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知的を伴っていたとしても

小6のHちゃんに会ったのは、去年の8月。
彼女は知的を伴うASD(自閉症スペクトラム)で、
4歳~5歳児の学習能力しかないんですよね。とお母さんが言っていたお子さんでした。

「そんな子どもに個別カテキョが必要なの?」
とお母さん自身も思っていたと思います。
個別カテキョのユーザーのお姉さんの強い勧めで、半ば強制的にカテキョに来てくれた親子でした。

色々話をしながら、
「どうせこの子はやっても無理」
と思っているお母さんに、
漢検10級やってみませんか?と声をかけ、
漢字って面白いよ。とHちゃんにも話し、
「それなら頑張ってみたい。」という風になって個別カテキョが終了しました。

Hちゃんは、もうそのときには、不登校気味で、学校に行きたくないといったら、親はそれでOKとしていたんですね。
彼女にはてんかんの発作があって、
無理をさせたり嫌なことをさせるとその発作が起きやすくなるし、
それによって命の危険があるから…ということでした。

でも、
その日を境に、Hちゃんはどんどん変わっていきました。
ものすごい、ゆきりん先生が大好き!と言ってくれていたのですが、
ぱんシックスが始まって毎日zoomに出れるようになってから、
勉強に対して前向きになり、
中1で漢検10級なんですけれど、
毎日頑張ってるそうです。

そして、学校に行きたくない…が一番の悩みだったのが、
なんと、今度生徒会に立候補したという、嬉しい報告が。

もちろん、落ちることもあるけれど、
やってみたい!という、1年前には考えられないくらい前向きに、いろんなことに取り組んでいるそうです。

先ほど、ゆかりから↑のことを聞いて、
思わず泣きましたよ。

嬉しいな。

知的を伴ってると、
諦めることが多いですよね。
どうせやっても無駄だと思うかもしれない。

過去に、ダウン症のお子さんのカテキョもやったことがあるのですが、

個別カテキョをやると、明らかに勉強に対する気持ちが変わるんですよ。

個別カテキョだけじゃなくて、ダウンちゃんには、毎日の宿題を出していたんですけれどね、
今思えば まるで「ぱんシックス」だったんです。

個別をやり、課題をこなすだけなんですが、
変わるんです。

絶対に変わる。

目が輝く。
生活の質が向上する。

頑張ることが、その子の生きる能力を上げるんです。

Hちゃんも、
発達ちゃんからの大逆転だよね。

Hちゃんは、次の冬の漢検10級に挑戦します。
1人の子に、こんなこと言うと、本当に職権乱用で申し訳ないのだけれど、
どうぞ、Hちゃんが受かるように、激励してほしいです。

受かるようにって、おかしいな。
もう頑張ってるだけで、すごいことなんだよね。
それは、Hちゃんだけじゃなく、
みんなそうだよね。

合格したらお祝いね、じゃなく、

頑張ったらお祝いね、にしていきたい。

頑張れー!Hちゃん!そして、Hちゃんのママ―

とはいえ、次に考えなきゃいけないのは、
Hちゃんの妹ちゃん。
きょうだい児である、妹ちゃんのケアをこれから最優先課題にしていきましょう。
大丈夫!ゆきりん校長がついてる!

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