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【業界研究】 国を超えた伝言ゲーム

こんにちは。しばらく仕事で多忙を極めており、投稿が滞ってしまいました。

その多忙を極める事のきっかけとなったクレーム対応でも、フォワーダーの仕事は壮大な伝言ゲームで成り立っているのだと実感したので、この想いをまとめてみました。


関係者の裾野が広い

まず、フォワーダー単独では、輸送サービスを提供する事ができはできません。以前、国際物流業界のプレイヤー紹介をしましたが、様々な人たちの仕事が繋がる事で貨物を安全に運ぶ事ができます。故に、そもそも登場人物が多いという特徴があると思います。


伝言ゲーム相関図

あまり上手くないですが、一連の相関図作ってみました。<-- これでも結構、時間かかった。あ、税関が抜けてる。。。

相関図:航空輸送版

① 輸送依頼
② 集荷依頼
②' 輸送ブッキング
③ 配送業者にて配車
④ 集荷
⑤ 配送業者拠点搬入
⑥ 空港上屋搬入
⑦ 搭載フライト指示
⑧ ULD組付け:Unit Load Device* 
⑨ Take off
⑩ 現地空港到着
⑪ ULD解体
⑫ 到着案内
⑬ 配送依頼
⑬' 搬出依頼
⑭ 配車手配
⑮ 空港上屋搬出
⑯ 配達完了


これだけの登場人物がいるにも関わらず、キャリア、配送業者等々それぞれの登場人物と共通するシステムで依頼内容が伝わるわけではないのが実態です。メール、電話、FAXが基本です。1日に何千個と貨物を運ぶ為に、何万回というコミュニケーションが色々な人たちとの間で発生しているのです。

この中の誰かがミスをした場合、それは即ちフォワーダーの責任とお客さんからは思われてしまうわけですね。メール見落として手配漏れしたり、集荷時間を間違えたりなんてあるあるネタです。

お客さんからの依頼内容(配送期限、取扱方法、温度指定等)を確実に次の人に伝えていく、簡単な事ですが日本国内であってもこれが以外と難しい。海外も絡むと更に難易度は高くなります。

『顧客から指示された日時までに、適切な取り扱い方法で貨物を運ぶ。』当たり前の事ですが、その過程では、人為的ミスや天候などの不可抗力による影響で予定通りに運べなかったり色々な事が発生します。フォワーダーの仕事は、予定通りに安全に貨物を運ぶ為に常に誰かと、何かの『調整』をし続ける仕事とも言えると思います。海外が相手なので時には時間も厭わず対応が必要です。調整できないと、一瞬でお客さんから怒られます。

泥臭い仕事

フォワーダー/国際物流の仕事と聞くと、一見華やかそうなイメージを持つかもしれませんが(私も入社前はそうでした。)、やっている事は非常に泥臭いです。配送業者の方は、ガテン系の方もおられますし、繁忙期はスペースが無い。と言われキャリアに軽くあしらわれたり。。

辛い事が多いかもしれませんね。この仕事は不確実性が高い事に向き合い続けます。だからこそ、担当者一人一人の熱量や力量に左右され、担当者の当たり、ハズレが如実に現れる仕事なのかもしれません。

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