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いちばんすきな花・第8話

ー冒頭よりネタバレありです。

第8話では、ゆくえちゃん(多部未華子)、椿(松下洸平)、夜々ちゃん(今田美桜)が美鳥ちゃん(田中麗奈)と再会し、それぞれがどんな関係だったのか過去を振り返ります。

それ以外の部分も色々小ネタが入っていて面白かった。

まずは「嫌いなポジティブ言葉」
・他人は変えられないけど自分は変えられる
・死ぬ気で頑張れ、死なないから

椿は「無いよ」と言いながら
・失敗は成功のもと
「成功者はね、失敗を悠々と語るよね。止まない雨とか明けない夜とかないらしいけど、咲かない花はあるしね。咲いてもみんな枯れるし」
・置かれた場所で咲きなさい
「いい言葉だよね。出来れば最初から咲ける場所に置いてほしいけど」

出るわ出るわ🤣
やっぱり1番ネガティブ(笑)
そんな椿に声を掛けあい慰める他3人とのやり取りが面白い😁


私は基本ポジティブ思考だ(と思っている)けど、諦めながら生きていて、「努力は必ず報われる」という言葉が嫌いで…。だからこんな投稿をした事もあります。↓

自分を奮い立たせるためにポジティブな言葉を使うのはアリだと思いますが、成功者や分かった気で言ってくる人はちょっと…ですね。

そして美鳥ちゃんと最初に会ったのはゆくえちゃん。その後美鳥ちゃんは椿の家に向かうのですが、その時椿の家に集まっていた夜々ちゃんと紅葉にゆくえちゃんがその旨を知らせるも椿には多くを語らず放置して椿の家をあとにする2人。

何が何やら分からず不安な椿が、というか松下さんの演技が素晴らしかった👏


前回で皆んなの「ミドリちゃん」が1人の「美鳥ちゃん」だった事が分かった訳ですが、それぞれにとっての印象はバラバラで、そのことからも1人1人にとっての「美鳥ちゃん」は他の人にとっての「美鳥ちゃん」でない事は明らかで、4人揃って会うより1人1人が別々に再会する事は当然だったのかもしれません。

そのことについて、ゆくえちゃんと夜々ちゃんが同じように考えていたのは流石だなと思いました。

そしてゆくえちゃんが美鳥ちゃんとの再会で言っていた「その人の前だけの自分」という表現も、ウンウンと頷きながら見ていました。

私は昔、どの自分が本当の自分か分からない。これって多重人格?と思った事があります。
・真面目な自分
・よく喋って明るい自分
・大人しい自分
・愛想がなくて冷たい自分
どれも演じている訳でもなく、自分であることに間違いはなくて。でもどの自分も、その自分を知らない人には見られたくなかった。
人は皆んなそんな感じなのかもしれないですね。


椿の知ってる美鳥ちゃん(志木さん)はいつも喧嘩、怪我をしていました。でも椿の実家に来るようになって椿に将棋を教えてもらい、2人で将棋をするようになり椿のお母さんと料理をするようになりました。当時も美鳥ちゃんの怪我の理由、喧嘩の理由を聞かなかった椿。
再開してもこれまでの事の詳細は聞かず「怪我、もうしてない?」とだけ聞く椿の想いにグッとなりました。

当時の美鳥ちゃん(志木さん)の夢は「家が欲しい」。
大人になって手にした家に今は椿が住んでいる。夢に見ていた家だからこそ、やっぱり買い戻したいと思ったのか…。ここで納得ができました。


そして、椿も美鳥ちゃん(志木さん)の夢である家の絵を見ていたから、この家に住むことを決めたのかも。

どんどん繋がる感覚がたまらない。

そして、夜々ちゃんと美鳥ちゃん。
仕事終わりの美容室前で再会。夜々ちゃんの喜びようが可愛いすぎて♡そんな2人が仲良しの従姉妹を表してましたね。

夜々ちゃんの家で食事。美鳥ちゃんが作ってくれた料理を「ママよりママの味」と言う夜々ちゃん。夜々ちゃんと夜々ちゃんママの関係を思い出し、またこの裏に何か過去があるのだなと予感しました。

夜々ちゃんが幼いころの美鳥ちゃんは親や親戚から嫌われている存在で、夏休みの間だけ夜々ちゃんの家でお世話になることになった。
もう周りのことが十分に分かる年頃で、お世話になる立場。どれだけ居づらかっただろう。それがドラマの中の話でも、見るのが辛い時間でした。

夜々ちゃんに教えてくれた将棋。それが椿が教えてくれたものだったこと。夏休みが終わり新潟に帰る(帰るという表現は正しくないだろうけど)姿に、美鳥ちゃんが帰る「家」を想う時、椿を感じました。

それぞれ「2人」の話でも、大きく繋がるこのドラマ、本当に面白いですね。

そんな第8話でした。

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