Panzergraf

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軍事分野を中心に、英文情報の翻訳・内容紹介を投稿。X以外のSNS → https://www.threads.net/@panzer.graf (Threads)、https://bsky.app/profile/panzergraf.bsky.social (Bluesky)

マガジン

  • 【和訳】英国国防省:ウクライナ情勢報告

    英国国防省発表のウクライナ情勢評価分析の日本語訳

  • 【和訳その他】戦争研究所(ISW):ウクライナ戦争報告書

    戦争研究所(ISW)のウクライナ情勢報告書の部分和訳・内容要約等

  • 【和訳その他】戦争・軍事・安全保障

    戦争・軍事・安全保障に関する各種英文情報の日本語訳や紹介、内容要約

  • 【和訳その他】戦史・軍事史

    軍事史(戦史)に関する各種英文情報の日本語訳や紹介、内容要約

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ロシア・ウクライナ戦争関連の情報発信について(Panzergraf)

主にウクライナでの戦争に関する英文記事・論考等の翻訳記事や内容紹介記事をnoteに投稿していますが、noteを活用する以前は、Twitter(現在のX)で情報発信を行っていました。 現在は、 文章量が多いものは、noteに投稿 (SNSでは投稿の告知) 文章量が短いものは、SNS上のみに投稿 という形で、情報発信を行っています。 noteでの投稿が行われていない日も、SNSでは英文情報の簡単な紹介などを行っており、とくに戦争研究所(ISW)のウクライナ情勢関連の情報

    • 【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 27.04.2024

      日本語訳2024年4月18日にメディアゾナがウェブサイトで公表した報道によると、2023年は116名のロシア軍人に対して殺人罪での有罪判決が下されたとのことだ。この数字はその一年前と比べると、900%近くの増加である。ちなみに2022年の有罪判決数は13件で、2021年は11件である。 2024年4月8日にニューヨーク・タイムズ紙は、“ロシア・ビハインド・バーズ”代表オルガ・ロマノワ氏から得た情報として、15,000人の恩赦された受刑者がすでにロシア国内に戻っているというこ

      • 【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 26.04.2024

        日本語訳ドネツィク州アウジーウカの西方におけるロシア軍の前進が、この一週間で加速している。ロシア地上軍(RGF)はウクライナ領内に入り込む狭い突出部をつくり出しており、オチェレティネという町のなかに進入した。この町はアウジーウカの中心部から約15km北方に位置している。 2024年2月中旬にRGFがアウジーウカを制圧して以降、この地域はロシア軍作戦における主要地区の一つであり続けている。甚大な損失を被り続けているにもかかわらず、RGFがこの地区のウクライナ軍陣地を目標にした

        • 【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2015 ET 25.04.2024 《ドネツィク州方面で攻勢強めるロシア軍》

          本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年4月25日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。 ドネツィク州方面で攻勢強めるロシア軍報告書原文からの引用(英文) 日本語訳 ロシア軍はアウジーウカ[Avdiivka]の北西に形成した小さな突出部の安定化を図っており、今後、ここでさらなる戦術的な戦果をあげていく可能性もある。このような戦果拡張に成功すれば、ウクライナ軍が、アウジーウカ西方の戦線上に位置するほかの防御拠点から、も

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        ロシア・ウクライナ戦争関連の情報発信について(Panzergraf)

        • 【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 27.04.2024

        • 【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 26.04.2024

        • 【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2015 ET 25.04.2024 《ドネツィク州方面で攻勢強めるロシア軍》

        マガジン

        • 【和訳】英国国防省:ウクライナ情勢報告
          259本
        • 【和訳その他】戦争研究所(ISW):ウクライナ戦争報告書
          212本
        • 【和訳その他】戦争・軍事・安全保障
          119本
        • 【和訳その他】戦史・軍事史
          7本

        記事

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 25.04.2024

          日本語訳ロシア連邦捜査委員会がティムール・イワノフ国防次官を2カ月間、拘束していたことが、4月23日に報じられた。イワノフの容疑は、ロシア連邦刑法第290条第6項に記された犯罪に関与したことにある。要するに多額の賄賂を受け取っていたということだ。第290条で示された罪を大々的に犯した場合、最大で15年の懲役刑が科せられることになる。大統領府報道官ドミトリー・ペスコフは、プーチンがこの逮捕の報告を受けたことを発表した。なお、イワノフは不正行為への関わりをすべて否認している。

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 25.04.2024

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 24.04.2024

          ロシアの独立系メディア・グループ「メディアゾナ」によると、2024年3月にロシアの軍事法廷は、684人という過去最高の人数のロシア連邦軍兵士に対して、脱走の罪で有罪宣告したとのことだ。2022年9月の「部分」動員以降、この罪状の対象となった人数は全体で7,400人であり、なかでもモスクワ地区が最も多く、496人となっている。 追跡捜査されて出廷した兵士の多くは、執行猶予が与えられたうえで、前線に戻り、原隊に復帰した。同じ時期に、軍役を逃れようと西側諸国への亡命を申請するロシ

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 24.04.2024

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 23.04.2024

          日本語訳4月22日、ロシア国防省は、ロシア軍がノヴォミハイリウカの制圧を完了したと発表した。この町はドネツィク州にあり、マリインカから南の方向、ヴフレダルから北東の方向に位置している。ノヴォミハイリウカは軍事戦略的な重要性をあまり有していないが、ドネツィク州南部を流れるスヒ・ヤリ川の両岸にまたがる複数の集落に続く道路上に位置している。 ロシア軍がノヴォミハイリウカに突入したのは2024年2月9日とされており、この町の中央部に到達するのに3月24日までかかった。第79独立空中

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 23.04.2024

          【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2115 ET 22.04.2024 《ロシア軍アウジーウカ方面攻勢の意図と展望》

          本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年4月22日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。 ロシア軍アウジーウカ方面攻勢の意図と展望報告書原文からの引用(英文) 日本語訳 アウジーウカから北西の地点で、ロシア軍はウクライナ軍の戦線にもっと幅広い裂け目を開け、そこから突進しようとする意図をもっている模様だ。しかし、米国及びほかの西側諸国の支援が届くことによって、ロシア軍の突破前進能力は弱まっていく可能性が高い。アウジーウ

          【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2115 ET 22.04.2024 《ロシア軍アウジーウカ方面攻勢の意図と展望》

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 22.04.2024

          日本語訳ロシアのインフルエンサーであるエレナ・ブリノフスカヤの夫が、ロシア連邦軍のウクライナにおける軍事作戦に加わっている。その目的は、脱税容疑でブリノフスカヤが刑務所に送られるのを阻止することにある。ブリノフスカヤの夫であるアレクセイ・ブリノフスキーが、ウクライナに近い場所において、カスカドBARS(戦闘軍予備役)部隊として知られている特別に編成された軍部隊で任務についている様子が、2024年4月16日に写真に撮られている。 カスカド部隊は、ロシア連邦下院国防委員会副委員

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 22.04.2024

          【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2015 ET 21.04.2024 《戦場で小型バギーを用いるロシア軍》

          本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年4月21日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。 戦場で小型バギーを用いるロシア軍報告書原文からの引用(英文) 日本語訳 ロシア軍は最近、前線で小型・軽量のオフロード車両を使うことが増えている。4月21日にウクライナの軍事アナリストのペトロ・チェルニクは、ロシア軍が2シートや4シートの小型バギーを、前線にロシア軍兵員を輸送するために使っていることを指摘した。同氏によると、輸送用

          【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 2015 ET 21.04.2024 《戦場で小型バギーを用いるロシア軍》

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 21.04.2024

          日本語訳2024年4月14日、ウクライナ軍総司令官シルシキー大将は、ロシア軍が2024年5月9日までにウクライナ東部のチャシウ・ヤールを奪取する意図をもっていると述べた。この5月9日という日は、ロシアの対独戦勝記念日にあたる。シルシキーによると、チャシウ・ヤールはクラマトルシクというさらに大きな都市へ進む準備の第一歩であるということだ。 2024年4月18日、ウクライナ軍ホルティツィア作戦戦略部隊集団の司令官は、ロシア空軍が一日あたり20発から30発の爆弾を投下しているとい

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 21.04.2024

          【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1930 ET 20.04.2024 《米国のウクライナ支援予算、同国下院通過の影響》

          本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年4月20日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。 米国のウクライナ支援予算、同国下院通過の影響報告書原文からの引用(英文) 日本語訳 米国下院は4月20日、ウクライナに約600億ドルの支援を供与する補正予算案を可決した。実際に支援が流れていくためには、まずはこの予算案を上院が可決し、大統領がこれを承認しなければならない。これらの必要とされる手続きと、米国の物資がウクライナの前線

          【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1930 ET 20.04.2024 《米国のウクライナ支援予算、同国下院通過の影響》

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 20.04.2024

          日本語訳2024年4月19日、ロシアはTu-22M3バックファイアC戦略爆撃機を用いた空爆を実行した。おそらくウクライナ南部の目標に対して行われたものと思われる。ウクライナ国防省情報総局の発表によると、同軍は1機の爆撃機を撃墜したとのことで、ウェブ上では、1機のバックファイアが空中で制御不能になり、その後、墜落したことを伝える報告が広く流通した。 ロシア国防省はバックファイア1機が墜落したことを認めており、捜索救助作業が行われていることも認めているが、撃墜されたということは

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 20.04.2024

          【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1745 ET 18.04.2024 《ロシア軍夏季攻勢は6月に発動とウクライナ情報部が指摘》

          本記事は、戦争研究所(ISW)の2024年4月18日付ウクライナ情勢評価報告の一部を抜粋引用したうえで、その箇所を日本語に翻訳したものである。 ロシア軍夏季攻勢は6月に発動とウクライナ情報部が指摘報告書原文からの引用(英文) 日本語訳 ウクライナ国防省情報総局(GUR)の局長キリロ・ブダーノウ中将によると、ウクライナ当局者がかねてから予期してきたロシア軍の攻勢遂行は2024年6月に発動されることになる可能性が高いとのことだ。ワシントン・ポスト紙の4月17日付記事のなかで

          【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1745 ET 18.04.2024 《ロシア軍夏季攻勢は6月に発動とウクライナ情報部が指摘》

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 18.04.2024

          日本語訳2024年4月1日、グリゴロヴィチ級ミサイル・フリゲート1隻がノヴォロシースク港内の黒海艦隊(BSF)施設で武器取扱作業を行った。グリゴロヴィチ級フリゲートのような最新鋭のロシア軍艦には、海・地目標に対して巡航ミサイルを発射するための垂直発射装置が備わっている。この種のミサイルは、従来、クリミアのセヴァストポリで再装填されていたものだった。 BSFはその水上艦と潜水艦をセヴァストポリから、もっと東方に位置するノヴォロシースクへとおおむね引き上げてしまっている。202

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 18.04.2024

          【SNS投稿和訳】ウクライナ戦況:チャシウ・ヤール戦分析(エミール・カステヘルミ氏)

          フィンランドのOSINTアナリストで軍事史家のエミール・カステヘルミ氏が、ウクライナ東部チャシウ・ヤール方面の戦況分析をXに投稿しています(日本時間2024年4月17日午前2時投稿)。以下は、その連続投稿の日本語訳になります。また、翻訳記事で用いた画像は、カステヘルミ氏の投稿から転載しました。 日本語訳ウクライナにおいて目下、最も重要な意味をもつ戦いの一つが、チャシウ・ヤール[Chasiv Yar]という小都市で続いている。 この連続投稿で私は、現在の状況、防衛準備状況、

          【SNS投稿和訳】ウクライナ戦況:チャシウ・ヤール戦分析(エミール・カステヘルミ氏)