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自由律俳句


昨年、12月に催された第一回杉作J太郎サミット自由律俳句GPで入賞させてもらいました。
およそ賞などとは縁がなく「無冠の帝王」という曲のタイトルのとおり、世間の嫌われ者で通ってきた、いや通っている頭脳警察。
相次ぐ発売禁止の後に発売されたサードアルバムが、当時、大人気で同じレーベルの麻丘めぐみ嬢と一緒に並んでヒット賞をいただいたのが最初で最後の出来事のように思う。
「芽生え」でデビューした通称カコちゃんがそのすぐ後で「わたしの彼は左きき」を出して顔の高さで手のひらをふる振りが流行りまくったのも、左ききであり、左翼系のアイドルと見られていた自分にはこそっと笑える出来事だった。
そしてJ太郎さんから入賞記念のお品が届き、とても嬉しい2023年の新年を迎えさせてもらった。
選んでくれたJ太郎さん、そして「ひだりききクラブ」に感謝ですが、初めてひだりききクラブとこのJ太郎サミットで出会った折に、自由律俳句というのを聞き取れず、純烈と聞き間違え、頭にスーパー銭湯しか浮かんでこなかったのが笑える出会いだった。
そうですか、種田山頭火ですか。
自分は常日頃、オタマジャクシに歌詞をはめ込み、詩にメロディーをつけ歌詞を修正していくという定型の様式を生業としている。
個人的にも57577のミソ一文字を愛している生き方をしているので、J太郎さんのサミットで、愛くるしいひだりききクラブの指導で始動してみて、自由律俳句というものの魅力こそ理解は出来ても頭が反撥し、まったく追従できないという場面に陥ってしまったのが哀しい現実だったのだ。
四国松山に幕を閉じた山頭火。先日も頭脳警察の誕生にまつわる誰にも話せない秘話の中で頭脳警察の「乱破」というアルバムのタイトル文字を書いてくれた高田青潭氏の曾祖父の高田早苗さん。早稲田大学の初代学長であり、前島密の長女を妻に持つ高田さんが山口市内の永楽座で「国民教育論」と題された講演会を催したとき、まだ少年だった山頭火が、熱心に聴き入り俳句の道へ進むことを決めたという逸話が残っているという。
「わけいれど、わけいれど~」な自由律俳句の中へなかなか飛び込めずにいたのだが、ある瞬間、なにかが降りてきたように、575の檻が外され、ボール&チェーンが外されてみると、なんと自由な空、大地が目の前に大きく無限に広がってきたのだった。
それからは溢れるように言葉が飛び交い、収拾がつかなくなるほど出来すぎてしまったのだが、年末に鈴木慶一とレコーディングしていたPKOの楽曲の一節を自由律として詠みこみ、作品を詠ませてもらい、入賞とさせてもらった。
J太郎さん、ひだりききクラブには、自由律の指導と参加の機会を与えてくれて心から感謝です。これを機に自分の歌に反映しつつ精進いたしますので、これからもヨロシクです、ありがとうございました。

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