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自社の1番の売りを投げ銭化して得られたこと

はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
カフェと囲碁ひだまりのMayuです。

自社のもっとも有力な商品を投げ銭化したんです!
それで最高の気づきがありました。

「誰もがハッピー」

ひだまりは囲碁も打てるカフェなのですが、
碁会所と呼ばれる囲碁を打つお店は、
「1日座って●●円」という料金体系をとっているお店がほとんどです。

都内でだいたい1650円。
ひだまりも1500円でした。

しかしあるとき思ったんです。
「2時間の人も、8時間いる人も同じって変じゃない?」

それで、カラオケや満喫など、似たようなものの料金システムの導入も考えたのですが、どうにもこうにも、自分がお客さまの立場に立った時に、
納得できる仕組みがなかったんです。

それで「思い切って囲碁の料金はお客さんに満足度で支払ってもらう、投げ銭システムにしよう!」と思いたち、切り替えたのが2021年10月。
なりたちについて詳しく知りたい方は、こちらのブログをご参照ください。

囲碁カフェに来て囲碁を打たずに帰る

ひだまりはカフェだけでも利用できる席があるので、
カフェ利用のお客さまもたくさんいらっしゃいます。

しかし、昨日は違いました。
囲碁を打ちにひだまりにきたけど、
お茶して会話をして囲碁打たずに帰っていった方が2人いらっしゃったのです。

それで気が付いたんです。

「これは投げ銭だからこそ成り立つ!」

席料というものの概念は、
囲碁対局の対価としての料金です。
つまり、そこにサービスとかお店のきれいさとかそういうものは含まれていません。

だから、ひだまりがどんなにきれいでぴかぴかであろうと、
仮にたばこがもくもくして怖いおじさんたちがいる場所であろうと、
そのお店が設定した「席料」という金額がどちらも1500円だったとしたら、
その料金は囲碁を打つならば支払わなければならない料金です。

となると、
お客さまも絶対に払わなきゃいけないものというプレッシャーがあります。

そして、私たちも自分たちでそのように料金を決めているわけだから、
「無理にでも打っていって下さい」と思ったことでしょう。
なぜならば、金額は固定かつ、私たちはそれが収入源であるからです。
だって囲碁屋なんだし。(ひだまりはカフェがあるのでお茶だけでもOKなため特殊ですが)

しかし、うちの店は席料というものを廃止しました。

ひだまりの投げ銭とは

「お客さまが囲碁のお店としてひだまりに対して満足したというお気持ち」


つまり席料を辞めたことで、
1500円=「しなければならない」たくさんの縛りから、
お客さまも私たちも解放されて、以前よりも肩の力を抜いた接客ができるようになったし、お客さまに求められていることをしやすくなったと感じています。

そもそも、1500円の価値ってなんなのでしょうか?
皆さんの生活のなかで1500円のものってパッと思いつきますか?

娯楽で言ったら、映画でしょうか?
スタバ3回分くらい?
きっと個人によって価値は異なることでしょう。

もちろん私は大金をかけてお店をやっているわけであって、
ビジネスだから、利益をあげる必要があります。

しかし、投げ銭にしたことで、確実に●●円頂けるという保証がなくなりました。しかしそうしたことで、1500円だからこれくらいのサービス、1万円だからこれくらいのサービスという、料金いくらいただけるからそれに見合ったサービスをするということがなくなりました。がつがつする必要がなくなりました。


お金関係なく、
どうすればお客さまに楽しんでもらえるのか?ということを本気で考えられる組織になってきました。





わたしだけでなく、スタッフもそういう風に考えて、
自発的に色々提案したり挑戦するようになってきたと感じています。
これってすごいことだと思うんですよね。

だって0円の可能性だってあるわけですから。
1500円固定でいただくほうがわかりやすく楽です。
もし0円が続いたら、全員の生活が危機的状況にさらされます

それでもうちの店ならこれって絶対できるし楽しい!
そう思って仕事に取り組んでいるって嬉しいし、
新しいチャレンジをしてよかったと思います。

まとめ


お店は人が愉しむ場所

昨日囲碁のお店に囲碁を打ちに来たけど、
ご飯食べて会話だけして帰った後ろ姿をみて思いました。

たまたまうちの店は共通点が囲碁だったのですが、
なんでもいいと思うんです。

それを通じて人と人とがつながっていけば、
囲碁の店で囲碁を打たなくたって、
会話をして元気になって楽しい気持ちで帰ってくれたら、
それ以上望むことはありません。

金額があるということは、確かにわかりやすいし、
世の中のほとんどのものには値段があるわけで、
ないものに価格をつけることがストレスになるとも思います。

しかしそれをなくしたことで、
お客さまがリラックスしてくれたわけですから、
金額も一つの縛りという視点を気付かせてくれたことに
心から感謝です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

Mayu

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