中医学

          シミと漢方

          「スタンダード」に参加すると最後まで読めます

          美しい肌は誰もが憧れるものですよね。携帯カメラの性能も日々向上しており、隠すことが難しくなってきていますね(笑)。まあ、AIで加工する手もありますが、、、やはり本物の輝きには勝てません。 ただ、残念ながら、衰えは誰にでも訪れる残酷な現実です。気がつけばシミができていた、、、なんてことも、ある程度の年齢になればよくあることです。そして、できてしまったシミは自然に薄くなることはなく、放置すればまた新たなシミができてしまいます。ただし、シミが多い人とそうでない人の差もありますよね

          有料
          500

          シミと漢方

          乾燥肌後編 炎症時の対策について

          「スタンダード」に参加すると最後まで読めます

          前半は健康な状態の肌の乾燥のお話でした。後半では、アトピー性皮膚炎や湿疹などの乾燥と炎症のトラブルについてお話しましょう。 正常な肌では、皮膚のバリア機能によって潤いが保たれています。バリア機能は、皮膚上にある、0.02mmの角質層という死んだ細胞の層(10−20層)を、汗と皮脂がその隙間を埋めることで保たれています。壁を作るときの、”レンガとセメントの関係”のイメージですね。そうすることで強い防護壁を作っているわけです。角質層は同じ厚さのプラスチックと同じぐらい水を通さな

          乾燥肌後編 炎症時の対策について

          肌の乾燥は血が足りない!

          「スタンダード」に参加すると最後まで読めます

          健康な方の肌が乾燥しているとき、中医学では肌に十分な栄養が行っていないと考ます。なので、乾燥肌のご相談があると、「血虚(けっきょ)があるな」と考えます。血虚とは、血(けつ)が足りない状態。でも、なぜ足りないくなってしまったのかは人それぞれなんですよね。 今回は、コミュニティメンバーのmatsunagamieko04さんのリクエストの乾燥肌のお話です。前半は健康な人の乾燥肌、後日公開する後半は、アトピー性皮膚炎など炎症状態の乾燥肌についてお話します。 血虚と貧血は違います

          肌の乾燥は血が足りない!

        記事

          乾燥肌後編 炎症時の対策について

          前半は健康な状態の肌の乾燥のお話でした。後半では、アトピー性皮膚炎や湿疹などの乾燥と炎症のトラブルについてお話しましょう。 正常な肌では、皮膚のバリア機能によって潤いが保たれています。バリア機能は、皮膚上にある、0.02mmの角質層という死んだ細胞の層(10−20層)を、汗と皮脂がその隙間を埋めることで保たれています。壁を作るときの、”レンガとセメントの関係”のイメージですね。そうすることで強い防護壁を作っているわけです。角質層は同じ厚さのプラスチックと同じぐらい水を通さな

          乾燥肌後編 炎症時の対策について

          肌の乾燥は血が足りない!

          健康な方の肌が乾燥しているとき、中医学では肌に十分な栄養が行っていないと考ます。なので、乾燥肌のご相談があると、「血虚(けっきょ)があるな」と考えます。血虚とは、血(けつ)が足りない状態。でも、なぜ足りないくなってしまったのかは人それぞれなんですよね。 今回は、コミュニティメンバーのmatsunagamieko04さんのリクエストの乾燥肌のお話です。前半は健康な人の乾燥肌、後日公開する後半は、アトピー性皮膚炎など炎症状態の乾燥肌についてお話します。 血虚と貧血は違います

          肌の乾燥は血が足りない!

          太れないのも悩み

          今回はアユミさんのリクエストの太りたいお話。今回も3964文字なのでそこそこ長いっす。 世の中には、ダイエットの方法や本は数しれず、便秘の対策も数しれず、ですが、「体重を増やしたい!」のと「下痢軟便を改善したい!」、「しっかり食べられる様になりたい!」というお悩みを取り上げている本や記事はあまり多くありません。僕のお客様でも、「太りたい!」という方が少なくありません。何なら痩せたい人よりも多いです。 痩せるのよりも太るほうが難しい。これが僕の経験からの感想です。説明しまし

          有料
          500

          太れないのも悩み

          ニキビの原因と対策のおはなし

          今回は、コミュニティメンバーのfumi.さんとnaoさんとナオコタさんから頂いたリクエストの”ニキビ”のお話です。 ニキビ、正確に言うと、尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)。これの一番の原因は、毛穴が皮脂で詰まり、そこに増殖したアクネ菌です。アクネ菌は常在菌です。誰にでもいます。皮脂が大好きで酸素を嫌うので、毛穴に入り込んで増殖します。そこで、皮脂を分解して脂肪酸を作ります。この脂肪酸が炎症の元になる、というのが西洋医学的説明です。 ニキビの原因の皮脂は、血液中の糖分から

          ニキビの原因と対策のおはなし

          薬膳的美容によいナッツのお話

          石原さんのリクエストにあった、『美容に良いナッツ』のお話です。早速書いてみましょう。先に言っておきますが、長いです。4700文字ちょいです。 ナッツとは ナッツの定義は、wikiによると、”ナッツ(nuts)は、食用部である種子が堅い殻に包まれたものを指す。”だそうです。なので、アーモンド、クリ、クルミ、ピスタチオ、ココナッツ、ヒマワリ、ギンナン、ヘーゼルナッツなどが本来ナッツと呼ばれるものです。ピーナッツは豆ですが、油脂が多いので、便宜上ナッツに含めることも有るようです

          有料
          500

          薬膳的美容によいナッツのお話

          熱の話

          どこで書いたのか忘れてしまったんですが、中医学の「熱」の概念がとても独特なので、一度頭の整理も兼ねて書かせていただきます。もし読んだ事がある内容でしたら、ごめんなさい。 熱は発熱ではない中医学が言う、「熱がある状態」は、37.0℃以上の体温があることを指すのではなく(それも含まれる場合がありますが)、「熱」が要因と考えられる症状が見られるかどうかです。 熱は、陰陽の陽の性質を持っています。拡散し、よく動き、触ったら熱をもち、見た目は赤くなります。なので、この「熱」がある状

          足がつる人へ

          夜中に、寝てるときに起きたら最悪です。でも寝てるときとか、伸びをした時になるんですよね。年をとってからは夕方以降になることが多いです。僕の場合は、ちょっと負荷がかかる新しい靴を履いて歩いた夜は良くなりますね。そして寒くなる時期にやっぱり多いです。 なぜ足がつるの?西洋医学的には、 ・筋肉の疲労によるふくらはぎの筋肉(腓腹筋)の痙攣 ・水分やミネラル(Ca、Mg、Kなど)不足 ・血行不良 ・冷え の4つが原因として考えています。食事がかたよっててミネラル不足してたり、

          足がつる人へ

          湿痺(しつひ/しっぴ)って聞いたことあります?

          中医学の湿痺は、体内に不要物な副産物である”湿”が蓄積し、気血の運行を阻害したため起こる関節などの痛みのことです。湿度の高い時期、湿度の高い場所に住んでる、湿がたまるような飲食をしてるなどによって引き起こされる痛みです。 体の部位の痛みは、痺(しびれ)という字を書いて【痺証(ひしょう)】と言います。痺証は、リウマチ様関節炎、慢性関節炎、坐骨神経痛、頚椎症、五十肩、痛風、神経痛、筋肉痛などの痛証を包括した考えです。 臨床のヒント ・リウマチ様関節炎は手の第2関節の腫れが見

          湿痺(しつひ/しっぴ)って聞いたことあります?

          処方解説 半夏白朮天麻湯

          今日はめまいによく使われるこの処方を解説していきたいと思います。めまいってなかなか厄介な症状で、僕も過去に一度なったことがあります。目をつぶると世界が回る。寝たいけど寝れない、、しんどいですね。 めまいのお話も含めて、半夏白朮天麻湯を解説していきますね。 李東垣半夏白朮天麻湯は、痰湿と気虚がある場合に使う処方です。化痰の半夏を代表に、茯苓、天麻も含まれます。ちなみに天麻はオニノヤガラの根茎を乾燥させたもので、高級生薬の一つです。雲南省に行ったときに空港の免税店?で、金ピカ

          処方解説 半夏白朮天麻湯

          春の養生

          春は、一年の始まりで、季節の始まり。”新春”って言ったり、学校が始まったりと、何かと”始まりの季節”なイメージです。 中医学では、春の特徴を「発陳」(はっちん)と表現します。立春2月初頭から4月後半の穀雨までの3ヶ月を春とします。 発とは発生のこと。新しく生まれることです。陳とは古いこと。なので発陳は、古いものから新しいものが生まれるという意味です。春を単にスタートと考えるのではなく、冬から春につながる流れで捉えています。秋の収穫を冬の間に消費せず温存しておいたので、改め

          有料
          500

          出した本たち

          この記事はメンバーシップに加入すると読めます

          出した本たち

          メンバーシップ限定

          五行と五臓の関係性 人体にある小さな自然

          五行論火水木金土と聞いて何が連想されますか?「曜日」と思ったあなたはまだまだ中医学のお勉強が足りませんね。「あれ?木火土金水じゃないの?」と思った方。なかなかの中医学マニアかとお見受けします。 今日もそんな中医マニアに送る基礎理論、五行論をお伝えしたい思います。木火土金水とは、自然界を作り出す物質のこと。中医学の五行論は、これら物質の特徴と性質を人体にも当てはめて考えられたものです。一つ一つ見ていきましょう。

          五行と五臓の関係性 人体にある小さな自然