見出し画像

【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 29.11.2023

Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 29 November 2023

日本語訳:

  • 2023年11月を通して、ロシア空軍が500kgクラスター弾頭爆弾RBK-500を、今までよりも頻繁に用い始めている可能性は高い。派生型によってまちまちであるが、1発のRBK-500はおよそ100から300個の子爆弾を放出する。そして、一般的に1発の子爆弾は、爆発して数百の破片を高速でばら撒くか、単発だがより威力の大きな対戦車弾薬として爆発する。

  • RBK-500がヴフレダル作戦軸とアウジーウカ周辺のウクライナ軍に対して投入されていることが報告されている。なお、この2つの地区はドネツィク州にある。また、ほかの航空投下型爆弾と同じく、ロシアが最近、UMPC誘導式スタンド・オフ滑空装置をRBK-500に組み込みつつある可能性は高く、これには現実味がある。滑空装置を組み込むことで、爆弾搭載機は攻撃目標よりかなり離れた地点から爆弾を投下することができる。

  • ロシアの滑空爆弾は全般的に見て、精密誘導性に乏しい。そうだとはいえ、子爆弾の数が多いことにより、単発のRBK-500で数百メートル範囲のエリア一帯に効力を発揮することができ、それによって、狙った目標に対して少なくとも何らかのダメージを与える機会は増すことになる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?