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安心して間違える

最近は間違えるとそのまま大問題になってしまう事が多いのは昔の考え方が活かされていないからでしょう。

ダブルチェック、トリプルチェックなど確かめる技術が疎かになっています。セーフティ構造の多重化や制御装置の多重化もできているのでしょうか?

コストダウンと人件費削減をお題目のようにして安全神話が今でもあると信じているのです。安心して間違えられるのは間違えないとは考え方が違うのです。

人は、間違えないように仕組みを作ろうとすると間違えた時にどうするのかを考えなくなるのです。間違えた時にどうするのかをあらかじめわかっていれば間違えません。間違っても安心です。

原子力発電所は第一段階で異常の発生を防止する。第二段階で異常が発生してもその拡大を防止して事故に至る事を防止する。第三段階で事故になっても被害を最小限にとどめて拡散させない。深層防護という手法で考えています。

原子力発電所や航空機の設計や運営でも深層防護の考え方で事故を未然に防ごうとしていますが事故は無くなりません。

普通に生活をしていると事故を未然に防ごうとしているのだろうかと疑問に感じます。ネットトラブルは身近な危険だと知る事で防げます。

ネット上で流れている情報は不確かなものです。儲かる話など絶対に信用してはいけません。誰でも知る事ができるネット上で儲かる話をして誰が儲けるのでしょうか?明らかに儲かると言っている人が儲けたいのです。

嫌がらせや風評(うわさ)はなぜするのでしょうか?それは自分が嫌がらせを受けたくないからです。うわさは自分に注目してもらいたいからです。

インターネット上では安心して間違える事はできません。それは安心して間違えられる仕組みになっていないからです。間違わない事を前提に作られているのです。なぜならコストをかけず人の介入を少なくしたいという考えで利用されているからです。

安全に利用するにはコストがかかるのです。安全をタダで手に入れるのは不可能になってきたのです。

子どもは親の元で安心して間違って良いのです。親のする事を見て子どもは間違いだと気づくのです。親が間違っていると気づくのは自分が親になる準備ができてきたのです。

安心して間違えられる環境を作っていく事が今後の社会に求められていると思います。間違う事を防いで、間違った時も事故にならないように防ぐ、事故になった時は被害が拡大しないようにする。

人間関係も安全に間違えられるようにモラルを持つ、マナーを学ぶ、ルールを守る事で事故は防ぐ事ができます。事故が起こってもルールに則って罰せられるのです。

モラルを持ちましょう。知らない事は恥ずかしいと思いましょう。
マナーもルールも勉強する事で知る事ができるのです。