清水建設が掘削ミス、中心のずれ放置し不具合拡大にみる原因と対策



清水建設が施工している南阪奈道路のトンネル(大阪府太子町)で中心線が設計位置から最大9cmずれ、覆工コンクリートの厚さが最大10cm不足した問題で、同社の担当者が覆工コンクリートの打設前にずれを把握しながら、適切に対応していなかったことが分かった。

同社は延長200mにわたって覆工コンクリートを全て撤去し、中心線を是正したうえで打設し直す。発注者の西日本高速道路会社が6月29日に発表した。清水建設の測量ミスが原因で、掘削方向の左側に中心線がずれた。

同社によると、掘削担当の社員は、途中でずれに気づいたにもかかわらず、上司に報告せず、独断で工事を続行。掘削の向きを変えるとともに、移動式型枠(セントル)の位置を調整してずれの解消を図ろうとした。

 掘削と覆工コンクリートの打設がしばらく進んだ段階で、掘削担当の社員の上司が内空断面を計測してずれを発見。監理技術者に報告して、現場作業所全体がようやく測量と施工のミスを把握した。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/00178/



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